Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

【ML Tech RPT. 】第1回 Zero Shot Learning を学ぶ (1)

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こんにちは、 Sansan DSOC 研究員の吉村です。今年の春新卒として入社しました。専門は機械学習及びクラウドソーシング周りで、現在は予測モデルの作成やワーカのミスの分析などを行なっています。こちらの連載では、自身の勉強を兼ねて普段の業務やその周辺技術についての発信をしていこうと思います。
初回は、業務とはあまり関係がないところではありますが、知見を溜めるという意味合いも込めて以前から興味があった Zero Shot Learning について調べてみましたので、共有をさせていただきます。この記事では Zero Shot Learning についての、問題設定やそれを利用するモチベーションについて説明します。

Zero Shot Learning とは

Zero Shot Learning とは機械学習における研究分野の一つであり、訓練データ中に一度も出現しなかったラベルを予測する問題設定です。
つまり、特徴量空間を X 、ラベル空間を Yとし、訓練データ内で観測されたラベルのみによって表される空間をY^{train}、訓練データ内で観測されなかったラベルのみによって表される空間をY^{target}とすると、

$$
f : X \rightarrow Y^{target}
$$

となるような分類器fを学習することが目的となります。
だだし、この時、
$$Y^{train} \cup Y^{target}=Y,$$
$$Y^{train} \cap Y^{target}=\emptyset$$
の両方が成り立ちます。

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【Geek Seek Toolsで買われた、気になるモノ達】第1回「ErgoDox EZ (左右分離キーボード)」

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こんにちは。DSOC Data Direction Groupでデータエンジニアをしている、千葉祐大です。

弊社ではEC(エンジニア・クリエイター)職向けの社内制度として、Geek Seek Tools(ハードウェア)という仕組みがあります。
これは、日々の業務の生産性向上に資するガジェットやデバイスといったハードウェアに関して年間3万円まで会社で費用を負担する制度で、社員の中でも利用率の高い制度の一つです。*1

EC職とひとくくりにしても、自分の席での作業環境を極めている人や、スタンディングデスクで立ちっぱなしの人、各階のフリースペースでノマドワーカー的に働いている人もいたりと、多種多様な働き方をしています。

このような多様な働き方の生産性を支えるガジェットやデバイスはそれぞれ特色があり、選んだ人の思想や思いが反映されていて、非常に興味深いものがあります。

そこで本連載では、弊社社員が購入したイケてるモノを僕がピックアップしていろいろ話を聞いて皆さんにご紹介していこうと思います。

また、僕自身がGeek Seek Toolsを利用して買ったモノについても、タイミングを見てご紹介できればと思います。

ということで、今回は近年、盛り上がりつつある左右分離キーボードを購入していた、DSOC R&Dグループの高橋寛治さんにお話を伺いました。

*1:ハードウェアの他に、ソフトウェアや書籍に関してもそれぞれ規定の金額が定められ、会社の補助が出る。

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Sansanの展示会ブースデザインを刷新しました

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こんにちは。Sansanの三坂です。
Sansanのマーケティング&ブランディング施策において、デザインやデザインディレクションに携わっています。
今回Sansanの展示会ブースのデザインを刷新したのですが、普段お話しする機会のないデザインの裏側について少しご紹介させて頂きます。

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ウェブサイエンス研究会オープンセミナーで登壇しました

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Sansan DSOC研究員の前嶋です。季節の変わり目なので、風邪予防のためにどんな栄養素を摂るべきなのかを日々調べています。こういう時、Cochran LibraryやPubMedを使うと、医学・公衆衛生の最新の研究成果に簡単にアクセスできるので便利ですね。

さて、10/7(日)にフューチャー株式会社で行われたウェブサイエンス研究会オープンセミナーで登壇しました。
ウェブサイエンス研究会は人工知能学会の研究会の1つで、「人間と技術の調和的協働のあり方を考える」ことが主旨となっています。非常に学際的な研究会で、文理の壁を超えて数多くの研究者・実践に携わる方々が議論・交流を行っています。
今回のオープンセミナーのテーマは「クリエイティブコミュニティ 〜現場とデータから考えるコミュニティ形成〜」で、アーティストや研究者の方々がそれぞれの視点からコミュニティとクリエイティビティに関する取り組みや研究を発表されていました。
私からは、ネットワーク理論的なコミュニティ観を紹介し、クリエイティビティを増幅させるネットワーク構造とはどういうものか、というトピックについて発表を行いました。

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CPO(Chief Product Officer)って何するの?

初めまして、SansanでCPO(Chief Product Officer)をしている大津です。

CPOって国内では聞き慣れない肩書きですよね。
人に会うと必ず「CPOってどんな仕事するんですか? どんな役割ですか?」と聞かれます。
正直に言うと、私自身もまだはっきりとは役割を掴みきれてないんですよね。

実は最近、SalesforceのCPOやCTOの話を聞く機会に恵まれまして、それらをきっかけに少しずつ考えがまとまってきました。
ブログ編集部の鈴木さんから「大津さん何かブログ記事書いてよ」と言われ、何を書こうか迷ったのですが、これを機に私なりの解釈でCPOの役割について書いてみようかなと思います。

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【Techの道も一歩から】第14回「出現頻度と連接頻度に基づく専門用語抽出器を実装してみる」

f:id:s_yuka:20180928134040j:plain こんにちは。 DSOC R&D グループの高橋寛治です。

最近、アルゴリズムを実装して勉強することにハマっています。 ある程度理解しないと実装できないですし、そもそも実装したものが動くということは非常に嬉しいものです。

さて、今回は最近実装した「出現頻度と連接頻度に基づく専門用語抽出器」について理論と実装の紹介を行います。 早く実装が見たいというかたは、こちらからすぐにご覧いただけます。

「出現頻度と連接頻度に基づく専門用語抽出」の理論

次の論文の内容を実装します。

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【お知らせ】イベント「Sansan Builders Box」をもっと楽しむ方法

こんにちは! Sansan Builders Box 編集部の鈴木です。

先日、カンファレンスイベント「Sansan Builders Box」開催のお知らせをしました。
おかげさまで、多くの方にお申込みいただいています! そこで今回は、参加される方に「Sansan Builders Box」を存分に楽しんでいただくため、もう少し踏み込んでイベントの魅力をお伝えしたいと思います!

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