Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

▲The Prism of Creativity ▽ vol.6 競争とクリエイティビティ[計算社会科学編]

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どうも、西田です。
最近ハマっているYouTuberのこばしり。さん風に書き始めてみました。
前回のブログの冒頭にも書いた、某Cから始まるブランドのハーネスを着てとある百貨店の店舗に行くと、入店2秒でハーネスの購入を薦められました。とてもすごいレコメンドエンジンだと思いました。

さて、今回はThe Prism of Creativityの連載第6回目の記事となります!最近は同じチームのJuanさんのゴリゴリ経済学のブログが界隈で話題になったので、ちょっと経済学っぽいクリエイティビティに関する論文が読みたくなりました。ということで、今回は競争環境に目をつけたクリエイティビティの論文をご紹介します! 今回ご紹介するBalietti らの論文*1は、経済学っぽさもあれば、心理学っぽさ(実験がメインなので)もあったので分類が難しかったのですが、著者らは計算社会科学分野で活躍されている方々なので、計算社会科学編としました!

彼らはArt Exhibition Gameという描いた絵を評価しあうラボ実験方法を開発し、その実験結果からクリエイティビティと競争環境の関係性を明らかにしました。

*1:Balietti, S., Goldstone, R. L., & Helbing, D. (2016). Peer review and competition in the Art Exhibition Game. Proceedings of the National Academy of Sciences, 113(30), 8414-8419.

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JAWS FESTA 2019 Sapporoで楽しく熱く美味しく学ぶ

お久しぶりです、イベントレポートブログ連載作家の id:matetsu です。開催からちょっと時間が経ってしまいましたが、今年もJAWS FESTAに企業サポータとして参加してきましたので、レポートをしたいと思います。

前のレポートシリーズを読んだことがある方ならおわかりかと思いますが、内容は薄く量がそこそこ多いコンテンツなので、暇つぶしとしてご覧いただければ幸いでございます。

今年は札幌開催

毎年恒例のJAWS DAYSに次ぐJAWS-UGの1大イベントであるJAWS FESTA。
2019年11月2日(土)に札幌の北海道テレビ様の創生スクエアスタジオを会場としての開催でした。

jft2019.jaws-ug.jp

「水曜どうでしょう」でおなじみのHTBさんのスタジオの一つに入れるなんてワクワクしちゃいますよね。(どうでしょうをガッツリ見ていたわけではないですが😎)

到着早々試される

17:45に東京を発ち、新千歳空港に到着したのは19:15。ちょっと寝落ちしたらあっという間ですね。おかげで機内でいただけるドリンクを飲みそこねてしまいました。

何はともあれ、無事北海道に上陸。

飛行機から降りた瞬間にひんやり感じ。
新千歳空港から札幌駅に向かうJRのホームで肌寒し。
札幌駅から食事場所を探してさまよい歩きいと寒し。

東京の気温に合わせた服装でそのまま降り立っての洗礼。
これぞ、試される大地。(まだ雪もないぬるすぎる時期に何を言っとるんだと怒られるやつ)

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【Intern CV Report】Deep Network Interpolationを試す

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こんにちは,DSOC R&Dグループ インターン生の内田です. 最近自宅にスタンディングデスクを導入したのを皮切りに,家具に無限にお金が溶けていっています. 季節と共に財布も寒くなってきています… 皆さんは暖かくしてください…

さて,今回は新しいスタンディングデスクで週末に遊んでいたDeep Network Interpolation[*1]について,超解像と絡めて紹介したいと思います.

Perception-Distortion Tradeoff

Perception-Distortion Tradeoff[*2]とは,超解像における知覚的品質とMSE(Mean Squared Error)やSSIM(Structural Similarity)のようなメトリックの間に存在するトレードオフのことを指します.

一般的なメトリックは,比較対象と完全に一致する場合に最大 or 最小となるように設計されているおり,これらを最適化してやれば知覚的品質は向上していくという直感を抱きます. しかし,この直感は当たらないことが経験的に知られており,具体的には 過去の連載 で述べたように,メトリックが優位であるにも関わらずGANを用いたモデルに比べてテクスチャの情報が失われるという現象が見られます.

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出力画像の比較(SRResNetはMSE,SRGANはGANを用いて最適化)

このような現象に対し,Baluらは下図のようなPerception-Distortion Tradeoffが存在していることを理論的に示しました. また最適化の際,Adversarial lossの係数を調整することでトレードオフのLower boundを横断できることが示されました.

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Perception-Distortion Tradeoff([2]から引用)

Blauの発表スライド*3のTake-home messagesには次のような言葉があります.

The "optimal algorithm" is application dependent.

つまり,「『自然さ』と『正確さ』のバランスはタスク毎に調整してね」ということです. 医療画像では正確さが重要なので係数を低く設定し,フォトアルバムの画像では自然であることが重要なので係数を高く設定するみたいな感じです.

*1:Wang, Xintao, et al. "Deep network interpolation for continuous imagery effect transition." Proceedings of the IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition. 2019.

*2:Blau, Yochai, and Tomer Michaeli. "The perception-distortion tradeoff." Proceedings of the IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition. 2018.

*3:https://www.youtube.com/watch?v=3Oetx8DCUCA

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【自キ】普段使っているキーボードを紹介します 【Claw44】

こんにちは。Sansan iOS アプリエンジニアの中川です。
今回は iOS アプリ開発に関する記事ではなく、普段使っているキーボードのお話をします。

キーボードといっても、使っているキーボードは iOSDC Japan 2019 の Sansan ブースでアンケートを取って、僕しか使っていなかったキーボードなのですが、エンジニアたるもの普段遣いするキーボードにこだわるべきだと、色々試していたら、いつの間にか沼の住人になっていただけです。コワクナイヨ

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GitHub Universe レポ(前日編)

こんにちは、SansanでEightのCEM(Chief Engineering Manager)として開発組織のマネジメントをしている鈴木康寛です。 この度、サンフランシスコで開催されたGitHub Universeというカンファレンスに参加してきました。

githubuniverse.com

このカンファレンスは年に一度開催されるものであり、GitHubのプロダクトのアップデートに関する発表や、オープンソースコミュニティに代表されるようなユーザー側の発表も行われます。ソフトウェア業界を代表する方々にそのような知見を広め、さらに業界を前進させるための取り組みとしてGitHubが主催しているものです。私が知る限りでは、20名程度の日本人の方が参加されていました。

今回はGitHub Japanの方のご好意もあって、カンファレンスに加えて、前日のミートアップやGitHub HQのオフィスツアーにも参加させていただくことができました。本ブログシリーズでは、イベントの前日から会期中、会期後のGitHub社見学までを4回にわけてご紹介していきます。私の主観を通したご紹介にはなりますが、今後GitHub Universeや仕事でサンフランシスコに行かれる方の参考になれば幸いです。どうぞお付き合いください。

前日の動き

12日の夕方の便で日本を飛び立ち、サンフランシスコ現地に昼過ぎに到着しました。 時差が-17時間あるので、出発した時刻よりも到着した時刻のほうが早いという若干のタイムスリップ感があり、ちょっと得した気分です。 (このツケは、帰国の際に来ることになるわけですがw)

その感覚を味わう間もなく、14時から事前ミートアップ(Universe Birds of a Feather)があるため足早に空港を後にし、GitHubのHQに向かいます。

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ホワイトボードにかこまれて開発する

こんにちは、気づいたらSansanに入社してから1年が経っていました。 関西支店勤務で、プロダクト開発部のチーム MAIDO でエンジニアをしています、奥野です。

Sansan のオフィスやラボはオフィスデザインがどこも特徴的です。 草木があったり、オープンなスペース、京町家…といった多種多様なデザインが楽しめます。普段とは違うオフィスに行くと高揚感を感じますが、デザインの違いからくるものが大きいかもしれません。

さて、我らの関西支店にもそういった特徴があるのでしょうか? 関西支店は今年7月にリニューアルしており、スタイリッシュな要素が増えました。全面ガラス張りのオープン感が印象的です。

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オフィスフロアの入り口からの光景です

今回は、私が推したい関西支店の特徴として、ホワイトボードにまつわるお話をさせていただきたいと思います。

ホワイトボードのある風景

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共有スペースを遠景で写すと、ホワイトボードの存在が目立ちます

関西支店オフィスにはたくさんのホワイトボードがあります。
エンジニアが自由に使えるものに限定したとしても、大小あわせて10台、1台に裏表書けることもあるので面数でいうと21面もあります。
ちなみに、ホワイトボードの面積を合計すると、ねらったわけではないですが、33(Sansan)㎡です。 これはタタミに換算すると18畳となり、エンジニア一人当たりにすると、2.4㎡(1.3畳)が自由に使えます。

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【Eightの3つの新サービス(4)】“いいサービス”と”いい顧客”が、”いいかたち"で出会う:Meets

Sansan株式会社のEight事業部で新規事業の開発を担当している篠原です。
Eightの新サービスをご紹介する企画の最後となる今回はMeetsとその裏側のシステムについてご紹介します。

Meetsとは

f:id:shinot8324:20191106162617j:plain まずは、Meetsというサービスについて簡単に説明します。
優良サービスとの出会い・導入検討におけるビジネスシーンには、買う側・売る側共に非常に非効率なコミュニケーションが発生しています。
Meetsは「“いいサービス”と”いい顧客”が、”いいかたち"で出会う」をコンセプトにした、 これまでにない形のビジネスイベントです。

Eightの持つ独自のマッチング技術を土台に、

  • 1社6分間のセールスピッチを聞き、5~8程度のサービス概要を1時間で把握
  • 理解と温度が高まったその場でさらに気になったサービスベンダーと直接商談

というサービスの導入検討に特化したコンテンツを組み合わせる事で、 有意義で効率的な出会いを提供しています。

meets.8card.net

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