こんにちは。DSOC R&D研究員の小松です。DSOC R&Dの社会科学グループSocSciに所属し、経済学の知見を日々の業務に活かすことができないか日々思索しているホモ・エコノミクスです。
本ポストでは、2020年8月28日にSansanとサイバーエージェントさん共催で実施した勉強会「Econ Fiesta」について報告します。
Econ Fiestaとは?
ここ数年、経済学者を雇う企業がテック系を中心として増加しています。これは、経済学者が企業の抱える問題の解決に貢献していること、および企業側もその価値を見出しつつあることの証左であると言えるでしょう*1。
こうした動きの中心は、アメリカをはじめとする海外でした。しかし近年、日本においても経済学者の産業界における活躍が目につくようになってきました。経済学者がテック企業をはじめ産業界でどのような研究や働き方をしているかを紹介し、このトレンドを継続させ大きな流れとしていくためのお祭り、すなわち"Fiesta"が、本勉強会の位置付けです*2。
以下、各登壇者の発表内容をまとめます(敬称略)。
*1:テック企業において、経済学者のどのようなスキルが活かされているかを深く知りたい場合は、Susan Athey教授とMichael Luca教授による以下の論文を参照下さい。無料で読めます。 Economists (and Economics) in Tech Companies - American Economic Association
*2:もともと開発経済学を学ぶ端くれだった者としては、日本の国際協力の分野でもこうした動きがより広まることを期待しています。例えば、麹町にある某機構とか。