Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

【Techの道も一歩から】第33回「文献紹介:Beyond Accuracy: Behavioral Testing of NLP Models with CheckList」

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こんにちは。 DSOC 研究開発部の高橋寛治です。

社内の論文読み会で紹介した評価に関する文献である「Beyond Accuracy: Behavioral Testing of NLP Models with CheckList」について簡単に所感を交えて*1紹介したいと思います。 なお、本文内での図表は基本的に文献から引用したものとなります。

*1:所感は、「所感:」から始まります。

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Eightでの1ヶ月 - 2020年サマーインターン -

はじめに

こんにちは。2020年夏にEightで1ヶ月のインターンをしたです。 今回はEightのインターンでどのようなことをしたのか、経験できたこと・自身の学びも含めて書いていきたいと思います。

参加した目的

私は普段、ユーザー300人弱のWebサービスの開発をお手伝いしているのですが、 まだ経験したことのない大規模開発を実際の現場で経験したいと思い参加しました。

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【組織の道も一歩から】vol.2 組織活性化のための布石

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こんにちは、Netflixで「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を一気見して、早く映画を見に行きたいとソワソワしているSansan事業部 プロダクト開発部のエンジニアの岡野です。

早いものでSansanに入社して2年が経ち、最近、開発業務以外に組織運営を専門にしている「組織デザイングループ」というグループの活動も兼務するようになりました。
今回は、そのグループ活動の一部を紹介します。

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新卒が思う趣味と仕事のプログラミングの違い

新規事業開発室 新卒1年目の山邊です。新規事業開発室のエンジニアが多く集まる関西支店(大阪)でBill One | あらゆる請求書をオンラインで受け取るを開発しています。

私は学生時代に趣味としてプログラミングをしていました。仕事としてプログラミングをしていく中で思った、趣味のプログラミングと仕事としてのプログラミングの違いを書いてきたいと思います。

コードの保守性

趣味でも仕事でもリーダブルコードで書くことは大事だと思います。ただ、個人の開発や趣味のプログラミングであれば、ある程度早くかけて正常に動いていれば OK な場合も多くあるでしょう。 しかし、仕事としての開発では、それと同じぐらい保守性が重要です。数年後に入ってきたエンジニアや数年後の自分がコードだけを見て、意図を理解できるように書く必要があります。

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【ML Tech RPT. 】第19回 構造に関連する機械学習を学ぶ (5) ~グラフ その1~

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DSOC研究員の吉村です. 最近はコンビニスイーツにハマってます. この時期 (執筆時点で10月ごろ) になると, 芋, 南瓜, 栗系の物を探しては色々試しています.

さて, 前回からしばらく空いてしまいましたが今回は「グラフ」についてです. 近年では GCN や, GraphSAGE などのグラフ学習手法が有名ですが, 今回はもう少し別の観点から「グラフ」と機械学習について見ていきたいと思います.

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【つながりに効く、ネットワーク研究小話】vol.17 ネットワークは経済発展の映し鏡か?

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Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第17回です。すっかり秋も深まってきました。この季節はちょうどヒヨドリの渡りのシーズンなので、住宅街でも「ヒーッ、ヒーッ」という声を耳にするかと思います。ヒヨドリはスズメよりも一回り大きく、赤みがかった頬がとてもチャーミングな鳥です。出勤中に騒がしい鳴き声が聞こえたら、ぜひ姿を探してみてはいかがでしょうか。

さて今回は、社会ネットワークと経済の関連性について書きます。このトピックは、計算社会科学の発展に伴い、現在特に研究が進んでいる領域です。

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▲The Prism of Creativity ▽ vol.9 Creative Cliff Illusion [経営学編]

f:id:sansan_nissy:20190107153214j:plain こんにちは、Sansan DSOC 研究員の西田です。 最近はルアーで黒鯛を釣る(チニング )にハマっており、多い時は週2回のペースで釣りに行っていました。潮位を読むことが非常に大事な釣りです。また、インテリアにも目覚めてきました。いつかTom Dixonの照明が欲しいです。

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さて、長らく間が空いてしまった連載ですが、今回は経営学編と題して、Creative Cliff Illusionという現象についてご紹介します。

Creative Cliff Illusionとは、アイデアの思考過程において人は徐々にクリエイティブではなくなっていると感じてしまうが、実際にはその過程を通じてクリエイティブなアイデアを考え出せている(もしくは、初期と変わらずクリエイティビティを維持できている)という現象のことです。

みなさんも一人でアイデアを考えているときに行き詰まり、全然いいアイデアが思いつかないなーと感じてしまうことはないでしょうか?そんなとき、実際はクリエイティブなアイデアが思いついているのかどうかを検証した研究(Lucas et al (2020) "The Creative Cliff Illusion”*1)をご紹介します。

*1:Lucas, B. J., & Nordgren, L. F. (2020). The creative cliff illusion. Proceedings of the National Academy of Sciences, 117(33), 19830-19836.

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