Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

Vol.09 No Changesへの道 : Terraform for Continuous Deliveryを目指して

こんにちは。Strategic Products Engineering Unit SREグループの亀井です。

こちらの記事が気になったあなたはTerraformについて何らかの解をお探しで辿り着いたのかもしれません。Terraformの管理は各社でさまざま・プロダクトでも違いがあります。

本記事で記述されているのは、いち管理方法ですのでそう言った考え方、方法で記述することもあるのかという意識で読み進めていただければと思います。

なお、本記事は【Strategic Products Engineering Unitブログリレー】という連載記事のひとつです。

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お客様フィードバックをAzureとNotionで構造化:カスタマーサクセスに寄り添うQAの取り組み

序章: カスタマーサクセスに寄り添うためのQAの役割

こんにちは。QA部門でEightとContract Oneの品質マネジャーを務めている三好秀治です。本稿では、Slack・Azure Logic Apps・Azure OpenAI Service・Notionを活用したお客様フィードバックの管理効率化と、カスタマーサクセスに寄り添う取り組みについてご紹介します。

カスタマーサクセスの向上には、お客様のフィードバックが不可欠です。これはプロダクト改善や顧客満足度向上に直結するからです。私たちは、フィードバックの自動分類や可視化を通じて迅速な対応を実現します。本記事では、この仕組みの構築方法を具体例を交えて説明します。

なお、セキュリティ上の理由からAPIキーや認証情報の管理は省略しますが、実際の運用ではこれらの適切な管理が不可欠です。ご留意ください。

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FireLens(Fluentd)を使った大容量ログ配信時に起きた問題と調査の足跡

  • まえがき
  • 名寄せログ収集プロジェクトのゴール
  • 名寄せログ配信アーキテクチャ
    • Before
    • After
  • A. Fluentd 上の名寄せログ gzip 圧縮
    • 概要
    • 発生した問題
    • ログが伸張できなくなる原因
    • 結論
    • 余談
    • ECS Exec を使ったデバッグ
  • B. TCP ソケットを利用した Fluentd への名寄せログ送信
    • 概要
    • 発生した問題
    • 環境
    • 再現手順とサンプル
    • 調査結果
    • 結論
  • C. TCP ソケットで Fluentd に送信する名寄せログサイズの 300KB 制限
    • 概要
    • 発生した問題
    • 再現手順とサンプル
    • 調査結果
    • 結論
    • 余談
  • あとがき

まえがき

こんにちは。技術本部 Sansan Engineering Unit Nayoseグループでエンジニアをしている滑川です。私たちのグループは主に名寄せサービスの開発や改善を行っています。「名寄せ」とは、別々のデータとして存在する「同じ会社や人物のデータ」をひとまとめにグルーピングすることを指します。

名寄せサービスは運用開始から7年以上が経過し、サービスの成長とともに名寄せロジックも複雑化してきました。そのため、なぜ名寄せされた(あるいはされなかった)のかといった原因特定に時間がかかることが課題でした。この課題を解決するため、名寄せロジックのログ(以下、名寄せログ)を収集し、より迅速な調査・改善を可能にするプロジェクトに取り組みました。

私はこのプロジェクトでインフラ構築を主に担当しました。本記事では、その過程で得られた知見をご紹介したいと思います。
また、今回は思うようにいかず問題解決を諦めた箇所があります。諦める意思決定をした根拠も含めてご紹介します。

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iOSエンジニアのためのGIS入門 - 地図をしくみから理解し使いこなす #iOSDC

iOSエンジニアの堤です。8月22日〜24日に開催された国内最大 1 のiOSカンファレンスで登壇しました。

プロポーザルは こちら、発表スライドはこちら:

www.docswell.com

そしてつい数日前 2 にiOSDC公式チャンネルにて発表動画が公開されました:

www.youtube.com

本記事は、同発表をベースとしつつ、時間が足りずカットした内容も盛り込みつつ記事として再構成したものになります。


  1. 今年は参加者1500人超で過去最高だったそうです。
  2. 2024.10.8に本記事を書いています。
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