Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

帳票VQAの舞台裏:どうやってモデルを育ててきたか

こんにちは。研究開発部のMengsay Loemです。現在は、帳票から情報を抽出・構造化する「データ化技術」の研究開発に取り組んでいます。

本記事では、Sansanにおける、Vision-Language Model(VLM)を用いた視覚的質問応答(VQA)による帳票からの情報抽出技術を紹介します。VLMをプロダクトで使えるレベルまで高めるために、どのように性能改善に取り組んできたか、その道のりと得られた知見を共有したいと思います。

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My Contribution to Go (Golang)

Hi, my name is Masanori Ikeda.
Here, I’d like to introduce my contribution to Golang (hereinafter referred to as the “Go”).

Developed Salesforce API Client in Go


pkg.go.dev

I developed a Salesforce API Client in Go.
This library includes all basic features like creating, updating, and deleting records in Salesforce.
I believe this is one of the most modern Salesforce API Clients in the world.
Let me explain why later.

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Oktaをコードで管理するまで Terraform × AI によるIaC実践録

はじめに

こんにちは、Sansan株式会社 コーポレートシステム部の平野です。
普段はインフラエンジニアとして、社内インフラに関連する各種SaaSの設計・開発から運用まで担当しています。
前職ではSIerにて、クレジット業界向けシステムのSREエンジニアとして、システムの信頼性や運用性を高める仕事に携わっていました。
そのときに培った、プロダクト開発では当たり前になっているIaCや自動化の知見を、情シスというフィールドで生かせないかと考え、現在の業務にも積極的に取り入れています。

今回のテーマにしたのは、社員の認証・認可まわりを担っているOktaの運用についてです。
担当領域の中でもインフラ・セキュリティの両面で重要度が高く、TerraformやAIとの相性も良さそうだったことから、IaC化に取り組んでみました。
この記事ではOktaをIaC化しようと考えた背景、実際の進め方、そして今後の目指す方向についてご紹介します。

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EightでStripeの3Dセキュア認証に対応した話

名刺アプリ「Eight」でエンジニアをしている菅間(@sugamaan)です。今回はEightで展開している中小企業向け名刺管理サービス「Eight Team」にてStripeの3Dセキュア認証(以後3DSとする)に対応した話をしようと思います。

背景

Eight Teamでは決済システムにStripeを導入しています。 Stripeでは銀行振込機能を活用したり、トライアル機能を過去に実装しています。ご興味があれば是非ご覧ください。

buildersbox.corp-sansan.com

buildersbox.corp-sansan.com

Stripeは2025年3月末までに3DSの導入完了を義務付けているため、Eight Teamにて対応しました。

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新卒エンジニア向けに情報セキュリティ研修を行いました

こんにちは。技術本部 情報セキュリティ部 CSIRTグループ所属の北澤です。Data Hubというプロダクトの開発組織から CSIRTグループのプロダクトセキュリティチームに異動してきて1年が経ちました。

4月21日にSansanでは初めてとなる新卒エンジニア向けの大規模な情報セキュリティ研修を行いました。今まで全社員共通のセキュリティ研修はありましたが、SQL InjectionやXSSなど、開発時に考慮すべき脆弱性対策に特化したエンジニア向け研修を行ったのは今回が初めてになります。本記事ではその研修の内容についてお伝えできればと思います。

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2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)参加報告

こんにちは、Sansan株式会社 技術本部 研究開発部の田柳です。

2025年5月27日(火)〜30日(金)の4日間、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)にて開催された 2025年度 人工知能学会全国大会(JSAI2025)に参加してきました。弊社はプラチナスポンサーとして協賛し、大田尾・黒木・竹長・田柳・山内が現地参加しました。

私自身、学生時代は経済学を専攻し、現在は契約書データのキーワード抽出技術の研究開発などに取り組んでいます。こうした機械学習系の学会への参加は今回が初めてで、多くの刺激を受けました。

本記事では、印象に残ったセッションや発表、そして会場の雰囲気などをレポートします。

ブースにて、写真左からでの田柳・竹長・大田尾
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Jamf Proをコード管理 - AIを活用したTerraform Providerの自作

はじめに

こんにちは、Sansan株式会社 コーポレートシステム部の坂尾です。社内システムやインフラに関連する設計・開発・運用を担当しています。
これまでの業務経験においてプロダクトの研究開発やアーキテクチャ設計などのテックリードをしており、現在はその経験を活かして社内の各種SaaSやMDMソリューションなど幅広くシステムの運用改善に取り組んでいます。

コーポレートシステム部では、社内インフラの効率化と自動化を推進しています。特に、Infrastructure as Code(IaC)の導入により、設定管理の効率化と運用の安定性向上を目指しています。今回のテーマにしたのは、Macデバイス管理のためのJamf Proの設定管理についてです。

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