Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

オンラインイベントにおけるクリエイティブ

世間では「鬼滅の刃」ブームで盛り上がってますが、アニメはロボット系しか興味がなく...時代に若干乗り遅れているディレクターの横山です。

私が所属しているのはマーケティング部なので普段はイベントクリエイティブ全般やWebサイト、その他資料系などマーケティング活動におけるクリエイティブを幅広くディレクションしています。

今回は先日オンラインで開催した、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」のユーザー向けカンファレンス「Sansan Innovation Summit 2020(以下SIS2020)」のクリエイティブについて少しお話させていただきます。
sin.sansan.com

視覚の重要性

今まではオフラインで開催していたイベントが新型コロナウイルスの影響によりオンライン開催を余儀なくされている中、SIS2020も例外ではないです。そんな状況下でたくさんのオンラインイベントに携わり再認識したことがあります。それは視覚の重要性です。

オフラインイベントにおいては参加者は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)全てでイベントを体験する事ができますが、オンラインイベントでは視覚、聴覚に限定される事がほとんどです。特にクリエイティブにおいてはこの「視覚」を中心に参加者とコミュニケーションを行うことがほとんどなので、とても重要なファクターになると考えます。

聴覚も重要ではあるのですが、これはどちらかというと講演内容や話者に依存する部分が大きいのでコントロールが難しいです。もちろんBGMやジングル、アタックムービーなどはクリエイティブの範疇ではあるので、視覚と合わせて検討するポイントということは忘れてはいけません。


伝えたいこと

そんな重要な「視覚」で伝えたいのは、イベントの「世界観」「テーマ」です。

SIS2020は「Sansan Innovation Community」というコミュニティ戦略の施策の1つであり、世界観は「宇宙」です。

ビジネスという可能性の宇宙に広がる「Sansan Innovation Community」では、すべてのSansanユーザーは「Voyagers(航海者)」と呼ばれています。

Sansan Innovation Community
「Sansan Innovation Community」の世界観


そして、この「宇宙」という世界観に今回のイベントテーマである「冒険」のエッセンスを加えたキービジュアルがこちらです。

Sansan Innovation Summit 2020
「Sansan Innovation Summit 2020」キービジュアル

このキービジュアルに描かれている空間は、宇宙に浮かぶコロニーです。ここでは様々なVoyagersが日々活動し、情報交換をしながら旅(冒険)を続けています。選ばれしVoyagersが今まさに次の惑星への冒険に向けて準備を整えている。といったシーンを表現しています。


新たなチャレンジ

「世界観」と「テーマ」を視覚的にグラフィックで表現する事はオフラインイベントでも同じだと思います。オンラインだからこその表現ができないかを模索して...辿り着いたのが「CG」でした。

キービジュアルに描かれているコロニーをCGでリアルに再現することにより、イベント全体を通じて一貫したコミュニケーションデザインが可能になりました。登壇者はこのコロニー内の会場で講演している設定として、見る側はもちろんですが登壇する側にも今までとは違った見せ方の手法として驚きを与えることができました。


実際の基調講演(一部)の映像はこちらになります。オープニングの映像含めご覧ください。



また、分科会セッションも同時に3つ配信されており、世界観はそのままですが同じ建物内の階層違いという設定で演出しました。

ROOM1

「Nature」をテーマとして、建物1Fよりコロニーの自然を感じる描写です。

SIS2020_ROOM1
「ROOM1」の様子
ROOM2

「Urban」をテーマとして、建物中腹よりコロニーの高層ビルが見えている描写です。

SIS2020_ROOM2
「ROOM2」の様子
ROOM3

「Universe」をテーマとして、建物最上階より宇宙が見えている描写です。

SIS2020_ROOM3
「ROOM3」の様子

イベントでは他にも、Sansanを活⽤してイノベーションを起こし、成果を上げた契約企業・団体、または契約企業・団体に所属する個⼈の⽅を表彰する「Sansan Innovation Award 2020 (2nd)」という授賞式も行いました。こちらもたくさん語ることがあるのですが、またの機会にお話します。
sia.sansan.com



次なるステップ

オンラインイベントが主流になりつつありますが、Sansanでも様々な手法を毎回考えています。今後の状況はどうなっていくか読めない部分もありますが、恐らくオフライン・オンライン合わせたハイブリッドなイベントなどが日常的に開催されてくるのかなと予測します。

しかし、いつの時代も作り手としては参加者(ユーザー)により良い体験をしてほしいという想いは変わらないと思います。そんな想いを胸にこれからもイノベーションを生み出していきます。



buildersbox.corp-sansan.com
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