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【男性も気軽に育休を取得できる文化へ】2人のエンジニアが語る育児休暇から得たもの

こんにちは。技術ブランディンググループの馬場です。

Sansanで働くエンジニアにインタビューをしていくシリーズ第二弾として、今回は育休取得経験のある同じグループの相場と一緒に、育休を取得した伊藤と益満に、育休によって起きた変化や育休の実体験について話を聞きました。


伊藤(技術本部 Digitization部 データ化グループ)
2017年入社┃2019年の12月から約6カ月間の育休を取得

益満(技術本部 コーポレートシステム部 エンジニアリンググループ )
2019年入社┃2020年の12月から約1カ月間の育休を取得



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育休を取ろうと思ったきっかけと取得までの過程


馬場:まずは、お二人が育休を取得された背景について教えてください。


伊藤:私の家庭は共働きかつ、地理的な問題で双方の両親からのサポートを受けることが難しい状況にありました。
育休を取得するにあたって色々と悩みましたが、育児は夫婦で取り組むべき課題と考えていましたし、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話はとても大変だと聞いていたので、妻一人だけに押し付けるわけにはいかないなと思いました。
また、産後の妻の心と体のケアも大切だと考えていたことや、赤ちゃんの成長を妻と一緒に楽しみたいという思いもあって、育休を取得しようと決めました。


益満:私の家庭では里帰り出産をする予定でしたが、コロナ禍真っ只中の時期だったことや妻の体調の関係で自宅近くの病院で生む必要があったため、出産直後の1カ月間に急きょお休みをもらうことにしました。




馬場:育休の取得にあたってキャリアが一時中断してしまうことや、長く仕事を休むことに不安はありましたか?


伊藤:正直不安でした。
育休に入る前、新しいプロジェクトを任され、うまくこなせてきたところだったので、プロジェクトを離れるのは悔しい思いがありましたし、評価が下がるのではという不安もありました。
また、チームメンバーに対しても申し訳なく思っていました。


馬場:復帰したときにその不安は晴れましたか?


伊藤:振り返ってみると、評価が下がるようなことはなく杞憂でした。
復帰後は新規プロジェクトに携わることになったのですが、部長や上司から説明を受けて納得して復帰できました。悔しかった思いは新規プロジェクトに打ち込むことで解消しました。


馬場:益満さんは不安に思っていたことはありますか?


益満:私の場合は1カ月という期間だったので、ポジションやスキルが著しく低下するのではないかという不安はありませんでしたが、担当していた業務の技術領域に携わり始めてから4カ月しか経っていなかったので、一時的にスキルや知識を忘れてしまうことに不安はありました。
あとは伊藤さんと同じように、チームメンバーに申し訳ないと感じていました。


馬場:スキルや知識を忘れてしまわないように工夫されていたことはありますか?


益満:赤ちゃんが寝ているスキマ時間を利用して、ネット上に開設されているプログラミング講座を受けることで、新しい領域の知識を得て開発スキルを維持しようと心掛けていました。



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馬場:育休を取得する際に、チームメンバーの理解は得やすかったですか?


益満:上長含め、チームメンバーも快く受け入れてくれてました。


伊藤:上司やチームには早い時期から共有していたので受け入れてくれましたし、メンバーからは「頑張ってね」と言ってもらえました
ただ、正直迷惑をかけてしまうのではないかと思うことはありました。

調べてみると、男性で育休を取る人は少なく、取得するケースでも1週間以内の短い期間しか取らない人が多いようでした。
私の場合は6カ月とさらに長かったので、不安でしたね。ただ、皆が快く受け入れてくれたので、そうした不安も払拭されました。

また、育休の手続きにあたって、人事の方や上司にかなりお世話になりました。
育休を取ろうと思っても何から始めればいいのかわからなかったので、スムーズに手続きを進めることができて良かったです。




馬場:育休に入る前に、チームに対して予め準備しておいたことはありますか?


益満:育休に入る前に完結するタスクだけではなかったので、事前にタスクを洗い出して同じ業務や技術領域に携わっている方に共有をしました。不明な点があれば、対面で業務の進捗について会話をすることもありました。


伊藤:妻が妊娠したときから育休を取ろうと考えていたので、そのときから自分が抜けても開発がまわる体制づくりは心掛けていました。

エンジニアリングとしては普遍的な取り組みですが、ドキュメントを整理してタスクの属人化を防ぐことで、誰かに確認しなくても進められるように環境を整える取り組みを心掛けていました。
その甲斐もあって、休みに入る直前になって焦って何か対策をする必要はありませんでした。



育休期間中の過ごし方について


馬場:育休期間中の仕事との距離感はどのようにしてましたか?


伊藤:育児がとにかく忙しく、ミルクを飲ませるのも大変だったので、勉強をする暇もなかったです。


益満:私は1週間に1回ほどSlackを確認するようにしていました。
育休を取得したのが12月で評価のタイミングだったため、評価は対応しましたが、それ以外は特に仕事に関与してませんでした。

あとは、妻が身体を休められるように、料理・掃除・洗濯を中心とした家事は私がほとんど対応していました。

ミルクを飲んだらすぐ寝てくれるのかと思っていましたが、大体は寝てくれなくて2時間くらいスクワットをしてやっと寝てくれたこともありました。大変でしたが、そのときにしかできない貴重な経験だったと思います。



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育休から復帰後のリアルと心境の変化


馬場:育休取得後に復帰をしていかがでしたか?


伊藤:半年間と長い休暇を取得していたこともあり、浦島太郎感がありました。
育児・家事に100%使っていた脳から仕事脳への切り替えに時間がかかりました。
いつも打っていたコマンドが思い出せなかったときは驚きました。隣の人に質問したいけど、隣の人が在宅勤務をしているとすぐに聞けないという状況も重なって最初は大変でした。

妻以外の大人と会話する機会が少なかったことで、仕事で使う言葉のど忘れも多かったですが、1~2週間してくると戻ってくる感じはありましたね。


益満:私の場合は育休明けに着手するべきタスクが予め決まっていて、事前に業務内容を説明してもらっていました。
ですが、1カ月後にいざ着手しようと思っても忘れてしまっていて、知識の吸収から始めないといけなかったので、最初は苦労する場面もありました。

伊藤さんも仰っていた通り、復帰から1週間ほど経てばタスクの理解や業務に着手すること自体はスムーズに走り出せるようになりました。




馬場:育休を取得したことで仕事観や働き方に変化はありましたか?


益満:働き方については子どもが生まれてから時間的な制約ができたので変化がありました。
家事も妻と分担してやっていて、毎日定時になったら一旦子どもをお風呂に入れてあげるといったメリハリが生まれました。


伊藤:ビフォーアフターで大きく変わったと思います。
以前は残業してでも良いものを作ろうという気持ちが強く、何かトラブルがあったら自分でどうにかするぞという意気込みを持っていました。

育休明けから新しいプロジェクトのチームリーダーになりましたが、基本的には営業時間内にしか仕事ができないので、生産性や優先順位により気を遣うようになりました。

何かあったときに誰かが代わりに業務を遂行できる体制づくりや資料の整理を心がけています。
育休を通じて自分の成長よりもチームとしての成熟やメンバーの成長を重視し、チームとして評価されたいという想いが芽生えて、チームの改善に目を向けられるようになれました。


相場:チームとしての成長もありつつ、個人としての成長も引き続き重要だと思いますが、業務外での勉強時間の確保はどうされてますか?


伊藤:正直なところ、育休期間中の勉強時間はほぼゼロになっていました。
子どもが規則的に寝てくれるようになってからは、子どもが寝た後に勉強時間を確保できるようになりました。
19時や20時から始まる勉強会やイベントは、お風呂や歯磨きを終わらせて寝かしつけるタイミングなので参加は難しかったです。

以前は通勤時間も勉強時間に充ててましたが、在宅勤務が増えて仕事とプライベートのメリハリが無くなってしまったので、業務内で学ぶスタイルに変わりました。



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馬場:復帰後も育児と両立されていますが、役割の分担や工夫されていることがあれば教えてください


益満:平日の日中帯は基本的に妻に任せっきりなので、業務後はほぼ毎日子どもをお風呂に入れ、皿洗いなどの家事をやっています。
伊藤さんも仰っていましたが、育児の方が仕事より大変だと感じるからこそ可能な限りサポートをしたいという想いがあるのでやれることは率先してやっています。


相場:KISSなどの社内制度は利用されてますか?


益満:家事代行サービスを利用して料理を作ってもらっています。


伊藤:あんまり活用できていないですが、お風呂掃除やトイレ掃除などの家事代行サービスは使ったことがあります。
今度、料理を作ってもらうサービスを利用してみようと思います。


相場:劇的に楽になるのでおすすめですよ!
あとは、パパママ会に参加されたことはありますか?


益満:上長から紹介されましたが、パパママ会にはまだ参加したことがないです。
先週あったファミリーデーには参加しました。


相場:パパママ会では、月に1回ランチを食べながら子育ての相談を話したり、Slackチャンネルでお役立ち情報の交換が行われているので、お時間があるときに参加してみてください!


馬場:復帰されてからどのように育児と向き合っていますか?


伊藤:私も妻もフルタイムで働いているので、私が担当している送り迎え以外は基本的に双方で同じくらいのタスクをこなしています。
子どもが体調を崩したときも、お互いの仕事の事情を鑑みて調整しています。

あとは、育児での工夫として自動化に取り組んでいて、ロボット掃除機や 自動調理鍋を導入したりしています。
調理鍋は具材を放り込んでおくだけでカレーを作れたり、離乳食をつくるのにも役だったりと何かと便利です。


益満:私は子どもが生まれてから環境を整えるために引っ越しをしました。
1部屋を仕事用に使わせてもらっているので、在宅勤務も問題なくできています。



さいごに


伊藤:本当に育休を取得して良かったと思います。
子どもの成長はあっという間なので、仕事をしていると見逃してしまうような一瞬一瞬を脳裏に焼き付けられたことは幸せでした。他のお父さんにもぜひ体験してもらいたいです。

また、子どもだけでなく妻のケアもとても大切だと思います。
私は6カ月という、ある意味挑戦的な期間で育休を取得しましたが、自分に続いて育休を取得してくれる人が増えることで、男性も気軽に育休を取得できる文化になったら良いなと思います。


益満:産後すぐの妻は体力がかなり消耗している状態なので、育休を取ったことで支えることができたのは良かったと思います。

また、育児は生まれたときに限らず、ずっと続いていくものだと思います。最初だからこそ、子どもや妻のケアをすることで今後の生活の意識改革にもつながると思います。
これから育休の取得を検討されている方は、ぜひ前向きに考えてもらいたいです。


馬場:お二人ともご家族とのかけがえのない時間を過ごされたんですね。
育児に限った話ではありませんが、仕事以外の経験で得たものが仕事にも役立つことはあると思います。私もさまざまな経験を自己成長につなげていきます。
伊藤さん、益満さん、ありがとうございました!

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