Contract Oneチームで4泊5日の開発合宿に行ってきました
技術本部 Contract One Engineering UnitでAI契約データベース「Contract One」の開発をしている山邊です。
先日、Contract Oneのエンジニアチームで4泊5日の開発合宿を実施しました。場所は三浦半島のマホロバ・マインズ三浦です。長期間の合宿で、チーム一丸となって開発に取り組んだ5日間の様子とその結果、得られた成果について書いていきたいと思います。

合宿の発端
事の始まりは、プロダクトマネジャーの尾花からの一言「新卒のエンジニアも増えたし、2週間くらい合宿行ってきたら?」でした。
エンジニアチーム内で協議した結果、2週間は長すぎるということで、最終的に4泊5日(実働5日間)の日程に落ち着きました。新卒メンバーのオンボーディング促進、拠点間コミュニケーションの活性化、そして何より「みんなで同じ目標に向かって集中して開発する」という共通体験を作りたいという思いがありました。
合宿の目的
今回の合宿では以下の目的を設定しました:
- 新卒エンジニアのオンボーディング促進: 新卒メンバーがチームにより深く馴染めるような環境作り
- コミュニケーションの強化: リモートワーク中心の働き方では得られない濃密なコミュニケーション
- 開発への集中: 普段の業務では中断されがちな開発作業に集中できる環境
そして何より、「開発案件をやり切ること」を目的にしました。
なぜ5月最終週にしたのか
日程を5月最終週に設定したのには明確な理由がありました。それは「コミットするため」です。
Contract Oneは成長フェーズにあるプロダクトで、四半期ごとに大きな目標を設定しています。5月最終週という時期は、追い込みにちょうど良いと判断しました。
目標は常に少しだけ高く設定されています。全員が少し成長できるように、努力すればやり切れるように設定し、合宿を通して集中して、コミットしたいと考えました。また、その体験をチーム内で共有したいとも考えました。
そして、目標を達成した状態で次の四半期に向けた準備もオフラインでやりたいこともあり、5月の最終週に実施しました。
4泊5日の振り返り
Day1: スタートアップと環境づくり
10:00 現地集合
マホロバ・マインズ三浦に全員集合しました。

10:00-10:15 各チームで朝会 合宿初日でしたが、普段通りの朝会からスタートしました。日常のリズムを保ちつつ、特別な環境での開発をスタートさせました。 普段と違う点としてはチームの垣根を超えて、その日の目標を共有し合いました。これによってよりコミットへの気持ちを高めました。
10:15-12:00 合宿のインストール
開発部長から合宿の目的、期待する成果、そして「コミットする」というテーマについて共有されました。全員が同じ方向を向いてスタートを切ることができました。

12:00-13:00 昼食と散歩
昼食を取り、一部のメンバーは海まで散歩に行きました。このイベントは毎日発生していました。

13:00-18:40 ひたすら開発! 昼食後に軽く散歩をしてリフレッシュした後は、各チームに分かれて開発作業に移りました。普段のオフィスとは違う環境で、新鮮な気持ちで開発に取り組むことができました。初日から全員が高い集中力で開発を行っていました。
18:40-19:00 成果・進捗共有 各チームの成果や進捗、翌日の予定などをチームの垣根を超えて共有しました。
19:00-20:00 夕食
仕事が終わったらみんなで夕食です。毎日豪華な夕食でした。

20:00以降 自由時間
自由時間は部屋に帰ってお酒を飲んだり、散歩したり、チームでキリが良い所まで作業を続けるメンバーもいました。

Day2: オフラインでも会議・コミュニケーション
Day2以降はDay1の午後のように開発の繰り返しでした。その中でも印象的だったイベントを紹介していきます。
この日のハイライトは、全員でのプロダクト企画会議(開発前の案件について議論する会議)への参加でした。普段は有志のみの参加だったのですが、合宿中ということで全エンジニアが参加しました。久しぶりに大きな画面を大人数で囲み、活発な議論を交わすことができました。
リモートワークでは得られない、その場の雰囲気や熱量を直接感じながらプロダクトの方向性について議論できたのは、非常に価値のある体験でした。

開発作業
オフラインならではのコミュニケーションとして、モブプロや口頭での要件整理なども活発に行われました。


Day3: CM鑑賞
この日はContract Oneの初CMの放映日でした。実際に放映されている様子を部屋に集まって鑑賞しました。

開発作業だけでなく、こうしたリラックスした時間を共有することで、チームの結束がより深まったと感じています。
CMはこちら: www.youtube.com
Day4: 追い込みとリリースの感動
合宿4日目は追い込みの日でした。各チームが目標に向かいラストスパートをかけ、全てのチームが目標としていた機能実装を完了させてリリースを迎えました。
リリースが完了した瞬間、会場には自然と拍手が起こりました。リモートワークが増えて、リモートでリリース作業を行うことが多くなっていた中で、みんなでリリースの瞬間を共有できたのは、感動的でした。
この瞬間、改めて「チームで開発する喜び」を実感することができました。

Day5: 次のQに向けて
最終日は次の四半期に向けた準備を行いました。
PdM陣からのEPIC共有 プロダクトマネジャーから、次の四半期で取り組む大きなEPICについて詳細な共有がありました。合宿で培った結束力とモチベーションを、そのまま次の目標に向けて活かしていく流れを作ることができました。
チームの割り振り 新しいEPICに対する最適なチーム編成について議論し、各メンバーの希望やスキルを考慮した配置を決定しました。
合宿の成果
今回の4泊5日の合宿で、以下の具体的な成果を得ることができました:
定量的成果
- 4回のリリース: 普段は週に1~2回程度のリリースですが、この週は4回のリリースを実施
- 四半期目標の達成: 少し高く設定された開発目標を達成
メンバーからは「合宿がなかったらやりきれなかったかも」との声も聞こえ、集中した環境での開発効果を実感することができました。
定性的成果
合宿前のミーティングでは「合宿があるのでできると思います」という発言が何度も聞こえ、プロダクトマネジャーからも「もう出たの?」という驚きの声をいただくなど、開発スピードの向上を実感することができました。

チームの反応
合宿終了後に実施したアンケートでは、非常にポジティブな結果が得られました。
- 満足度: 4.8/5.0という高い評価でした。
- 期間について: 少し長いという意見もありましたが、全体的には適切との意見が多かったです。
- 継続意向: 次の四半期でも実施したいという声が多数でした。
メンバーの声
実際に参加したメンバーからは、以下のような感想をもらいました。:
開発環境について
- 「開発作業に集中できてよかった」
- 「迅速にコミュニケーションが取れ、温度感も共有できる点が良かった」
- 「圧倒的集中によるコミットメントの達成」
チームワークについて
- 「モブプロができてよかった」
- 「開発部長との距離を縮められた」
- 「リリース日の盛り上がり」
環境・生活面について
- 「ご飯がおいしい」
- 「朝から活動する良さに気づけた」
改善できそうな点
一方で、次回に向けた改善点も明確になりました:
開発環境の充実
- モニタの追加: 今回は短期間で合宿の準備を行なったこともあり、外部ディスプレイを用意できませんでした。外部ディスプレイがあればより高い生産性を得られたと考えています。
- 作業スペース: 借りた会議室が21時まででした。もう少し遅くまで作業をしたいとの声が上がりました。
コンテンツの多様化
- 開発以外のアクティビティ: 数名は併設するプール施設に行きましたが、みんなで行きたかったとのコメントがありました。
今後の展望
今回の合宿は、Contract Oneチームにとって非常に価値のある体験となりました。参加メンバーの大多数が「次の四半期でも実施したい」と回答しており、定期的な開発合宿を実施していく方針です。
次回はさらに効果的な合宿にするため、今回得られた学びと改善点を活かして企画していきたいと思います。
最後に
4泊5日という期間は決して短くありませんでしたが、チーム全員で同じ目標に向かって集中して取り組むことで、技術的な成果だけでなく、チームとしての結束力も大きく向上させることができました。 Contract Oneでは、リモートワークも取り入れつつ、ハイブリッドな働き方を実践しています。リモートでの生産性向上と対面でのコミュニケーション活性化、その両方に力を入れることで、変化に強いチームを目指しています。特にAI時代の黎明期とも言える現在、技術の変化に柔軟に対応できるチーム作りは非常に重要だと考えています。 今回の合宿は、まさにそのための良い機会となりました。チーム全体の開発力向上はもちろん、メンバー同士のコミュニケーションが格段に深まったと感じています。特に印象的だったのは、毎日の散歩時間での何気ない会話でした。普段のオンラインミーティングでは話せないような話題で盛り上がり、お互いをより深く知ることができました。
成功体験をチーム全体で共有できたことも大きな収穫です。リリースの瞬間の拍手、目標達成への一体感、そして次の四半期への前向きな気持ち。これらの体験が、今後のチーム力向上の礎になると確信しています。
開発合宿に興味のある方や、Contract Oneチームでの開発に興味のある方は、ぜひお気軽にお声がけください。一緒にAI契約データベースの未来を創っていきましょう!