
中部支店に勤務しているEight Engineering Unitの篠原です。
前回好評だったNagoya Tech Talk 〜AI × 〇〇〜【初陣】に続き、第2回として、「Nagoya Tech Talk #2 〜AI × 〇〇〜【冬の陣】」を開催しました。
前回はSansanの中部支店での開催でしたが、今回はご登壇もいただいた株式会社スタメン様のご厚意により、名古屋本社のイベントスペースをお借りしての開催となりました。

2回目となる今回は、前回に続き「AI活用の最新事例」をテーマに、開発・組織・人の成長といった少し広めの文脈での開催となりました。
Sansan株式会社の他に、名古屋に拠点を置く株式会社スタメン、株式会社Acompany、株式会社Opt Fitのエンジニアの皆さまにご登壇いただきました。
実際の開発現場やプロダクトでのAI活用について、非常に実践的な知見が共有される会となりました。
本記事では、当日の発表内容やイベントの様子を簡単に振り返ります。
発表コンテンツ
1. スマホとAIで始めるAIアプリ開発
株式会社スタメン あさしん さん
スマホだけでAIアプリを開発するという、AI駆動開発ならではのアプリ開発体験についての発表です。
単なるコード生成ではなく、要件定義から実装までを含めて開発ワークフロー全体にAIを組み込むというアプローチが紹介され、PCのスペックなどに依存しない開発スタイルの可能性を感じさせる内容でした。
特に、Apple Intelligenceが数行の実装で想像以上に簡単に組み込める点には驚かされました。

2. AI開発の落とし穴: 馬には乗ってみよAIには添うてみよ
Sansan株式会社 齊藤 実
弊社の齊藤による、AIを実際の開発現場で使ってきたからこそ分かる「AI開発の落とし穴」についての発表です。
「AIに丸投げしたことで起きた問題」「AIを盲信しない姿勢の重要性」「AIが無能なのではなく、使い手側の理解や前提共有が成果を左右する」といった知見が共有されました。
本発表の内容はXでも話題になっており、組織体制やプロセスまで含めたリアルな実例として、非常に興味深いものでした。

3. LLMレッドチーミングの監査フローとガードレールの構築
株式会社Acompany 平岡 拓海 さん
LLMをプロダクトで活用する上で欠かせない、セキュリティ・リスク・ガバナンスをテーマにした発表です。
LLMに対するレッドチーミングの考え方や、それを監査フローとして設計し、実運用に落とし込む方法について、具体例を交えて紹介されました。
リスクを受け入れた上でガードレールを設けるという視点が印象的で、「安全にAIを使う」ことを実務レベルで考えるヒントが多く得られるセッションでした。

4. AIと"並んで"進む ― 人間が持つべき視点
株式会社スタメン 森 久由生 さん
ジュニアエンジニアの育成において、AIとの向き合い方をどう変えてきたかについての発表です。
未経験で基礎知識がない状態ではAIの出力の良し悪しを判断することは難しく、内容を鵜呑みにする可能性があるという課題が共有されました。
AIとの向き合い方は、基礎となる理解が進むにつれて、「答えをもらう」ものから「対話」へと変化していくと森さんは言います。
前提や意図を言語化し、返ってきた内容に問い返しながら理解を深める「対話」へと移行していったプロセスが紹介されました。
AIを「代替」として使うのではなく、人間側が学び続けることを前提に、AIと対話しながら並走していくことの重要性が強く伝わるセッションでした。

5. AI vs 人間 〜認知負荷の戦い〜
株式会社Opt Fit 山本 亮太 さん
AIコーディングエージェント活用における認知負荷をテーマにした発表です。
AIを「強い制約を持つ優秀な外部リソース」と捉え、性質としては正社員との権限上の差異がある業務委託メンバーに近いという整理が印象的でした。
手を動かすリソースが増える一方で、最終的な判断や検証の負荷は人間側に残る、という構造が分かりやすく説明されました。
また、「AIの出力は人間の出力と同様に鵜呑みにできない」という前提に立ち、従来のエンジニアリングのベストプラクティスをAIにも適用することが重要だというメッセージが強く伝わってくるセッションでした。

懇親会の様子
本イベントでは、エンジニア同士の交流の場として、会場にて懇親会を実施しました。
今回のテーマであるAIを中心に、普段の開発でどのように活用しているか、どこに難しさがあるかなど、現場ならではの話題で意見交換が盛り上がりました。
私自身、普段は愛知県在住のソフトウェアエンジニアの方とじっくりお話しする機会が多くないため、とても新鮮で刺激的な時間でした。
気づけば予定の終了時刻を30分ほど超え、熱量の高い懇親会となりました。

終わりに
改めて、ご登壇いただいた皆さま、そして会場にお越しいただいた参加者の皆さま、本当にありがとうございました。また、会場を提供してくださった株式会社スタメンの皆さまにも、心より感謝申し上げます。
名古屋のエンジニアコミュニティをさらに盛り上げていけるよう、Nagoya Tech Talkは今後も継続して開催していく予定ですので、次回もぜひご期待ください!
また、一緒に盛り上げたい方は、ぜひ「33tech@sansan.com」にご連絡ください!
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