こんにちは!中部支店で働く、CTO室の中村です。
「Web系のエンジニアになるには、東京で働くのが当たり前」——そんな固定観念に対して、別の選択肢を提示してくれる人がいます。研究開発部ArchitectグループでEKSや監視基盤の運用を担う上田は、新卒1年目にして"中部支店勤務"を選びました。そこには、地方ならではの生活のしやすさや、働き方の工夫、そしてキャリアの考え方が詰まっています。
このインタビュー記事では、上田が歩んできた技術の変遷から現在の業務、支店勤務を選んだ理由や暮らしの実感、これからの展望までを根掘り葉掘り聞きました。ぜひご一読ください。
プロフィール
上田 昂明
2025年、Sansan株式会社へ新卒入社。入社時から中部支店に勤務。研究員の成果物を本番利用するためアプリケーション実行基盤「Circuit」の運用やコスト削減、監視の最適化を行っている。趣味は、BBQ。

学生時代:興味はハードウェアからソフトウェア、そしてインフラへ
—— まずは学生時代の話から。どんな技術に興味がありましたか?
工業高校だったこともあって、最初は電子工作が趣味でした。回路を設計して、ブレッドボードやユニバーサル基板でPoCを作って、ファームウェアを書いて、最終的にプリント基板に起こすというサイクルをずっと繰り返していました。
マイコンはESP系列を一番触っていて、中でもESP32がお気に入りです。基板設計にはAutodeskのEagleを使っており、Fusion 360との連携の便利さが印象に残っています。ちなみに初めて買った機械はCNCです。
高校卒業後はソフトウェアエンジニアリングにハマって、GoでバックエンドやCLIツールを書くようになりました。専門学校の2年次からは毎月のようにハッカソンに出て、Goでバックエンドを書く日々でした。
そこから少し経った頃、高校時代のインフラへの興味が再燃しました。自宅サーバーにKubernetesを入れて運用し始めたのがきっかけで、どんどんインフラ寄りの領域にのめり込んでいきました。
—— インターンではどんな経験を?
インターン(アルバイト)ではGoを使ったバックエンド開発が中心でした。インフラにはあまり触れず、がっつりバックエンドばかり書いていた記憶があります。
現在の仕事:研究開発部の"基盤"を支えるPlatformエンジニアリング

—— 今の担当業務やロールを教えてください。
研究開発部のArchitectグループで、Platformエンジニア的な立ち位置でEKSや監視基盤の管理・運用をしています。(基板作りから基盤作りに進化しました)
—— 具体的にはどんな業務がありますか?
基盤チームとして、共通利用できる抽象化コンポーネントの提供や新規機能検証 (直近だとDRAなど)、可観測性基盤の選定と導入、EKSクラスタの管理(バージョン更新やアラート対応など)まで、幅広いです。
—— 直近の取り組みで印象的なものはありますか?
研究開発部の監視を強化しつつ、コスト予測などの最適化を目標にDatadogからNew Relicへの移行を進めています。3月下旬から導入を始めて、4月末で研究開発部環境ほぼすべての移行が完了しました。
こちらの話は 5/27に Nagoya Tech Talk #3 〜CloudNative × Platform〜 - connpass で登壇するので興味があればぜひ!
それと、Kubernetes WorkloadをSlack上から任意のタイミングで起動するControllerも実装しました。このあたりは別の記事で詳細をまとめる予定です。
Sansanに入社した理由:
—— Sansanに入社を決めた理由は何でしたか?
大きく2点あります。
1つ目は、インターン時代※のチームの雰囲気がとても良かったことです。
2つ目は、名古屋でKubernetesを中心としたPlatformエンジニアリングのポジションがあったことです。
規模もそこそこ大きく、GPUなど変わったWorkloadが多い"珍しい基盤"に触れてみたいと思い入社しました。
※当時のblog
buildersbox.corp-sansan.com
中部支店を選んだ理由:
—— 中部支店で働くことを選択した理由を教えてください。
生まれも育ちも岐阜で、この土地が好きだからです。中部支店なら岐阜から無理なく通える距離だったのも大きいです。
それ以外だと、東京よりも地元の生活環境のほうが自分に合っていた、というのも大きいです。生活を考えたとき、部屋の広さと通勤時間、コストの問題が大きいと感じました。
研修期間やインターン期間に東京エリアで1カ月程度住んでいたこともあります。しかし生活圏のスーパーが狭く高額だったり、生鮮食品がなかなかセールにならなかったりして、「これは自分には合わないかも」と実感しました。
また評価や給与面など、どの地域にいても本社基準から変わらないことが大きかったです。
拠点も広すぎず、オフィスから外に出るまで1分程度なのでコンビニや食事処まですぐに行けるのも魅力です。
日常の働き方:
—— 本社チームとは普段どうやってコミュニケーションをとっていますか?
組織編成の変更などもあり、今はチーム全員が東京にいます。普段のコミュニケーションはオンラインが中心で、特にGoogle Meetを使って朝会や週次の〆会などを行っています。同期的なタスクが少ないため、リモートでも不自由なく業務を進められています。必要に応じて本社への出張も可能です。
—— 出社頻度や本社出張の頻度は?
中部支店への出社頻度は週2〜3日です。本社へはバラつきがありますが、均すと月1回程度出張しています。
—— 出社するときのモチベーションはどう高めてますか?
在宅時に比べて、出社時はランチを食べるようにしているので、いつもよりちょっといいものを食べることをモチベーションにしています。仕事のモチベーションにつながりづらいのと、開拓しつくしたときに飽きそうなので、今のうちに別の出社モチベーションも探すようにしています。

生活:
—— 中部エリアでの暮らしはどうですか?
生活の質(QoL)はかなり高いと思っています。BBQをやる仲間が近くにいるので、週末に楽しめるのがいいですね。庭先でBBQできるのも高評価です。
スーパーが近くに3件くらいあって、ホームセンターや家電量販店も2〜3店舗あるので、生活に困らないです。大型商業施設なども車を出せば行けるので不自由ないですね。
—— エンジニアコミュニティーとの接点はありますか?
名古屋発のコミュニティーは少ない印象ですが、NGKやJAWSなどがあるので参加できるときは参加しています。また、東京まで2時間あれば行けるので、気になるイベントはあらかじめ予定を作って参加しています。
これから:
—— 2年目以降、どんなことにチャレンジしたいですか?
1年目はEKSクラスタ更新の検証やNew Relicなどのツール導入、コスト削減施策などをやってきました。2年目は以下に取り組みます。
- New Relicを中心に部内の可観測性を向上
- 開発者によるセルフサービス化を軸に部内の新規オンボーディングや障害、大規模アップデートなどの課題を解決
最後に:
—— 地元で働くことを考えている学生にメッセージをお願いします。
昨今のITエンジニアの就職=東京、という固定観念にとらわれる必要はないと思います。自分のライフスタイルに合わせて地元(から通える場所)を選ぶのもいいと思います。
ただ、チームメンバーが分散しているとコミュニケーションコストが増加したり、存在感が薄くなったりする課題もあるので、天秤にかけてじっくり選んでください。
—— 最後に、本社配属を選ばなかったことに後悔はありますか?
一切ないです!都会の喧騒に疲れた方、レジャーなどが好きで毎週末行きたい方、オフィスの近くに住みつつ車を持ちたい方にはおすすめです!
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