Sansan Builders Box

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【鈴木対談】チームビルディング 前編 <プロダクトの成長と共に変化>

こんにちは。Sansan Builders Box 編集部の鈴木です。

「鈴木」という名字はかなりポピュラーなので、Sansan にも複数名の「鈴木」が在籍しています。その中でも古株の3人が集まって、話す側と書く側に分かれてブログにしようというのがこの企画です。

今回は、マネージャーである二人の鈴木が Sansan のデザインチームと Eight エンジニアチームのそれぞれの組織について「どのようにチームづくりに取り組んでいるか」をお題に話しました。
当初の想定以上に熱く濃い会話が交わされたため、前後編に分けてお届けします!


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Sansan のデザイナー鈴木 翔(左)と Eight エンジニア鈴木 康寛(右)


鈴木たちの自己紹介

編集部 鈴木 (以降、編):ついに鈴木ばかりの企画がはじまりますね! 鈴木しかいなくてややこしいので、自己紹介をお願いします。

鈴木 康寛 (以降、康):Eight 事業部で CEM (Chief Engineering Manager)をやっている鈴木です。Eight 開発チーム全体のマネジメントと、VPoE の宍倉さんのオーダーのもと、成果の向上とエンジニアたちが働きやすい環境づくりに日々取り組んでいます。

編:今の業務はマネジメントが100%ですか?

康:現場感をなくしたくないので、本当はコードを書きたいけど、マネジメントと現場の業務では頭の使い方が違うと感じていて。今の自分には両立が難しいなと思うので、現状ではマネジメントに振り切っているという感じです。

鈴木 翔 (以降、翔):僕は Sansan 事業部プロダクト開発部でデザインマネジャーをやっている鈴木です。康さんとはちがい、いわゆるプレイングマネージャーです。デザイン業務をやりながら、期待されている以上の成果を出すためにチームの目標管理をしたり、モチベーションアップの施策を考えるほか、事業部としてのデザイン的な意思決定の場に立ち会ったりするような役回りです。

Sansan プロダクトのデザイナーチームの体制

翔:Sansan 開発の全体感から伝えると、エンジニアは70名くらいで、UI/UXデザイナーは8名(うち1名は育休中)。PMもデザイナーと同じくらいの人数です。デザイナーはいくつかあるスクラムチームの一員として動いています。

康:デザイナーは各チームに属してるの?

翔:多少イレギュラーもあるんですが、基本的には属してますね。なので、デザイナーはふたつのチームに属することになります。ひとつはスクラムチーム、もうひとつは横串のデザインチーム。これまではデザインチームというものはなかったんですが、人が増えてきたこともあり、半年前くらいにできました。それもあって、最近はイベント登壇時にはデザイナーのチームづくりについてについて話して欲しいという要望が多いですね。

康:流行ってますよね。デザイナーの組織づくり。

翔:そうですね。組織作りに苦労してる企業が多いんじゃないかと。そもそもUIとかUXデザインってエンジニアなどと比べると歴史が長くないから、日本でちゃんと成功してる事例みたいなものがそんなにないんじゃないかな。そしてうちも試行錯誤しながら、いろいろやってる(笑)。


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猫とビールがすきな方の鈴木


康:なるほど。Eight のデザイナーは開発に関わるデザイン以外にもいろいろやってるんだけど、その辺りはどうしてます?

翔:Sansan はマーケティング部などにデザイナーがいるので、プロモーション系はそちらのデザイナーが担当していて、僕らはプロダクトのデザインに集中できる環境ですね。

機能改善は細かく、たくさん

翔:Eight と比べて Sansan は 大きなシステムなので、一人のデザイナーがひとつの機能に深く関わります。各チームでPM(Product Manager)とデザイナーが密にコミュニケーションを取りながら一緒に作っていきます。機能設計、体験設計、画面設計など全て一緒にやります。その時に心がけているのは、一つひとつの改善を大きくしないということです。なるべく細かく、なるべくたくさん出していきたいという感じです。

康:素晴らしい!

翔:希望ですけどね。うまくいかないこともありますが。

康:ユーザーストーリーで考えていくということですよね。

翔:そうですね。

編:「ユーザーストーリー」ってどういうことですか?

康:機能ありきではなく、ユーザーのストーリー(希望)に寄り添ってるってことだね。

翔:それが理想です。でも、どうしてもビジネス的にやらないといけないこともあって。それを天秤にかけてバランスをとるのがシビれるポイント(笑)。

康:わかる。Eight も同じ課題がある(笑)。

編: (笑)。その「シビれる」場面は結構ありますか?

翔:最近は、CPOの大津さんが設計段階からいろんな事業部を巻き込んでくれたりするようになったこともあって、プロダクトから「こういう機能を作りたい!」というようなことは減ってきてていますね。そういうスタートだと、時間をかけて作ってリリースしたにもかかわらず、ユーザーに望まれるものじゃなくて成果に結び付かなかったりする。それを防ぐために、今のような体制になってきたという感じです。やっぱり顧客の体験設計をしっかりしていかないと。

康:Eight にもそういう課題感はありますね。ちなみに、UXの設計などにエンジニアは関われていますか?

翔:これまではあんまり関われてなかったけど、最近は改善されてますね。起案からエンジニアにも入ってもらって、ユーザーログを見ながら仮説を立てて、いかにユーザーに響く価値を提供できるかを考えてます。利用率のKPIを持っているユニットも作りました。まだみんな慣れてないので、なかなか難しいんですけどね。


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寝る前に筋トレをして、禅の本を読んでいる方の鈴木


康:そこにはデザイナーはどう関わってます?

翔:やはりユーザーログの数値を見ながら、体験としてメリットを訴求する方法を探っています。非常に難しいですけど、やりがいはやっぱりありますね。

康:もう4年くらい前だけど、Eight でユーザーグロースを考えて UI を細かく変えてそれぞれの数値を調査したことがあって。その時は、事業部の仮説とぜんぜん違うものが好評だった(笑)。

翔:そうなんですよね。自分たちで勝手に考えてやるより、「ヘビーユーザーはこの機能をこういうふうに使ってる」みたいに、ちゃんとデータを見てあたりをつけてやっていくアプローチの方がいい。最近ようやくそういう向き合い方をできるようになりましたね。

康:Eight は成長途中のサービスだから、Sansan と比べると、まだプロダクトとしての要求が強い部分もありますね。でっかく変えてユーザーにアピールしていくやり方になってる。それが現状の Eight の歴史的なアプローチ。

編:フェイズのちがいってことですか。

康:それもあるけど、Eight にも小出しに変えていくというアプローチもあったと思うんですよ。でも、Eight はアプリがメインだから、その問題もある。アプリはアップデートするのに Apple への申請が必要だから、ユーザーが受け入れて使いこなしてくれるかっていうようなリスクを負うことになっても、どうしてもある程度大きい変更になってしまう。でもそこがうまくいって、ヘビーユーザーが増えれば Eight は波に乗れる感じがしますね。

===== 後編につづきます =====

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