Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

Sansanプロダクトが生まれ変わります

SansanでChief Product Officerをやっている大津です。
先月のSansan Innovation Project 2019で発表しましたが、この度、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」のコンセプトが新しくなりました。
新しいコンセプトは「Sansan, Where Business Starts - 名刺管理から、ビジネスがはじまる」です。
今月はプロダクトリニューアルも予定しており、名実ともに新しいSansanに生まれ変わることになります。
本日はこの新コンセプトの下、プロダクトリニューアルを通してどのような思いで価値を提供していきたいか、改善していきたいかについて少しお話ししたいと思います。

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新コンセプトにより「活用」を強化

これまでのコンセプトであった「名刺を企業の資産に変える」においては、企業が名刺やそれを通した人脈を資産としてしっかり管理できるように、という目線でプロダクトを提供してきました。
これまでのSansanで実現していた名刺を資産化するための便利な管理機能・運用機能はもちろん今まで通り強化を続けていくのですが、新コンセプトに変わった事で「資産にした名刺データや人脈をどのように活用していくか」によりフォーカスしたプロダクト作りを意識したいと考えています。
今回打ち出している3つの新ソリューション、

  • AI名刺管理
  • 同僚コラボレーション
  • 顧客データHub

これらも「活用」を強く意識しています。
どんな活用をイメージしたソリューションなのか、一つずつご説明します。

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AI名刺管理が、価値ある情報をお届け

名刺情報を正確にデータ化する技術については、弊社が最も力を入れてきた点の一つです。AIによる文字認識とオペレーターによる人力チェックを合わせた結果、精度99.9%を実現しています。
これに加え、今回のプロダクトリニューアルで向き合っている強化ポイントが「価値ある情報共有・情報収集」です。
弊社のAIが名刺交換履歴や社内のつながりを解析し、各社員が知るべき情報を知るべきタイミングで適切に通知します。
例えば、

  • 名刺交換した相手の人事異動や重要な企業ニュースをお知らせ
  • 社内の同僚がいつ誰に会ったか、知るべき重要な出会いだけを選別してお知らせ
  • 新たに社外のどんな人に出会うべきか、新しい出会いをレコメンド

情報収集に膨大な時間をかけたり、社内の人に聞いて回るといったコストを払わずとも、適切な情報を適切なタイミングで取得できます。
つまり名刺を活用して「価値ある情報共有・情報収集」をサポートします。

同僚コラボレーションで、社内連携を強化

これまでのSansanは、基本的に社外の出会いを記録することに注力してきました。どんな会社のどんな人といつ出会ったのか、すぐに確認できるのがSansanです。
しかし、せっかく重要な出会いに気づいたとしても、その後にスムーズに同僚を頼ることができないと社内人脈を活用することができません。
そこで、今回のプロダクトリニューアルでは「同僚コラボレーション」と銘打って、社内電話帳や同僚プロフィールといった新機能を加えています。
社内電話帳を使えば、いつでも同僚に電話やメッセージ送信が可能になり、すぐに同僚に人脈を繋いでもらえます。
同僚がどんな立場でどんな業界に強いのか等、同僚プロフィールを見れば簡単に同僚の強みを把握できるので、コミュニケーションが円滑になります。
このように名刺活用の本丸である「社内人脈共有」を強くサポートします。

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顧客データHubが、社内のあらゆるデータを整理統合

Sansanは創業より「名刺の名寄せ」と言う難しい課題に向き合ってきました。
「名刺の名寄せ」とは、同一人物の古い名刺や新しい名刺、前職の名刺などを正確に名寄せして、一人の人物情報としてまとめることを指します。
これを正確に行うことは実は非常に難しく、弊社のAI技術を駆使して日々精度を高めているのですが、その中で生まれた高度な名寄せエンジンが「顧客データHub」です。
例えば、Salesforce上にあるオンラインリードとSansanに取り込んだ名刺(オフラインリード)を正確に名寄せしながら統合することができます。
人物情報や会社情報というのは多くの場合、いくつかのサービス上に散在することが常ですが、顧客データHubを使ってもらえばそれらを整理統合してリッチ化することが容易になります。
つまり、企業が管理している名刺情報が、なんとデータクレンジングやデータ整理統合の領域でも活用できるのです。

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このように、新しいSansanでは、企業のビジネスを後押しするための機能を今後もどんどんリリースする予定です。
名刺を企業の資産に変えるだけでなく、それを皆さんがスムーズに活用できる環境も充実すれば、必ず今以上に多くのビジネスがスムーズに始まるはずです。
今後も進化するSansanにぜひご期待ください!

© Sansan, Inc.