Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

Vol.04 データベース書き込み性能劣化への対応

Bill One 開発 Unit ブログリレー2024の第4弾になります!

こんにちは。技術本部 Bill One Engineering Unitの向井です。

Bill Oneは急速にサービスの規模を拡大しており、それにあわせてトラフィックやデータ量も急激に増加しています。 特にサービスのローンチから最も長い歴史をもつ請求書受領の機能はこの傾向が顕著であり、さまざまな問題が発生しています。

そのひとつがデータベースのパフォーマンスです。 サービスのローンチからしばらくの間は、主に参照系のクエリにおいてパフォーマンス問題が発生していました。 この問題に対してはスロークエリにひとつずつ対処することで解消してきました。

しかし、最近は傾向が変わってきました。 参照系のクエリの性能は比較的安定しているものの、更新系のクエリでピークタイムにパフォーマンス問題が発生するようになりました。

この内容は次のイベントでも共有させていただいたのですが、より詳しくご紹介します。なお、本記事はSansan Advent Calendar 2024の9日目の記事です。

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SIEM on AOSからSplunkへ:SIEM基盤移行について振り返り

こんにちは!技術本部 情報セキュリティ部 CSIRTグループ所属の吉山です。 普段の業務では、AWSをはじめとする各種クラウド環境のセキュリティ向上・統制やSIEM基盤の開発・運用などに向き合っています。

今回は、昨年12月〜今年2月頃にかけて行った新SIEM基盤の導入・移行について、1年経ったので振り返りとして記事にまとめていきたいと思います。

本記事はSansan Advent Calendar 2024 - Adventar8日目の記事です。

  • 移行開始までの道程
    • SIEM on AOSが抱えていた課題
    • なぜSplunkを選んだのか
  • 移行中のお話
  • 稼働開始後
    • ログ取り込み範囲の拡大、取り込み方法の改善
    • IaCや自動化の取り組み
    • Detection Engineering運用
  • これから
  • 最後に
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Slackに投稿された通達をNotionDBでToDo化する

本記事はSansan Advent Calendar 2024の7日目の記事です。

こんにちは。 技術本部研究開発部の高橋寛治です。

Slackに投稿された読了や対応を求められる通達の対応漏れを防ぐために、自動でNotion上にToDoを追加する仕組みを作りました。 その成り立ちや機能、実装の概要、効果について紹介します。

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【イベントレポート】VPoEの視点で見る組織の進化 〜組織変革とグローバル連携、次世代リーダー育成の戦略〜

2024年10月9日、Sansan株式会社はイベント「VPoEの視点で見る組織の進化 〜組織変革とグローバル連携、次世代リーダー育成の戦略〜」を主催しました。イベント会場となったのは、JR渋谷駅に隣接する渋谷サクラステージ。弊社は2024年9月30日に同所へとオフィス移転したのですが、オフィスでのイベント開催は移転後初でした。オフライン&オンラインのハイブリッド形式で開催いたしました。

本イベントでは、キャディ株式会社とSansan株式会社、株式会社メルペイの3社のVPoEが登壇。それぞれ異なる事業モデルや事業フェーズ、開発組織の構造・規模の中で、マネジメントに向き合う3者が、組織変革やグローバル化、ダイバーシティ推進、次世代リーダー育成における実践や課題などをディスカッションしました。今回は、イベントのレポートをダイジェストでお届けします。

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EightでStripeのトライアル機能を導入した話

日が暮れるのが早くなり、各所でイルミネーションが始まり一年の終わりを感じる今日この頃、みなさんどうお過ごしでしょうか?
今日はEightで展開している中小企業向け名刺管理サービス「Eight Team」にて無料トライアル機能を開発した話をしようと思います。

なお、本記事は Sansan Advent Calendar 2024, JP_Stripes Advent Calendar 2024 6日目の記事です。

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レガシーコードリーディング会を継続するために意識したこと

はじめに

技術本部 Eight Engineering Unitの山本です。今回はAndroidチームで行っているレガシーコードリーディング会について話します。なお、本記事はSansan Advent Calendar 2024の5日目の記事です。

自分は既に8年近くEightに携わっており、そこそこ古株になります。そのために古くから残っていて最新の設計にできていない古いコードについても知っています。

しかし、新しく入ったメンバーには最近の設計しか説明しないので、古いコードの調査や改修に時間がかかる問題がありました。

新しい設計に書き直すリファクタリングをするのが望ましいとは思いますが、コストが高くすべてをすぐに行うことは難しいです。そのため、古い設計のコードを説明するレガシーコードリーディング会を行うことにしました。

コードの量は多いので1回では終わらないので継続して会を行う必要があります。ここでは会を継続するために意識したことについて書きます。

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