Sansan Tech Blog

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【Eightの3つの新サービス(3)】より良い出会いを提供する:Eight Career Design

Eight事業部でエンジニアをしている青山です。
今回はEightが展開中の企業向け採用サービス、Eight Career Designについてご紹介します。

materials.8card.net

サービスについて

SansanのMissionは「出会いからイノベーションを生み出す」。
Eight Career Desginもビジネスパーソンと企業との出会いを支援するためにリリースされました。

Eightを利用されている方のスキルや人脈といった情報にもとづいて、各企業が求める人材をリコメンドすることでより良い出会いを提供する、というサービスです。 登録制の転職サイトと異なり、現職で活躍しているユーザーが多く、これまでアプローチしづらかった潜在的な人材との出会いが可能となります。

また、潜在層であるユーザーに対して、じっくり腰を据えてアプローチするために、Eight Career Desginでは、タレントプールと呼ばれる、採用候補者をストックする仕組みを取り入れています。企業はこのタレントプールで候補者からのシグナル*1を見つつ、候補者の状況に応じてダイレクトにコンタクトできるようになっています。

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タレントプール

開発について

Eight Career Desginはプロダクトオーナーのもと、一週間のスプリント単位での開発を行っています。
2019年1月のリリース以降、現在は利用者からのフィードバックを受けて日々改善しているフェーズとなります。
「もくもく会」と名付けたミーティングを定期的に開催しており、ここでは自分たちも利用者となって使い勝手を確かめることで、実践的なフィードバックが生まれてきています。

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もくもく会の様子

リコメンドするためのデータはDSOC*2から提供されており、統計的な推論アルゴリズムを利用してより最適な候補者を探せるように工夫しています。 いかに正確なデータで候補者をリコメンドできるかは本サービスの根幹となってくるため、部署を越えたミーティングが何度も繰り返されつつ仕様の策定、設計が行われていきました。 このデータにもとづいて、サーバーサイドのエンジニアたちによってWebアプリケーションとしての機能改善が進められています。

リコメンドされた候補者の一覧などでは、大量のリストになることが予想されたため、一般に仮想スクロールと呼ばれるUIを導入し、動作が重たくならないように心がけました。また、できるだけデータを絞り込めるように、フィルタ機能も整備しています。 そのほか、API定義から自動でデータを反映させるような仕組みを構築*3するなどして、開発効率化にも努めています。

UI/UX改善も積極的に実施していて、以下のようなフェーズで進めています。

  • 要求事項まとめ (フィードバックからを含む)
  • プロトタイプミーティング
  • UIデザイン、プロダクトバックログ準備
  • リファインメント
  • プランニング
  • 開発、QA

前半のプロトタイプミーティングで積極的にエンジニアが関わることにより、例えばデザインの実現しやすさをコメントするなどして、後半での手戻りをなくすような手順を整備しつつ開発を進めています。また、開発の早い段階からQAが関わってテスト計画を立てており*4、QA観点から仕様の不備などのフィードバックもされています。

まとめ

今後はつながりをより意識した機能のリリースも控えていますし、他にも潜在的な魅力もまだまだ眠っていそうです。
サービスとして完成度をあげるフェーズではありますが、機能改善、フィードバックへの対応を進めていきますので、Eight Career Designをよろしくお願いします。

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*1:転職の意向度や、ユーザーのプロフィール更新、自社の社員とのつながり

*2:https://sansan-dsoc.com/

*3:SBBというイベントで少しご紹介しました

*4:内容の大きさによって実施する内容は変えています

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