Sansan Tech Blog

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プロダクト戦略開発室の業務について

初めまして。プロダクト戦略開発室でデータアナリストをしています、白石です。
今回はプロダクト戦略開発室での私の業務について書いてみようと思います。

プロダクト戦略開発室とは

そもそもプロダクト戦略開発室は今年1月に出来たばかりの組織で、CPO室とCTO室という組織が合体して出来た新しいチームです。
CPOの大津とCTOの藤倉を中心にプロダクトの戦略から採用ブランディングまで色々やっている守備範囲の広い組織です。笑

なぜこのタイミングで2つの組織が一つになったのかということですが、一言で言うとプロダクトの成長速度を加速するためだと理解しています。
Sansanでは日々、プロダクトの改善、新機能開発、新プロダクトの開発が進められており、その裏側は新しい技術や多くのエンジニアによって支えられています。どんなに良いプロダクトであっても、高い技術を持ったエンジニアがいなければプロダクトは作れませんし、その逆も然りです。
そのような状況で技術(やエンジニア組織の)戦略を司るCTOとプロダクト戦略を司るCPOがより密に連携していくフェーズになっているのだろうなと感じます。

プロダクト戦略開発室の業務

ようやく本題の業務についてですが、上で書いたように2つの異なる組織が合体して出来た組織であり、必要に応じて情報連携しながら各自専門性を発揮してプロジェクトを遂行するスタイルのため、画一的に業務を定義することができません。そのため、今回は旧CPO室が担っていたプロダクト戦略の策定にフォーカスして書いてみようと思います。

プロダクト戦略を考える

Sansanでは毎年 Sansan Innovation Project (SIP)という自社開催の大きなイベントがあります。今年開催予定だったSIP2020はコロナウィルスの影響で中止になってしまったのですが、例年ビジネスマン向けの様々なセッションに合わせて、Sansanの新しい機能やプロダクトの方向性なども発表されます。そのため開発部はSIPを一つのマイルストーンとして様々なプロジェクトの開発を進めています。
一方で、プロダクト戦略開発室は翌々年のSIPを見据えプロダクトの戦略を立てます。開発部は短期的な時間軸で開発や機能改善に集中し、中長期的な戦略はプロダクト戦略開発室が担うことで役割分担しています。

プロダクト戦略とは今後のSansanが、どのような方向に進化していくのかを示す中期的なロードマップであり、事業の方向性を含む大きなissueなので、CPOの大津とCEOの寺田、事業部長、開発部長などで議論されていきます。
プロダクト戦略開発室としてはそこで議論されるプロダクト戦略の骨子やモックを作成し、その場の議論の材料となる資料やデータの準備を進めます。
戦略を考えるといっても進め方が決まっているわけではなく、市場調査、他プロダクトの調査、既存ユーザーへのヒアリング、モックの作成などを大津や他メンバーと議論しながら必要に応じて進めていきます。
詳細な議論は着々と進んではいるのですが、それは2021年のSIPに来ていただいてぜひ直接聞いてください!(まだまだ議論途中で書けることが少なくてすみません。)

気づきと今後

私は今回初めてプロダクト戦略を考える機会があったわけですが、その中でいつものデータ分析の業務とは大きく目線が異なるなと思ったことがあります。
当たり前ですがこれから作ろうと思っているプロダクトがビジネスとして成り立たなくては意味がありません。そのため、市場規模、様々なプロダクトとその予算を持つ部署、他のサービスのpricingやビジネスモデルなど、売ることを意識する場面が多くありました。
例えば営業だけが使うプロダクトを作った場合、アプローチできるのは営業部門です。一方で人事でも使えるプロダクトであれば営業と人事の両方にアプローチすることができます。アプローチできる部門は多いに越したことはありませんが、アプローチする部門が増えるといったい何のプロダクトか分からなくなります。プロダクトのコンセプトとビジネスを両側面から捉えることは普段あまり意識していない点でした。
また、普段は既存ユーザーの行動を分析することが多いので、市場調査や他プロダクトの調査はほぼ初体験でした。打ち合わせ中に出てきたキーワードや会話から調査ポイントや議論の論点をつかんでいくのはなかなか難しかったです。

このような感じで、とりとめもなく書いてしまいましたが、業務の一端が見えたでしょうか。そもそもプロダクト戦略開発室の業務はプロダクトの成長速度を加速させることなので、会社や組織のフェーズに合わせて変わっていくものだと思っています。
そのため半年後は今と全く異なる業務内容だろうなと思いますが、ちょっとでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。



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