Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

インターフェースに関する覚書 なめらかなプロダクト開発を目指して

はじめに

こんにちは。Eight事業部でエンジニアリングマネージャーというお仕事をしているkazu0620です。今回は、このブログに寄稿をできる機会を頂いたので、年明けくらいから何となく考えていた、インタフェースというものについての話をまとめてみました。

より良いDXを求めて

最近、巷でDXという言葉が流行しています。DXとは、ある特定のシステムを開発・保守する開発者をユーザーと捉え、彼ら・彼女らの開発に伴う体験を Developer Experience(DX)と呼ぶ、というものです。より良い体験をエンドユーザーに継続的に提供するための手段(あるいは前提条件)として、システムの開発者にとってより良いDXを提供できる環境を作ろう、という議論には、多くの開発者が同意するものと思います。

ただ、DXという言葉がカバーする範囲は非常に大きく、ソフトウェアの品質の話から、自動テストの有無、継続的インテグレーションや継続的デリバリーの話、心理的安全性や組織設計など多岐に渡ります。また、本当により良い開発体験を提供しようとするならば、手法やツールではなく人間自体に向き合う必要があるでしょう。

このようにDXは幅広い概念ですが、この記事では特にソフトウェア、あるいはソースコードのユーザーインタフェースという観点からプロダクト開発を覗いてみて、DXを多少なりとも向上させる方法について考えてみたいと思います。

また、最後には同じ考え方をもう少し広く適用してみて、プロダクト開発の過程の中に存在する様々なインタフェースというものについて考えてみます。

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Googleカレンダーから翌週の空き時間を計算してスプリントの見積もり精度を向上する

Sansan事業部プロダクト開発部の加藤です。関西支店のチームMAIDOに所属しています。

チームMAIDOでは、月曜~金曜の1週間スプリントを採用しており、毎週金曜日に翌週のプランニングを行います。

プランニングでは、そのスプリントでやるストーリーをタスクに分解し、それぞれのタスクの時間見積もりを行います。そして、タスクの見積もり時間の合計が翌週使える時間に収まっていることを確認します。

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時間見積もりをやり始めたばかりの頃は、およそ1日1人5時間で計算して使える時間を割り出していました。しかし実際にスプリントを始めてみると、会議の時間を計算に入れ忘れていたりして、思ったより時間が足りないということがありました。

カレンダーを見て会議の時間だけ引き算してもいいのですが、意外と手間で、ざっくり計算すると実際に作業可能な時間よりも長く見積もったりしてしまいます。面倒なことは自動化したいので、GAS (Google Apps Script) でGoogleカレンダーAPIを使って作業可能な時間を取得するスクリプトを作成し、Googleスプレッドシートに表示してみました。

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Legacy Meetup Kyoto を開催しました

人事部 高橋洸 です。

2/22(金) に当社京都オフィス Sansan Innovation Lab (以下 SIL) でレガシーシステム改善に関する勉強会「Legacy Meetup Kyoto」を開催しました。

sansan.connpass.com

私は SIL 初潜入。「良さ」に圧倒されました。ぜひ来てください。

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「良さ」

それではさっそく、発表内容に移っていきましょう。

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【ML Tech RPT. 】第4回 不均衡データ学習 (Learning from Imbalanced Data) を学ぶ(1)

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Sansan DSOC 研究員の吉村です。最近は憩いの場を求めて、休日に都内の図書館をまわるのが趣味になっています。先輩にこの話をしたところ、国会図書館をオススメされたので、近々行ってみようと思っている今日この頃です。

さて、今回は実データを分析する時に頻繁に出現し、予測が難しい 不均衡データ学習 (Learning from Imbalanced Data) 問題について調べました。下記では、不均衡データ学習の概要とその対処法についてまとめました。

不均衡データ (Imbalanced Data)

不均衡データ とは、目的変数の分布に大きな偏りがあるデータのことを指します。これだけでは分かり難いと思うので、簡単な二値分類における不均衡データの場合を例にとって説明します(以降、本記事においては特に断らない限り、二値分類における不均衡データ学習を想定して説明)。 細胞が癌化したか否かを予測するタスク (以降、癌化予測タスクと呼ぶ) を考えます。各細胞が癌化しているか否かをアノテーションをした結果、癌化している細胞の数 (つまり、正例 データ数) が232件、癌化していない細胞の数 (つまり、負例データ数) が9,768件だったとします。この時、正例が全体のたった2.3%程度しかない一方で、負例は全体の97.7%近くを占めます。このように、一方のラベルに対して、もう片方のラベルが極端に多い、または、少ないデータのことを不均衡データと呼びます。

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マルチモジュールAndroidアプリケーションについてDroidKaigiで登壇しました

Eight事業部でEight Android版の開発を担当している山本です。 2月7日〜8日に開催されたDroidKaigi2019に「multi-module Androidアプリケーション」というタイトルで登壇させていただきました。

スライドはこちら。

当日の発表動画はこちらです。


DroidKaigi 2019 - multi-module Android アプリケーション / Jumpei Yamamoto [JA]

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社内で自作キーボードもくもく会を開催しました

Sansan事業部 プロダクト開発部の吉田です。

最近キーボードにハマってしまい、SNSなどでよく見かけるようになった"自作キーボード"にも手を出し始めました。

もともとキーボード自体好きだったのですが「キーキャップは交換できる」ということを知ってから余計にのめりこんでしまいました。 (好きな色の組み合わせで着飾れるというのはもはやファッションですよ、これは。)
今となっては服や靴を買う感覚でキーキャップを買ってしまいます。

社内でも自作キーボードが気になる or 使っているエンジニアが増えつつあり、こんなグループも出来ました。

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社内SNSの自作キーボードグループ

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JAWS DAYS 2019のランチセッションで発表してきました

どうも、re:Invent参加報告レポートが書き上がっていない id:matetsu です。

2/23(土)に開催されたJAWS DAYS 2019。今年もSansan株式会社はランチサポータとして協力させていただきました。
ランチサポータと言えばランチセッション。JAWS DAYSのランチセッションと言えば私。というのは言い過ぎですが、2016年から毎年ランチセッションで発表させていただいています。

というわけで、今年もスタッフとしてお手伝いをしつつ発表をしてきました。

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1日頑張るぞ

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