Sansan Tech Blog

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【Geek Seek Toolsで買われた、気になるモノ達】第1回「ErgoDox EZ (左右分離キーボード)」

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こんにちは。DSOC Data Direction Groupでデータエンジニアをしている、千葉祐大です。

弊社ではEC(エンジニア・クリエイター)職向けの社内制度として、Geek Seek Tools(ハードウェア)という仕組みがあります。
これは、日々の業務の生産性向上に資するガジェットやデバイスといったハードウェアに関して年間3万円まで会社で費用を負担する制度で、社員の中でも利用率の高い制度の一つです。*1

EC職とひとくくりにしても、自分の席での作業環境を極めている人や、スタンディングデスクで立ちっぱなしの人、各階のフリースペースでノマドワーカー的に働いている人もいたりと、多種多様な働き方をしています。

このような多様な働き方の生産性を支えるガジェットやデバイスはそれぞれ特色があり、選んだ人の思想や思いが反映されていて、非常に興味深いものがあります。

そこで本連載では、弊社社員が購入したイケてるモノを僕がピックアップしていろいろ話を聞いて皆さんにご紹介していこうと思います。

また、僕自身がGeek Seek Toolsを利用して買ったモノについても、タイミングを見てご紹介できればと思います。

ということで、今回は近年、盛り上がりつつある左右分離キーボードを購入していた、DSOC R&Dグループの高橋寛治さんにお話を伺いました。

キーボードを買うのは2年連続

― 早速ですが、Geek Seek Toolsを利用して購入したキーボードについて教えてください。

ErgoDox EZという製品で、今年の4月に購入しました。
実はキーボードを買うのは2年連続でして、昨年はHHKB*2を購入していました。

もともとHHKBは学生のときから愛用していたので会社でも同じ環境で、ということで購入していた経緯があります。

そもそも昔から文字入力を如何に高速に行えるか、に興味があって、通常のローマ字入力ではなく、かな入力*3や親指シフト*4という入力方式も練習して、高速化への模索をしていました。

― かな入力!入力方式から模索するのはすごいですね。確かに打つキーが減る分、物理的には速く打てそうです。

小学生のときはかな入力でものすごく速く打てましたよ(笑)。
結局、汎用性を考慮してローマ字入力で今に至ります。
そうして昨年まではHHKBを使っていたのですが、徐々に左小指が痛むようになってきました。
というのも、僕はエディタはEmacs*5派でマシンのキーバインドも基本的にEmacs準拠にしている関係からどうしても小指を酷使してしまう状況となっており、後半は痛みの軽減のために鍼治療をしていたほどでした。


そんな時、世の中のキーボード上級者や社内のエンジニアの間では、通常の一枚板のようなキーボードではなく、手の形にそった扇形や左右の手を寄せなくても良いような左右を分離したキーボードが流行っていました。

ErgoDoxへのこだわり

― そのようなキーボードで一番評判が良かったのがErgoDoxだったんですね。

そうです。
ErgoDoxはすべてのキーの配列を自分で好きにカスタマイズできるので、小指を無理に酷使しないような設定にすることもできる上に、左右分離によって自然に肩を開くような姿勢になることで、肩まわりの負担も軽減できます。
僕は猫背による肩こりにも悩まされていたので、さっそく社内の保有者にヒアリングしたり実際に使わせてもらったりして検証の末、購入に至りました。

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― なるほど。ErgoDoxは購入時にいくつかカスタマイズして注文できると見たことがあります。


僕は無刻印*6のCHERRY MX SILENT RED*7、本体カラーはブラックにしました。

僕は完全なタッチタイピングができ、キートップ表示の有無はまったく速度に影響しないので、無刻印で問題なかったのですが、さらにErgoDoxの無刻印モデルは各列ごとに最適な傾斜がついており、より打鍵しやすくなっているんです。

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― おお!刻印モデルは傾斜がついていないのですね。

そうなんです。刻印モデルはキー配列を自分好みにカスタマイズしたときに、設定に合わせてキートップを物理的に抜き差しする関係ですべて同じ傾斜のキートップが用いられているようです。
また、ピンク軸にしたのはオフィスでの利用を考慮してです。他人の打鍵音は結構気になってしまいますからね、ちなみにマウスも静音タイプです。

― やはりこだわり抜いていますね。他に気にしていることはありますか。

キーの配置設定はこだわっています。修飾キー*8の配置は親指や小指で自然に打てる位置に配置することで指に無理がかからないようにしています。
あと、Escの位置にレトリバさんのノベルティで配られていたキートップ*9をつけています。

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― キートップかわいいですね。Sansanもノベルティに力入れてるので、ぜひSansanロゴのキートップを作ってもらいたいですね。

さいごに

― ここまで寛治さんの購入までの経緯やこだわりを聞いてきました。今後、Geek Seek Toolsを利用して購入したいものはありますか。

キーボードは現在で満足しているので、ポインティングデバイスの方もこだわっていきたいですね。今はマウスなので、トラックボールやトラックパッドなどでしょうか。

― ポインティングデバイスもメーカーや種類が無数にあるので、こだわりがいがありそうですね。最後にキーボードを購入する際に注意したことなどあれば教えてください。

やはり、実物を触ってみて、自分に合うか念入りに検証することですね。そういった意味では、Sansanではキーボードを自作するなどこだわる方が比較的多いので、良い環境だと思います。

― Geek Seek Toolsのおかげで、そういった文化も醸成しやすそうですね。

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*1:ハードウェアの他に、ソフトウェアや書籍に関してもそれぞれ規定の金額が定められ、会社の補助が出る。

*2:Happy Hacking Keyboardの略。PFU社が販売する静電容量無接点方式のキーボード。

*3:JISキーボードでは、一つのキーにつき、一つのひらがなが割り当てられており、直接ひらがなを入力する方式

*4:富士通が考案したキー配列規格の一種。

*5:古くからあるテキストエディタの一つ。他によく対比されるエディタとして、vimがある。

*6:キーに文字が印刷されていないタイプのキートップ仕様のこと。

*7:俗に言うピンク軸。45g荷重のリニアタイプで静音仕様。

*8:ControlやShiftキーなどの補助的なキーの総称。

*9:参考:https://twitter.com/retrieva_jp/status/939000620186349568

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