Sansan DSOC 研究員の吉村です。最近は社内のカフェで提供してくださっている「オリジナルジンジャーシロップ」のソーダ割りにハマっています。風邪予防になることを期待しつつ、頻繁に飲んでいます。
さて、今回、長崎はハウステンボスで開催された DEIM というワークショップに、Sansan DSOC 研究員の奥田、高橋、吉村の3人で参加してきましたので、その報告をします。
DEIM とは
DEIM とは「データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム」のことで、その名の通りデータ工学と情報マネジメントに関する様々な研究トピックについて議論を行うためのワークショップです。何と言っても DEIM は、開催が合宿形式で行われるのが恒例となっており、今回も例に漏れず合宿形式での開催となりました。合宿形式の強みを生かした実際のスケジュールを見てみると、二日目は朝8:00から夜の2:00までセッションがあり、終日研究に関する議論ができる環境となっていました。
今回はおおよそ9部屋で別々の発表が同時に行われていたため、今回 DEIM 用に作られたSlackのワークスペース上で各部屋の研究発表の実況が行われていました。
ブース展示
今回から企業の協賛が可能となり、協賛企業にはブース展示の場が設けられました。ブース展示では、弊社のコア技術である名刺をデータ化するまでの詳細なフローについてのお話をさせていただきました。加えて、DEIM が対象とする研究トピックの一つにクラウドソーシングがあるため、弊社のデータ化フロー内でのクラウドソーシング利用の際の工夫についてもお話しさせていただきました。
足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました。今回は以前、人工知能学会や Web DB Forum でお会いした方々がお声をかけてくださり、Sansan DSOC として研究の場のコミュニティに少しずつ溶け込むことができているのかなと感じました。
LTでの登壇
協賛企業セッションの他に、協賛企業は各社6分でLTをする時間がありました。このLTでは話す内容は特に限定されていませんでした。弊社からは、私吉村が登壇し、「夏季インターン+ 長期インターンで職場に更なる活気がもたらされた話」という題目で発表しました。内容は題目のままで学生のインターン生の方がいらっしゃることで、更に社内に活気がついたという話をしました。
協賛企業セッションでの登壇
企業協賛を行った各社には各20分ずつ自社の研究に関するプレゼンの機会が与えられました。弊社からは、高橋が登壇し、名刺のデータ化フローに始まり、自然言語処理の活用事例や画像処理に関する研究事例、そして、社会科学的な側面からの調査事例について話しました。
このセッションでは、協賛企業のお話はどれも非常に面白かったです。
特に、サイバーエージェント社が自社で作成されているアノテーションツールについてのお話が印象に残りました。アノテーション作業は弊社でも度々発生する作業ですが、特に専用のツールがあるわけではないため、使ってみたいという感想を抱きました。
研究発表とインタラクティブセッション
多くの質の高い研究発表がなされていました。詳細までは踏み込みませんが、クラウドソーシング関連の発表が面白かったです。また、DEIM はデータベース系のワークショップであることもあり、グラフにおける処理の高速化や近似解を得るための手法など、個人的に未知の分野の発表が多く、それらについてもっと知りたいと思いました。
最後に
今回初めて DEIM に参加しましたが、とても活気のある素晴らしいワークショップだと思いました。今回は特に社内で行われている研究に関する発表はできませんでしたが、産官学の連携を深めるという意味でも来年は研究発表をしたいなという気持ちを持ちながら、帰りの飛行機に乗りました。
蛇足
帰りの空港で食べた太麺皿うどんが非常に美味しかったです。また、長崎といえばカステラですが、今回は食べることができなかったので、次の機会には必ず食べたいと思いました。