Sansan Tech Blog

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21新卒としてのBill Oneでの1年間を振り返る

こんにちは、技術本部 Bill One Engineering Unitの江川です。
2021年4月に入社し、早くも入社から1年と2ヶ月が経過してしまいました。 いい機会なので今回は入社から今までを振り返り、新卒としてのBill Oneでの経験や学び、感じたことについてお話ししていこうと思います。

自己紹介

はじめに簡単に自己紹介をします。
私は大学院卒業後、2021年4月にSansan株式会社に新卒として入社しました。 入社前は大学院で自然言語処理の研究をしていたのと、スタートアップでプロダクトの立ち上げをやっていました。

私は就活において企業のミッション・ビジョン・バリューといった組織や文化的な側面を重要視しており、数社を比較した上で最終的にはSansanが最も自分に合ってると感じたので「自分の選んだ道を正解にするぞ!」という気持ちを胸に入社を決意しました。

入社後は新卒としての2週間程度の全体研修を終えてからBill Oneに配属され、そこから約1年2ヶ月くらいお仕事をしています。
振り返ると色々なことに挑戦してきた1年だなと感じているので、今回はこのBill Oneでの経験についてお話しできたらと思います。

新卒の1年間でやってきたこと

新機能の開発/フロントエンド領域の改善

入社直後の数ヶ月はアサインされた機能の開発や、自身の強みであるフロントエンド領域の改善タスクを積極的に取るなどしていました。

機能開発をしていく中で学ぶことは多かったです。 特に技術的には、マイクロサービスにおけるサービス分割の考え方やデータ同期、モジュールのレイヤリングや依存関係など、主体的に設計→レビューをしてもらう中で議論・質問する機会がたくさんありとても学びになりました。
フロントエンド領域では、特定ブラウザにおけるbugfixや共通コンポーネントの実装、パフォーマンス改善などをやりました。

また、チームで開発を進めていくに当たって、自身の工数見積もりの甘さなどを感じたのもこの時期でした。 このとき、認識した課題に対してチームメンバーからフィードバックをもらったら「受け止めて、一度とことん改善をやりきってみる」と決めて自身の課題に向き合っていました。 例えば工数見積もりに関しては、

  1. タスク分割を丁寧にやってそれぞれ細かく工数見積もりする
    (このとき2点見積もり*1で最小工数+バッファを分けて見積もる)
  2. 終わったタイミングで実績値を算出し、見積もりを振り返る

といったことをすべてのタスクで実施していました。 こうした取り組みをとことんやりきった結果、認識した課題についてはだいぶ改善したと思っています。

開発プロジェクトのリード

入社から4ヶ月くらい経った頃、新しいチームを立ち上げて新機能を開発していく機会がありました。 Bill Oneでは1チーム約5名で構成されており、メンバーは立候補で特定の役割に手を挙げることができます。*2 私はこの機会に「視座を引き上げてチームをリードするチャレンジをしよう!」と思い、立候補してプロジェクトのリードに挑戦することにしました。

プロジェクトリードの責務は、

  • リソース管理/リリース管理
  • 開発プロセス管理
  • メンバーのメンタリング

となっています。 ただ手を挙げたものの、プロジェクトをリードしていくにあたっての知識や経験、さらには開発する機能に関する前提知識がなかったため、まずはプロジェクトマネジメントと会計知識に関するインプットを行いました。

プロジェクトは最終的に予定を前倒してリリースでき、プレスリリースが出たりユーザーからフィードバックをもらえたりでとても嬉しかったです。 ただ、この経験の中で個人的に振り返り改善していきたい点がたくさん見つかったので、今後プロジェクトをはじめ、何かをリードしていく際には意識して取り組んでいこうと思います。

フロントエンド改善のリード

Bill Oneでは通常の開発は全員がフロントエンド・バックエンド問わず開発を行っています。ただ、私は入社前からフロントエンドを書くことが多く関心を持っていたため、チーム横断的に有志でメンバーを募ってBill One内でフロントエンドチームを立ち上げました。 詳細な活動内容については割愛しますが、以前ブログに書いたビルド周りのVite移行やコンポーネント設計を始めとした方針立てなど、他にも様々な改善を行ってきました。

開発チームのプロダクトリード

現在はチームの中でプロダクトリードという役割で日々開発を行っています。 プロダクトリードは、各チームにおいて向き合っているユーザーストーリーの大まかな仕様決めに関して責務を持っています。

私は、開発する上でエンジニア全員が「何のためにつくるのか」「これから何を目指していくのか」といったプロダクト・事業の視点を持っている状態でいるのは重要なことだと思っています。 これからしばらくは、チーム全員でこうした意識をどうやったら持てるのかを考えながら、自身もプロダクトに向き合い開発していくことでユーザーに価値を届けていきたいと思います。

学び/感じたことなど

「変化を恐れず、挑戦していく」姿勢が大切

Sansanには「Sansanのカタチ」というものがあるのですが、その中に「変化を恐れず、挑戦していく」というValuesがあります。 新卒の1年間でやってきたことの多くは、もともとできること・経験があることではなかったのですが、常に新しいことに挑戦を繰り返してきました。

これは個人の意識も重要だと思うのですが、組織として挑戦しやすい文化や雰囲気があること*3や、挑戦・失敗をフォローしてくれる環境であることも挑戦を繰り返せた大きな要因だと感じています。

また、個人的には、

  1. 目の前のことに全力で向き合う(コミット)
  2. 向き合った結果の学びを得る(ふりかえり)
  3. 更に責任範囲を広げる(挑戦)

これらの繰り返しで自分自身は成長していけると考えているので、今後も変化を恐れず、挑戦していくことで更に大きな価値を出せるようにしていきたいと思います。

ものすごい成長速度の中での新卒としての振る舞い方

1年間、何より事業・組織の成長速度に驚きっぱなしでした。 私はBill Oneに8人目のエンジニアとしてJoinしたのですが、数ヶ月もすれば開発組織が倍の人数になっていて、いつの間にか新しくJoinした人から古参の扱いをされるなど、すごい成長速度を目の当たりにしてきました。

個人的には、新しい人が多く入ってきて、事業がどんどん成長していく中で以下のことを意識しました。

  • できないことをできるようにする(自分自身を急成長させる)
  • できることで価値を出す(強みを活かす)
  • 新卒だからこそ、チームを推進していく

急成長していく中では学ぶことももちろん大事ですが、何より自分なりに提供できる価値を見つけ、貢献していくことが重要と考えています。 特に最後の「新卒だからこそ、チームを推進していく」というのは、チームや事業を更に加速させていく上での自分の責務だと思い意識して行動してきました。

今後は"新卒"というラベルは外れますが、引き続きチーム・事業をリードしていく存在になれるよう意識していこうと思っています。

働く上でのやりがい

今年1年で働く中で、改めて自分にとってのやりがいを認識することができました。 私にとってのやりがいは主に2つで、「強みを活かし合ってチームで成果を出すこと」「作ったものでユーザーに喜んでもらうこと」です。

こうしたやりがいを1年で何度も感じることができたのはとても幸せなことだなと思っています。 これからもBill Oneのチームメンバーとこうしたやりがいを感じながら楽しく仕事をしていきたいと思います。

最後に

今回は、21新卒としてのBill Oneでの1年について話をしました。 様々なことに挑戦し成長してきた1年でしたが、2年目以降もさらなる挑戦をし、成長し続けることで事業成長に貢献していきたいと思います。

*1:2点見積もりについてはこちらの記事こちらの記事を参考にしました。

*2:詳しくは開発責任者の大西の登壇資料に書いてあります。

*3:Bill Oneエンジニア組織の文化についてはこちらにまとまっています。

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