こんにちは!関西支店勤務の大西です。
私の役割は、Bill One事業のプロダクト開発責任者という立場で、プロダクトマネジメントと開発マネージャーの役割を担っています。今回のブログでは、開発マネージャーの立場から、Bill One エンジニア組織の目指す文化を紹介させてもらいます。
Bill Oneとは
Bill Oneとは「あらゆる請求書をオンラインで受け取る」をコンセプトに去年の5月にローンチしたサービスです。最近では、テレビCMを開始しており、2022年5月末までに契約件数1,000件以上に向けて爆速成長モードです。
Bill One 「解せない」篇(60秒)
目指す文化
早速本題になりますが、目指すべき文化は
事業成果を最優先に各自が主体的に行動し、成長し、一体感を強く持つ文化
です。
例えるなら、家族のような文化ではなく、プロスポーツチームのような文化です。
プロスポーツには、以下のような特徴があり、僕らの置かれている状況と類似します。
- 優勝・残留という明確なゴールがある。
- 決められたポジションをチーム内で競争し、成長が必須である。
- 試合が始まると、監督の指示よりも選手の判断を優先することも多い。
- 入団・退団に伴い、選手構成に変化がある。
目指す文化を醸成するための考え
まず大切な考えとして、個人・組織の両方で成果を出し続けることによって、主体性・成長・一体感に繋がると考えています。成果が出る→主体的に行動出来る→もっと成果が出る→もっと主体的に行動出来る という因果関係で捉えています。
そのため、文化を醸成するとは突き詰めると、組織内で成果に繋がる考え方を揃える活動だと考えています。また、考え方を揃えることにより、組織内の意思疎通が速くなる→意思決定スピードが上がる→成果に繋がる という流れも大切です。
上記も踏まえて、Bill One エンジニア組織として成果に繋がる考え方を6つ紹介します。
1. 相談を重ねて、自らが最終判断をする(全員が対象)
- 自身が中心で関わっている事項について、可能な限り自身で最終判断するようにする。より良い判断を実施するために、色んな観点で意見をもらうための相談を必須とする。
- 相談時にアドバイスした内容と違う判断を実施しても、相談された側は意思決定者の判断を尊重し、成功に向けてフォローする。失敗した場合、失敗からの学びを最大化させるようにフォローする。
- 明らかに重要度の高い事項について、適切な役割を担う人に判断を委ねる。
2. エッセンシャル思考(全員が対象)
- プロダクトミッションに連動して、価値ある部分・こだわる部分に集中する。
- 価値ある部分・こだわる部分について、サービス仕様・設計・実装の全ての観点でシンプルさを徹底的に追求し、不必要に複雑化させない。
- 答えがわからない場合、最短で答えを見つけるための行動を起こす。
3. 早期フィードバック(全員が対象)
- 上下関係に関係なく、頻繁にフィードバックをもらう・伝えるようにする。
- その場でフィードバックすることが一番効果的なので、言いづらくても勇気を持ってフィードバックする。
- フィードバックを真摯に受け止めるが、受け入れるかどうか取捨選択する。
4. 学習思考(全員が対象)
- 「知らない」を当たり前で、学習のチャンスにする。
- 積極的に自身の学びを共有し、他人の学びを共有してもらう。
- 学習を通して、最高の同僚に囲まれて働く環境を自ら作っていく。
- 過去の成果に甘えることなく、成長に貪欲になる。
- これまで学んだ知識を捨て去り、思い込みをなくし、新しい学びを得る状態を作る。
- インシデントを罰ではなく、学習のチャンスと捉える。また、インシデントを犯人探しではなく、環境・仕組みの改善探しの場とする。
5. 情報はオープンに共有(全員が対象)
- 事業・プロダクト・開発マネジメントなどをマネージャーは可能な限り情報をオープンにして、各自が主体的に動けるような土壌を作る。
- 自身の本来の姿・なりたい姿や失敗・弱みを可能な限りオープンにして、意思疎通をやりやすくする。
6. 信頼マネジメント(マネージャーのみ対象)
- マネージャーはマイクロマネジメントせず、チーム全体でマネジメント出来るように働きかける。
- マネージャーは可能な限り権限を委譲し、委譲する際は目標(条件・制約等などもあれば)を伝え、やり方は任せる。
組織としてのルール
- 上記の文化を全員で推進し、より良い文化を模索する。
- プロダクトのミッション実現に向けて全力を尽くす。
補足
Sansanには、Sansanのカタチ | 会社情報 | Sansan株式会社 という全社員が体現すべき企業理念があります。Sansanのカタチの体現を前提とした上で、
- チームで一つのプロダクトを作っていくなどエンジニアに特化した観点
- 1→10の事業フェーズで戦っている観点
という観点を意識した文化になります。
まとめ
これまでは少人数で開発していたため、あえて文化を言語化せずとも「あうんの呼吸」で意思疎通が可能でした。ただ、メンバー増加に伴い限界に達したため、このタイミングでBill One エンジニア組織の目指す文化を言語化しました。
もしかしたら、どんな文化であれ、実態の掴みにくい文化を言語化し、組織として共有し、随時アップデートしていくという活動が一番大事なんだろうなっとぼんやり考えてました。
ということで、目指す文化をこれからも成長させていくので、大幅アップデートがあれば、記事にまとめたいと思います。