Sansan DSOCの大澤です。当社初のものづくり系カンファレンス Sansan Builders Box 2018 で「名刺データ化システムにおけるAWSとGCPのマルチクラウド活用への挑戦」というタイトルで登壇させていただきました。
発表資料はこちらになります。
20分と限られた時間では技術的な内容に深く触れることができなかったので、もっと知りたい方は私の個人ブログに解説をまとめていますのでご参考いただければ幸いです。
テーマの選定経緯
CTO藤倉から「GCP関連のネタで話してほしい」という要望があったのが始まりです。
今年9月に開催された Google Cloud Next ’18 in Tokyo でCTO藤倉が基調講演、DSOC開発マネージャの永井による登壇があったことから社内でホットな話題であり、GCP移行に関わっている私に白羽の矢が立ったというわけです。
しかし実際には、GCPで使っているサービスや規模はあまり大きいとはいえないですし、GCPを使いこなしているとは言い難い状況でした。そんな私がGCPについて話をすると説得力とボリュームに欠けると思っていました。現行システムで稼働しているAWSとこれから使っていくGCPとの連携について話をしたほうが興味のある方が多そうだなと思い、「マルチクラウド」というキーワードで話をさせていただくことにしました。
ぶれる軸、そしてスライドの書き直し
スライドを作る中で私が最も悩んでいたのが 「メインメッセージ=最も伝えたいこと」 でした。
私自身は企業が開催するテックカンファレンスに足を運んだことがないので、参加者が何を求めて来ているのか、何を期待してくるのかがよくわかりません。取り組んだ事例を細かく説明した内容がいいのか、それとも事例を元にして抽象度をあげた内容がいいのか、参加者が得られるリターンを大きくするにはどうすべきかについてについてずっと頭を悩ませていて、スライドも3回ほど書き直しをしました。
伝えたかったこと
悩んだ末、たどり着いたメインメッセージはこちらのスライドページになります。
私達がAWSもGCPも使う理由の一つとして「技術選定の幅を広げる」ということがあります。
AWSとGCPには、それぞれ自分たちにとって使いやすいところとそうでないところがあるので、両方のいいとこ取りをしていこう。そのためには各クラウドの特徴を知っておいた方が良いよね。
そういった意図で登壇をさせていただきました(意図通りに伝わっていないとしたら私の実力不足) 。
最後に
発表時間が20分という都合上、大きなテーマに対して説明する時間が足りず、初級者向けの内容になってしまい、IaaSを使いこなしている人からすると物足りなさがあると思います。私自身もまだまだ両クラウドともに知らないことばかりなので、知見と経験を溜めてまたこういう機会があれば発表したいと思います。
Photo: 山平 敦史