こんにちは、気づいたらSansanに入社してから1年が経っていました。 関西支店勤務で、プロダクト開発部のチーム MAIDO でエンジニアをしています、奥野です。
Sansan のオフィスやラボはオフィスデザインがどこも特徴的です。 草木があったり、オープンなスペース、京町家…といった多種多様なデザインが楽しめます。普段とは違うオフィスに行くと高揚感を感じますが、デザインの違いからくるものが大きいかもしれません。
さて、我らの関西支店にもそういった特徴があるのでしょうか? 関西支店は今年7月にリニューアルしており、スタイリッシュな要素が増えました。全面ガラス張りのオープン感が印象的です。
今回は、私が推したい関西支店の特徴として、ホワイトボードにまつわるお話をさせていただきたいと思います。
ホワイトボードのある風景
関西支店オフィスにはたくさんのホワイトボードがあります。
エンジニアが自由に使えるものに限定したとしても、大小あわせて10台、1台に裏表書けることもあるので面数でいうと21面もあります。
ちなみに、ホワイトボードの面積を合計すると、ねらったわけではないですが、33(Sansan)㎡です。
これはタタミに換算すると18畳となり、エンジニア一人当たりにすると、2.4㎡(1.3畳)が自由に使えます。
自由に使えるということ
自由に使えると言いましたが、どういうことでしょうか。 会議で板書する、なにかを掲示する、アイデアを書きなぐる…いつでも使えます。 マグネットで掲示物を留められると言うのも大きいですね。
会議室に常設するものではないので、一時使用が前提ではありません。つまり、使った後消さなくてもよいです。 移動式のホワイトボードが多くあるため、大きめのワークショップをするときに複数枚を同時に使う。 打ち合わせ前にファシリテーターが予めアジェンダや枠組み、下地を書き込んで仕込んでおくこともあります。仕込んでおいたボードを会議スペースに持って行ってファシリテーションを始めるといった感じです。
実用例
常時、数面のボードは空いているので誰に断るでもなく、勝手に自分のところに引っ張っていって使っています。 ペン、ノートといった筆記用具のひとつとして、ホワイトボードがあると言っていいかと思います。
ふりかえりやワークショップ
とにかく関西支店のエンジニアは、ふせんが好きな人が多いです。 なにをやるにしても、ふせんに書いて貼るということをやってます。 ということで、ホワイトボードはふせんを貼る場所として使われることが多いです。書くより貼る。
カンバン・タスクボード
関西支店で最も大きいホワイトボードは、私のチームのカンバンとして使用しています。5.9平米(3.2畳分)の大きさになります。 私がSansan入社前にオフィス見学させてもらった際、これを見たときの印象はかなり強かったです。
バーンダウンチャート
小さめのホワイトボードだと、ちょうどいいサイズです。
目標や成果の掲示
いつも見えるところに貼っておきたいものを貼る場所としてもホワイトボードを使っています。 チームOKR、チームスローガン、ドラッカー風エクササイズの結果といったものを張り出しています。 また、プロダクトリリースしたものを張り出しておいて、達成感を出したりしています。
個人的なノートがわりに
モデル、クラス図、アイデア案といったものを個人作業のなかで書くときに使うケースもあります。 書いて消してを気軽にできるのはホワイトボードのよいところですね。
ホワイトボードを使うことのメリット
会議におけるホワイトボードの有用性はよく語られるところですが、議論の可視化、思考の言語化、空中戦の回避は実感としてあります。
また、カンバンに代表されるような常駐的な見える化については、状況の見える化はもちろんのこと、コミュニケーションのきっかけの場として活用されています。 各種見える化されていることで、開発やプロジェクトの不穏な空気をホワイトボードの状態から検知できることもあります。
工夫していること
色々な使い方をしていますが、それらは最初から存在していたものでもなく、現在が最良であることはありません。 常に変わり続けていますし、試行錯誤を繰り返して変えていっています。 毎日開発運用していく中で、「今となっては不要では?」「この使い方では今の表現したいことが満たせていないのでは?」という問いかけは度々出てきます。ふりかえりを行って、改善する・まったく違うやり方を試みる・消し去るといった変化を取り入れています。
カイゼン活動の一端として、ホワイトボードの運用改善が現れてきているといえると思っています。
変化させていく、固定化させないための工夫をひとつあげると「あえて枠線は定規できれいに引かない」ようにしています。 きれいにフォーマット化してしまうと、変えようとしたときに変えづらくなるという心理的障壁を下げる工夫です。
ホワイトボードに対する課題
残念ながら、リモートワークには向きません。リモート会議でホワイトボードを使う際はカメラを複数台用意し、ホワイトボードをフォーカスして画面共有するといった工夫を心がけていますが、やはり解像度が悪く文字が読めない、俯瞰して見れない、というのは解消できていません。 リモートワークの際は Trello といったデジタル共有できるサービスを使うことも試行しています。
また、個人的に課題に思っていることがあります。 横長のホワイトボードがありません。ほぼすべてが縦長です。縦長だと、移動させやすいというのが大きいのですが、横長がありません。
私はマインドマップをたまに描くのが好きなのですが、縦長はやっぱり無理です。常に横方向への限界を意識しながら描くことになりますので、発想を広げていくマインドマッピングとは相性が悪いというのが私の感想です。
こだわりのアイテム
長くなってきましたので、ホワイトボードにまつわる、こだわりのアイテムがいくつかありますので紹介して締めたいと思います。
前述しましたが、皆ふせんが大好きです。こだわりが強いと言ったほうがいいかもしれません。
- ふせんは「ポストイット 強粘着ノート付箋」(型番:6541SS-NE)
- ペン(水性ペン)は「ぺんてるサインペン」(型番:S520-AD)
この組み合わせが最高だそうです。 ※あくまで一個人、一集団のレベルでの好みなので参考程度ということで。
たしかに、この組み合わせ以外で書くと、私も違和感を覚えるようになってきました。これらは定期的に大量購入しています。
ホワイトボードマーカーとホワイトボード消しは普通のものです。こだわりはなさそうです。 ここにこだわりがないのは、ふせんに書くことが多いからだと私は考察しています。 ただ、すごいのはマーカーのインク切れが皆無です。イライラすることがありません。ふせんも含め、無くなりかけると気付いた人が補充してくれています。感謝です。
ホワイトボード消しにこだわりがないのですが、注目すべきは写真にも写っているエタノールと霧吹きです。
いわく「厳選に厳選を重ねたこだわりの」エタノールらしいです。無水であることが超重要らしいです。 このエタノールの一部を霧吹きに入れて、吹きかけて使用します。
ホワイトボードは書いたものをしばらく置いておくと消えづらくなります。そのときにエタノールを霧吹きして、ティッシュペーパー等でふきさるときれいに落ちます。 ホワイトボードに霧吹きするのではなく、ティッシュのほうに霧吹きするのが正解らしいです(あくまでも個人の感想です)。
また、ふせんをホワイトボードに貼りまくっているため、ふせんの裏のノリがホワイトボードに付着します。ただでさえ、大量のふせんを使用しているので、ノリの付着率はかなり高いです。 ノリが付着した部分にマーカーで書くと、まずふつうに消そうとしても消えません。そういうときは上記の霧吹きの出番です。
さいごに
ということで、ホワイトボードで記事を埋め尽くしてみました。Sansan 関西支店にお越しになるときは少し目を向けていただくのもおもしろいかもしれません。
直近では、11月27日(水)に TIS さんと合同でイベント「Sansan x TIS エンジニアの仕事を語る会@大阪」を関西支店で開催します。
「自分たちがどのような仕事をやっているのか」をテーマに TIS さん、Sansan から発表します。
Sansan からは、カンバンを使ったカイゼンについてお話をする予定ですので、ホワイトボードの話も出てくるはずです。
懇親会もありますので、ぜひご参加いただければと思います。
また、関西支店で働くほかのメンバーの記事もチーム MAIDOの雰囲気をつぶさに伝えるものとなっているので、ぜひご覧ください。