Sansan Tech Blog

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July Tech Festa 2020 に「プロジェクトチームで取り組む実践的なクラウドコスト最適化」というテーマでオンライン登壇しました

Cloud Cost Optimization Engineer の大澤です。ルンバをレンタルして一昨日から我が家で稼働し始めました。半信半疑だった妻もキレイになった我が家を見て納得してくれました。レンタルなのでランニングコストしかかからないのがいいですね。1年ぐらいしたら返却しようと思います。

本題です。7月25日に開催された July Tech Festa 2020 に登壇してきました。カンファレンスなどのセッション登壇するのは昨年7月の CloudNative Days Tokyo 2019 以来です。

今回も会社から登壇依頼されたものではなく、個人として CfP(Call for Proposals)に応募した結果、採択されて登壇しました。登壇する理由については上のリンク先に書いていますので時間があればお読みください。

セッション概要

AWSなどのパブリッククラウドにおいてコスト管理と最適化は重要な課題です。コスト最適化のベストプラクティスは広く知られていますが、自分たちのシステムに適用するためには、技術的な知識に加えて組織を横断した継続的な運用・監視が必要不可欠です。コスト最適化に関するスキルはパブリッククラウドを扱うエンジニア全員が身につけるべきスキルであるといえるでしょう。 コスト最適化プロジェクトを発足して1年以上に渡って継続的なコスト削減と可視化を行ってきました。本セッションではチームとしてどのようにコスト最適化に取り組んできたのか、コスト可視化や分析、最適化に対する評価方法について、今までの取り組みや知見をもとにお話します。AWSを事例としていますが、他のパブリッククラウドにも応用できるような話をします。

登壇資料

発表資料は Speaker Deck に公開されています。7月23、24日がオリンピックによる祝日だということに気づかず、ギリギリになって資料を作ったせいで公開が遅れてしまいました。

内容としては過去に SBB ブログで寄稿させていただいた内容が大半となります。

buildersbox.corp-sansan.com

buildersbox.corp-sansan.com

セッション動画

July Tech Festa YouTube チャンネルにセッション動画が公開されています。恥ずかしいので自分のセッション動画は見ていません。。。

オンライン登壇の環境

当日はメインとサブの2台構成で臨みました。

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  • メイン機(MacOS) + ディスプレイ:Zoom共有、スライド投影
  • サブ機(MacOS):YouTube Live、Twitter、Slido(質疑応答)

メイン機の MacOS の方にパワポのカンペが表示されているので、それを読みながら発表しました。カメラは MacOS 搭載なのでちゃんと前を向いて喋っているように見えます(笑)You Tube Live や Twitter はセッション中の反応を見たかったのでサブ機に据えることで、音とかポップアップなど予期せぬ挙動で登壇に影響しないようにしてました。余談ですが、写真内の付箋はパスワードとかじゃなくて目標とかのメモを書いていて恥ずかしいのでモザイクをかけています。

周辺機器

今まではヘッドセットだったのですが、せっかくのオンライン登壇だしリモートワークで日常的に使うため CfP 採択が決まった日に速攻でコンデンサーマイクを買いました。予算の都合で数千円程度にしましたが、それでもヘッドセットより音質が良いですね。

オンライン登壇の感想

はじめてのオンライン登壇だったのですが、人の目がないしカンペを見ながら話せるので個人的には向いていると思いました。反応がないと辛いという話も耳にしますが、Twitter で流れてくるのでそこまで気になりませんでした。登壇に慣れていてセッション中もウケを狙える人にとってはオンラインはリアルな反応がないので辛いかもしれませんが、私の場合はウケを狙うような話もしていない(できない)し、淡々と話せたのが良かったです。

私が一番言いたかったこと

私が今回の登壇で一番言いたかったことをこのスライド1枚にまとめています。

私がAWSやGCPのコストに関する業務をするようになってから、社内・社外問わず、コスト最適化に関する認知やスキルってあまり重要視されていないように思いました。やれクライドネイティブだ機械学習だと、技術的に面白くてやりがいがありそうな分野に目がいきがちですが、何をするのにもお金がかかります。タダでできることは限られています。AWSやGCPで何にお金がかかっているのかを理解しないで使っていると思わぬ出費につながってクラウド破産になりかねません。セッション概要でも書きましたが、コスト最適化に関するスキルはパブリッククラウドを扱うエンジニア全員が身につけるべきスキルであるといえるでしょう。
では、どうやって身につければいいかというと、近々販売される「Amazon Web Services コスト最適化入門」を買って読みましょうという話です。すいません、宣伝でした。

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