Sansan株式会社でAndroidアプリのアーキテクト・マネジメントをしている山口です。今回Sansan/Eightを始めマルチプロダクト体制にシフトしていく中でモバイルのアプリ横断チーム「Future Successチーム」ができたのでそのことについて書きたいと思います。
なぜアプリ横断チームを作ったのか?
Sansan株式会社ではSansanやEightを始め、Bill OneやContract Oneなどさまざまなプロダクトが生まれ、ソフトウェアエンジニアの体制がマルチプロダクトに向けて一新されました。
その中でモバイルエンジニアはMobile Application Groupとして1つのグループになりました。しかし、発足当時は同じグループという箱に入っただけでそれぞれが独立して開発を進めるだけの組織になっていてグループとして一緒になった利点を活かせずいました。この状態で次期OKRを議論した際には各チームのcommitなOKRばかりになってしまい、Mobile Application GroupとしてのaggressiveなOKRをなかなか立てることができませんでした。そこでaggressiveなOKRを立てられるように技術方針を打ち出せるチームを発足し、「aggressive な OKR に向き合う -> 向き合った成果がプロダクトチームに反映される -> プロダクトチームは commit する OKR に向き合う -> グループの成果が最大化される」という構造を目指すことになりました。
アプリ横断チームができるまで
次に他社事例などを参考にしながら各チームのリーダーとマネージャーでアプリ横断チームのあり方について議論しました。まずチームの責務ですが、議論の結果 中長期的な技術リスクに先手を打つ となりました。技術方針を打ち出すに当たって、現状どういったモバイルの流れがあるかを汲み取り、それに対してMobile Application Groupとして現在足りてない部分は何なのか、このまま放置していると中長期的に問題になってくるものは何なのかに向き合う必要があると考えました。チーム名も責務から取ってきてFuture (中長期的に) Success (継続的に成功する仕組みを作る)というところからFuture Successとなりました。
チームの責務が決まったのでそれに対して向き合うことができるメンバーを検討しました。まずはスモールスタートというところで専任のiOSメンバー1名、兼務のAndroidメンバー1名の2名とリーダーでチームが発足しました。
これまでの取り組み
チームが発足してから4カ月ほどですが下記のようなことを取り組んでいます。
- 中長期的な課題・リスクの検討
- 求人票の作成・公開
- Sansan/Eightからの定期的な課題感のヒアリング
- CI/CDサービスの料金プラン変更による見直し
- Jetpack Compose, SwiftUIの導入検討
- Google I/O, WWDCのLT会開催
- PRレビューデータの取得・解析
Google I/OのLT会はFuture SuccessのチームメンバーでなくてもGoogleの最新動向をキャッチアップして、今後の技術方針の検討に活かしてほしいというところから主催しました。 LTに興味のあるメンバーを募集し、1時間で5つの発表を行いました。当日はAndroidメンバーだけでなく興味のあるiOSメンバーも含め多くのメンバーが参加してくれました。
www.slideshare.net
おわりに
Mobile Application Groupではアプリ横断で将来に向き合えるメンバーを募集しています。
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