CTO の 藤倉 です。
かなり時間が経ってしまいましたが、昨年に参加した AWS re:Invent 2018 の記事を書いておこうと思います。
圧倒的
re:Invent に参加することによって、大いなるやる気をもらうことができました。
参加を申し込んだときから、その規模は頭では理解しているつもりでしたが、実際に現地で体験したそれは、想像の何倍もすごいものでした。次々に発表される新しい技術にわくわくし、多くの方との出会いもあり、お祭り騒ぎも十分に楽しむことができました。それらも非常に素晴らしい記憶ですが、イベントが終わってもっとも頭に残っていたのは、イベントの莫大な規模感と、自分たちとの歴然とした差の実感でした。
自分もこういうものを主催する側にいたいと思う気持ちを強くしました。
現地レポート
今回は、弊社エンジニア 2 名と私とで参加してきました。到着初日こそ他メンバーと一緒にイベントへの登録や夕食をとりましたが、翌日以降はそれぞれが興味を持つセッションに個別に参加し、夕食も個別の予定があったりと、あまり顔を合わせることが多くありませんでした。一緒に参加した彼らによる re:Invent 参加レポートは下記をお読みください。
日中は私も、自身が興味のあるセッションに参加していました。
その合間に、EBC (Executive Briefing Center) にて、AWS で機械学習関連の事業開発に携わる方々と技術の今後について議論をさせていただくことができました。通常のセッションとは異なり、10 名程度が入れる小さめの会議室で、AWS の方々が 6 名と私とでクローズドなミーティングの形式です。冒頭に私から Sansan の事業内容や注力している技術について説明しました。我々の機械学習への取り組みを理解していただいた上で、今後 AWS が開発していくであろうサービスが Sansan にとって有用かどうか、有用だとしたらどのように活用されるべきかという内容で議論ができました。技術の力で我々の事業はまだまだ成長させられるという確信を得ることができたよい機会でした。
また、re:Invent に際しては、世界各国の様々な企業の CTO の皆様がラスベガスに集まっていたようで、夕食をご一緒する機会をいただきました。すでに世界規模で大きな事業を展開されている企業の CTO など、多くの方々との出会いがありました。当然のことながら私とは経験や視野もレベルが異なり、示唆に富むアドバイスを多々いただくことができました。
野望
ある企業が急速に成長して、これだけの規模のイベントを開催できるまでになれるということを、実際の体験を通じて改めて認識しました。全世界的に見ても、極めて限られた企業にしか成し得ない偉業であることは確かであり、Amazon さんの類いまれなる力に驚かされます。それでも確実に、このようなイベントを成す企業が、この地球上に存在しているのも事実であり、夢物語ではなさそうです。
規模を求めることは目指すべき本質ではないと思います。ただ、我々の事業が正しく発展し、その結果としてこのような規模のイベントを実施できるくらいになれたなら、それはやはり努力が結実したものの一つと考えてよいのではないかとも思います。
彼らの偉大さに憧れるだけではなく、いつの日か主催する側に回りたいものです。