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【Sansanエンジニア インタビューシリーズ】第1回 Bill One プロダクト開発責任者 大西編

こんにちは、技術本部 Engineering Management部 技術ブランディンググループの馬場です。普段はアシスタントとして、エンジニア向けイベントのサポートや、本ブログの運営サポートを行っています。

今回から新たに、Sansanで働くエンジニアにインタビューをしていくシリーズをはじめます。本シリーズでは、会社のホームページや、求人広告を見るだけでは伝わりにくい、社内のエンジニアの考え方や雰囲気をお伝えしていきます。

初回は、クラウド請求書受領サービス「Bill One」のプロダクト開発の責任者を務める大西にインタビューをしました。プロダクトマネジメントと開発マネジメントを担当する彼が考える、チームの目指す姿をお伝えします。
bill-one.com


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| 入社からBill One事業部に携わるまで


馬場:大西さん、よろしくお願いします!

大西:よろしくお願いします!


馬場:簡単に自己紹介をお願いします。

大西:SIerでのSEや自社サービスのWebエンジニアを経て、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」のWebアプリケーションエンジニアとして2016年に入社し、その後、関西支店の立ち上げや、全体のエンジニアのマネジメントを担当しました。4年目以降、新規事業開発室に異動し、エンジニアリング組織の立ち上げとBill Oneの立ち上げに携わり、プロダクトマネジメントと開発マネジメントを担当しています。


馬場:前職から転職をしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

大西:元々東京で仕事をしていたんですけど、大阪に帰りたいと思ったのがきっかけでした。


馬場:なるほど。Sansanに興味を持った背景を教えてください。

大西:当時、大阪で良い会社を見つけられなかった中で、京都の「Sansan Innovation Lab」という拠点で開発ができる募集に目が留まり、事業内容を見たときに面白そうだなと思いました。


馬場:Sansanの事業内容のどんなところに魅力を感じたのでしょうか?

大西:社会に対するインパクトや価値が高いだろうなと感じました。自分の子供が社会人になったときに、Sansanが提供するサービスがビジネスの世界で当たり前に使われるようになっていたら良いなというイメージができたこともありました。


馬場:実際に入社して、Sansan事業部の経験を経て、現在Bill One事業部に所属してますが、Bill One事業への参加はご自身で希望されたのでしょうか?

大西:Sansan事業部で、やれることはやりきったなと感じていた中で、代表の寺田から「Bill Oneという事業を立ち上げるからやってくれ」と声を掛けられたことがきっかけでした。


馬場:すごいですね!大西さんは当時、Bill One立ち上げの話しを聞いたとき、どのような印象を持ちましたか?

大西:日本最大規模になるようなSaaS事業を、エンジニアとして大阪で立ち上げられる機会は他にないだろうなと思ったのでぜひやってみたいと思いました。


馬場:立ち上げる中で大変なことはありましたか?

大西:一番は、サービスが売れないことでしたね。僕が入って1年間は本当に売れなかったので、そこが一番大変でした。ローンチのタイミングでエンジニアは4名だったので、チームのコミュニケーションなどで困ることはなかったです。


馬場:サービスを売るために、何か工夫したことはありますか?

大西:元々開発の責任者としてアサインされていたのですが、途中からプロダクトマネジメントも担当するようにスイッチしたんですよ。売るための戦略を考える人と、ユーザにとって価値あるプロダクトを作る人と役割を分けたことで、それぞれが自分たちのやるべきことに集中できるようにしました。

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| 目指していきたい姿


馬場:チームとして改善していきたいところや、目指していきたい姿はありますか?

大西:事業部の人員不足は改善したいと考えています。
Bill One自体が営業側も含めて大きな組織になってきていて、色んな角度からBill Oneという事業を大きくしようとしているフェーズになっています。

例えば、ローンチ直後は、中小企業を中心に攻めていましたが、1年かけてエンタープライズやフリーミアムにも攻めるようになっていて、グローバルにも攻めようとしています。攻める幅を広げようとすると、プロダクトに求められることがそれぞれ融合して入ってきます。

ですが、今はエンジニアのリソースが足りていないので、グローバルもやりたいけど、そんなに力を入れられなかったり、フリーミアムも同じように、本当はもっと力を入れないといけないけど、力を入れられてなかったりしています。なので、事業部目線の課題としてはエンジニアの人員不足が挙げられるかなと思います。

目指していきたいチームの姿については、一言で言うと「事業成果を最優先に各自が主体的に行動し、成長し、一体感を強く持つ文化」があるプロスポーツチームのようなチームです。


馬場:以前、ブログで仰っていましたね!家族のような文化ではなく、プロスポーツチームのような文化という部分に感銘を受けました。「プロスポーツチーム」という表現も、互いに切磋琢磨していくイメージがあって、冷たい印象は抱かなかったので、そこにも大西さんの人柄が出ているのかなと思いました。
buildersbox.corp-sansan.com

大西:プロスポーツチームでも同じだと思いますが、冷たい雰囲気でギクシャクしているチームだと結果が出ないと思っています。


馬場:確かにそうですね。ギクシャクしているチームよりもコミュニケーションが取りやすい文化があると意見も出やすくなって、チームとして結果が出せる印象があります。

Bill Oneがチームとして、大事にしている価値観はありますか?

大西:最近新しく入った方も増えてきていますが、元々の文化として色濃いのは「雑談・相談をちゃんとやること」「チャレンジして学びを得ること」「最後は自分で決めて物事を進めること」です。


馬場:最終的に自分で意思決定をしてほしいというのもブログで書かれていましたね。
私は色んな方の意見を聞くところまでは良いのですが、どれも良いなと思ってしまい決められないことがよくあります。

大西さんは意思決定で悩んでいる人が周りにいたときにどのようなフォローをしていますか?

大西:自分の意見を言うモードと、意見を聞くモードをそれぞれ使い分けるようにしていますが、意思決定で悩んでいる人には聞くモードを使いますね。当事者の意見を一個一個紐解いていくようにします。馬場さんも経験があると思いますが、自分が喋っているうちに「あっ!」と気づくときがあるじゃないですか

馬場:ありますね!自分で話している中で、考えていることが整理される瞬間ですね。

大西:紐解いていく場面で聞く側の立場としては、そういう部分をどれだけ発見して、思考を整理してあげられるか、だと思います。あとは、最終的に情報が出そろったときに、背中を押してあげるだけだと思います。どちらを選ぶことで、どうなるかがわからない世界だと思うので。答えがわかったらそれだけやればいいって話ですし、答えがわからないから判断に迷うのだと思うので。どっちの判断をしたとしてもフォローはするし、進めていく中で気付きがあれば、A案からB案に瞬間的に変えても良いんじゃない、と一歩踏み出せるよう後押ししています。


馬場:そうやって背中を押してもらえると心強いですね!大西さんは同じチームの方達から「明るくて、気さくな方」と評判ですが、マネジメントをされる中で心がけていることはありますか?

大西:自分自身が活力に溢れた状態でいることは意識してます!


馬場:確かにそういう部分って結構大事だと思います!大西さんが元気でいることがチームの活気にも繋がりますし、コミュニケーションも活発になりますよね。

大西:ですね。特にBill Oneは新規事業で「これからやってくぞ!」という感じなので、前が見えない中を進んだり、突然物事が一気に変わったりとかで、混乱する場面があると思っています。前へ一歩踏み出して行かなきゃいけないフェーズのときに、リーダー自身が踏み出せなかったら、リーダーって意味ないなと感じるんです。
なので、活力に溢れた状態を保つことは最低限必須なところだと意識しています。
もちろん、辛い時期やしんどい時期はあると思いますが、それは見せないようにしてます。


| 情熱が原動力


馬場:大西さんが一番大事にしているSansanのカタチは何ですか?

大西:難しいですね!(笑) どれも大事だけど、一番大事だなと思うのは「仕事に向き合い、情熱を注ぐ」かな。


馬場:どのようなときにこのカタチを思い浮かべたり、自分で体現できているなと思いますか?

大西:自分自身のパフォーマンスが出ているなと思うときは、情熱が一番あるときだと思ってます。僕はモチベーションがパフォーマンスにリンクするタイプの人間なので。
可能な限りモチベーション高く持つ環境って何だっけと考えたとき、情熱を注げるような仕事に取り組んでいるときだなって思います。


馬場:モチベーションがパフォーマンスにリンクするということですが、大西さんがエンジニアとして情熱が高まっているなと感じるのはどのような場面ですか?

大西:周りのメンバーと一緒に物事を考えながら推進できているときだと思います。トップダウンで物事が決まってレールが敷かれたりすると情熱が薄れる感覚はあります。


馬場:Bill Oneという前例がないビジネスというところも大西さんのモチベーションに繋がってるのでしょうか?

大西:繋がっていると思います。これから新しい当たり前をつくれるチャンスなので、モチベーションに寄与していますね。
あとは、「最速」という言葉がBill Oneで流行っているじゃないですか!あれはいいと思います!記録を塗り替えていく、という感覚に情熱が高まります。


馬場:大西さんが周りの人達を見ている中で、成長しているなと思う人が大事にしている価値観は何だと思いますか?

大西:三つほどあります。

一つ目はValuesでも言った仕事に向き合って情熱を注いでいる人。こういう人は成果も出るし、伸びている印象があります。

二つ目は自分の経験から学びを得られる人だと思います。経験と言っても成功体験もあれば失敗体験もありますけど、いずれにしても何が良くて成功したのか、どこを改善したら次は成功できるのかを学べる人ですね。

三つ目は、他人の意見・フィードバックを吸収できる人だと思います。他人の意見やフィードバックの全てを受け入れてほしいとは思わないけど、第三者の客観的な意見を自分事として捉えたりとか、自分の中で吸収していくスキルが高い人は成長しているなと感じます。


馬場:とても参考になります!私も成長できるように、経験や第三者の意見を大事にして情熱を持って頑張ります。

大西さん、今日はありがとうございました!

大西:ありがとうございました!

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