Sansan Tech Blog

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【Sansanエンジニア インタビューシリーズ】第4回Bill One Engineering Unit Smart 受領グループ 原編

Sansanエンジニア インタビューシリーズとして前回はグループテクニカルリードの向井をピックアップしましたが、今回はBill Oneの開発責任者である大西が Bill One Engineering Unit Smart 受領グループの原にインタビューしました。

本記事で使用している画像は撮影時のみマスクを外したものです。

大西:
原さん、早速ですが現在の役割も含めて自己紹介をお願いします。


原:
昨年の5月に入社し、Bill Oneの開発をしています。最初は仕訳*1に関する開発に携わり、その後、新しいチームの立ち上げを経て、現在は顧客からの要望に対応するチームへ異動し請求書管理に関わる機能の開発をしています。


転職のきっかけと心に残った言葉

大西:
前職ではどのようなことをされていましたか?


原:
主にバックエンドの開発をしていました。最後の数か月は5名ほどのチームリーダーも経験しました。


大西:
転職しようと思ったきっかけは何ですか?


原:
私としては機能を開発するだけの開発者ではなく、業務に向き合ったうえで開発をしたい、という気持ちが大きくなったことがきっかけです。
実は2018年の夏にSansanのカジュアル面談と面接を受けたことがありました。その時はご縁がありませんでしたが、カジュアル面談と面接で聞いた話が印象に残っていて、転職するならSansanに行きたいと思っていました。


大西:
そうでしたね、2018年のことを覚えています。面談と面接でどんな話が印象に残ったのですか?


原:
カジュアル面談の担当は大西さんで、私は今やっている取り組みなどの話をしました。その中で「今の年齢でそれだけ勉強していたら大したもんだよ」と言われ、自分がやっていることは間違っていなかった、認めてもらえたと感じ、自信がつきました。
最終面接では、競合他社に対する考え方を質問すると、「自分たちの目的は他社に勝つことではないので、Sansanには競合という考え方はない。ビジネスとしてどうしたいか?ということに常に向き合っている」という話を聞きました。改めて自分の将来を考えた時に、自分は顧客に価値を届けて、問題を解決することにフォーカスする仕事をしたい思い、面接の後もずっと心に残っていました。


大西:
面談と面接を経て、仕事への向き合い方に変化はありましたか?


原:
自分の技術力に対して卑屈にならなくなり、技術よりもプロダクトに向き合う姿勢で仕事するようになりました。


入社当初の開発組織と自身の成長について


大西:
入社当初のBill One開発組織は、原さんからどう見えていましたか?


原:
私が入社した当初はまだ細かなルールがなく、自由度が高かったように思います。
ルールがないことに対してはポジティブで、困ることはありませんでした。誰にでも相談できる環境で、しっかりコードレビューもしてもらえましたし、何をすればいいのかが明確でした。
当時は開発してすぐに開発者以外に対してのデモがあり、即座にフィードバックがもらえることが新鮮でした。配属されてから1週間以内には開発からリリースまでのサイクルを経験できました。


大西:
誰にでも相談できる環境だった、とのことでしたが具体的に教えてください。


原:
朝会と夕会だけでなく、昼会の時間が設けられていて、仕事の話をしつつも合間でプライベートの話をするタイミングがあり、メンバーの人となりを知ることができました。
入社した当時はコロナ禍の真っ只中でフルリモート勤務でしたが、1か月以内には馴染むことができました。


大西:
入社してから一番思い出に残っているプロジェクトは何ですか?


原:
freee連携のプロジェクトですね。
freee連携のプロジェクトでは若手のメンバーと毎日技術的な課題について議論して、自分の持っている設計の考え方をしっかり伝えるよう心掛けていました。そこで一緒に働いていたメンバーが今では組織の中心となって活躍しているのを見るたび、当時の努力が実を結んだことを実感しています。


大西:
入社当初、苦戦したことと、手ごたえを感じはじめたきっかけを教えてください。


原:
あまり苦戦した記憶がないです。自分の考えている開発スタイルとBill One開発組織の考え方の重なりが大きく、ギャップが少なかったからだと思います。
手ごたえを感じはじめたのは、入社してから3か月後くらいからで、ないところから作る、という環境だったので、自分の考えを盛り込んだり、メンバーからも賛同してもらえたことがきっかけになりました。


大西:
入社してからどんなところが成長しましたか?


原:
マインド面ですね。
前職までは自分だけが納得できていれば良い環境だったのですが、チームで開発することにより、相談を受けて答えを出したり、伝えることを繰り返すことで、自分に自信がつきました。


今後の課題とキャリアについて


大西:
今後成長したいと思う部分はありますか?


原:
Sansanに入社したかった理由と重なりますが、ビジネスに向き合える開発者になりたいと思っています。


大西:
原さんから見て、Bill One開発らしい考え方とは何ですか?


原:
役職関係なく、自分で考えて決断し、与えられた課題だけでなくそれ以上のものに向き合うことがBill One開発組織らしいなと思います。


大西:
原さんが感じる、Bill One開発組織の課題は何だと思いますか?


原:
DDD(ドメイン駆動設計)にもっと向き合うべきだと思っています。Bill Oneの改善ポイントはコードの書き方とか技術的な部分ではなくて、開発者のプロダクトへの向き合い方だと思っています。眼前の課題についての開発者の理解の仕方が、PdMやカスタマーサクセスチームとの理解の仕方と一致することで、開発者がプロダクトの方向性やユーザーが抱えている本当の問題をより深く理解できるようになると思っています。そういった考え方の一致を実現する方法はいくつもあるかと思うのですが、開発者にとって一番馴染みのある方法がDDDだと思っています。


大西:
この課題に対し、どんな取り組みができると思いますか?


原:
グループごとに勉強会を開きDDDの本を読んだり、カスタマーサクセスのメンバーやPdMとのコミュニケーションを密にしていきたいと思います。


大西:
では最後に、原さんがこれからのキャリアをどのように考えているのか教えてください。


原:
やっぱり今後も技術者でありたいです。
技術面の成長はもちろんですが、自分自身が苦手としている開発者以外の他部署との連携を強化したいです。
例えば、Bill One開発組織の課題にもつながるのですが、開発者以外のメンバーとの些細な言葉や表現の違いから、望まれていないものを作ってしまうこともあったので、元々の意図にあわないものを作らないためのコミュニケーションが大切だと思っています。
顧客の声を直接聞いている開発者以外のメンバーとどれだけうまく連携をとっていけるかが自分自身の成長のポイントだと思っているので、頑張りたいです。




執筆:VPoE室 組織デザイングループ 田中


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