Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

プロダクト開発の現場にインタビュー調査を定着させるまでのステップ(1)

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はじめに

Sansan Builders Blogをご覧いただいている皆様、はじめまして。
UXリサーチャーの倉内です。年末から『呪術廻戦』にハマり、映画を観に行くべきか考え中です。

Sansanには2019年に入社し、マーケティング部でコンテンツ作成や市場調査を担当していたところ、現メンバーに声をかけてもらったことを機に、2021年2月からUXリサーチセンターの立ち上げ準備と共にジョインしました。

そのきっかけを自己紹介を兼ねてお話しますと、前職ではマーケティングリサーチ会社に勤務していました。当時は、インタビューを中心に、toC向け商材やサービス開発のための定性データ収集・分析の業務に携わっていました。
アンケートなどの定量データを扱うのは苦手で、根っからの定性屋だったように思います。

このブログでは、根っからの定性屋、かつ、プロダクト開発に全く縁の無かった私が、UXリサーチセンター立ち上げと共に、インタビュー調査という武器を、プロダクト開発の現場へ定着させる足がかりを作るまでのことを書きたいと思います。


テーマは主に3つです。

  1. インタビュー調査を実施できる環境を整備した背景
  2. 実際に、インタビュー調査を実施するまでに整備したこと
  3. UXリサーチセンターの現在の運用体制


ユーザーへアンケートやインタビューを検討している方、実践している方がいらっしゃいましたら、是非、情報交換できましたら幸いです。


1. インタビューを実施して、定性データを得られるようにしたかった背景

前置きが長くなり恐縮ですが、本題に入っていきます。

例えば、「機能を改善したくて施策をうっているけど、なかなか利用率の変化がない。何か課題があるのかな?」と思うことはありませんか?
そのような時、ログ上で利用が確認できるユーザーを呼んで話を聴くと、意外な使い方や課題が見つかったりすることも少なくありません。

このログについてですが、以前は、リサーチセンターの前身であるプロダクト戦略開発室という部署に、ログ解析やNet Promoter Score(NPS)などを担当するメンバーがいました。現在はリサーチセンター内で一緒に働いており、日々、開発の現場へデータを届けています。


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また、プロダクトを利用する目的や環境は、ユーザー一人ひとり異なるため、開発においては、ユーザーのペルソナや利用シーン、抱えている課題を頭に思い描くことが多いと思います。
この時、社員やユーザーに利用中の画面を見せてもらったり、困りごとを直接聴くことで、機能の開発・改善のイメージがよりリアルになったというご経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これまで当社では、PdMやデザイナーがこのような定性データ(ユーザーの声)を収集したい場合、方法や場所は様々で、各自に任されていました。


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しかし、組織構成や社員数の拡大、プロダクト数も増える中、PdMやデザイナーが、ユーザーの声を聴く適切な時間と場所の確保、対象となるユーザーをピックアップすることが難しくなってきました。
ここで、PdMやデザイナーが必要な時にユーザーインタビューを実施し、開発スピードや機能のクオリティ向上を目指せる環境を整備することが私のミッションでした。


まとめると、定量・定性の両側面から客観的にデータを取得・分析・助言できるメンバーとして、PdMやデザイナーに寄り添いながら、プロダクトの意思決定を支援していく。そんなチームを組織したいと、当時からの上長であるCPOの大津によって発足されたのがUXリサーチセンターなのです。
より詳しい発足の経緯については、同じチームの佐藤が書いてくれていますので、よろしければご覧ください。

buildersbox.corp-sansan.com


ここまで少し長くなってしまいましたので、テーマの2つ目と3つ目は、次のブログで書きたいと思います。
是非、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。


【ちょっと小話】UXリサーチの種類について

少し視点を変えて、ユーザーインタビューを実施する方法や目的について触れておきますと、一般的に2つあると言われています。


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現在、UXリサーチセンターでは、主に「検証型」の依頼が多く、リリース前のプロトタイプを使った1対1形式のユーザーインタビューを行っています。
PdMやデザイナーにも随時、インタビューの現場へ参加してもらい、生のデータを見てもらいたいと思っています。それが難しくても、レポートを共有しながら、日々、プロダクト開発や改善に活かしてもらえたら、リサーチセンターとして本望だと感じますね。

それでは、次回のブログでまたお会いしましょう。

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