Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

プロダクト開発の現場にインタビュー調査を定着させるまでのステップ(2)

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SansanでUXリサーチャーをしている倉内です。
前回のブログ をお読みいただいた皆様、ありがとうございました。

前回は主に、1の部分をお伝えしましたが、今回は2と3について書いていきたいと思います。

  1. インタビュー調査を実施できる環境を整備した背景
  2. 実際に、インタビュー調査を実施するまでに整備したこと
  3. UXリサーチセンターの現在の運用体制

2. 実際に、インタビュー調査を実施するまでに整備したこととは?

ここからは、実際にユーザーインタビューを実施するまでに整備したことを紹介していきます。
自身の調査会社時代の経験を思い起こしつつ、ざっと以下のことを準備していたと思います。(細かいですね...。)


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特に、①の同意書面は、インタビューの目的や個人情報の扱いなど、記載に漏れがあってはいけないこともあり、法務部のチェックや指示も仰ぎながら慎重に作成しました。

加えて、④の顧客と接点を持つ、営業やカスタマーサクセス等のフロント部門との連携も重要なポイントです。
調査と言えど、契約状況によっては顧客の協力が難しいタイミングもあります。現在も、契約状況とリサーチセンターからのアプローチ可否の確認は、フロント部門と連携して進めることを必須にしています。

②・③の項目は、当初のメンバーである佐藤と調査案件を進めながら、必要な項目を洗い出してはマニュアル化を繰り返しました。マニュアルも作業ごとに説明と画像を合わせて残し、ミスが出ないことを第一に考えていたと思います。

案件が少しずつ稼働し始めたところで、2021年6月に正式にUXリサーチセンターが発足。新たに3名のスタッフを迎え、これまでのマニュアルを実際に活用してもらいましたが、足りていない箇所が山ほどありました。現在も新しいメンバーが入ってくる度に、ブラッシュアップを重ねています。

ちなみに、6月ジョインの3名のうち1名はオペレーションを専門にお願いしたことで、初めて分業制を取り入れたタイミングでもありました。
案件の依頼に合わせ、以下の図のように主担当および副担当の2人1組をアサインする体制を取っています。


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オペレーション専属メンバーは、各案件のインタビュー参加者との連絡やZoomの設定など、細かい作業を請け負ってくれるため、主担当・副担当は本来の業務である「実査」に集中できる環境を作ることができました。
さらに、2021年8月にも新たに2名のスタッフを迎えたことで、人員的にも余裕が生まれ、より多くの案件を受けられる体制が整ってきたように思います。

3. UXリサーチセンターの現在の運用体制

いよいよ最後のテーマです。ここまでお付き合いくださった皆様、ありがとうございます。

定量調査に、新たな定性調査というアイテムが増えた今、最適な調査方法の提案、データの提供を行えるように日々努力中です。
また、図のように、依頼から報告会まで2~3週間で終えるサイクルを目指しながら頑張っています。


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Sansan、Eight、Bill One...その他多くのプロダクトが存在するSansanですが、各プロダクトを担当するPdMやデザイナーと、日々、コミュニケーションを取る場を大切にしています。
現在、情報収集担当として各プロダクトに1名ずつリサーチャーを配置し、定例会議の場を設けています。
そこで開発スケジュールやリサーチ依頼などを会話し、いざ、調査が始まるとなった時、スピード感を持って臨めるようにすることを目的としています。

沢山の企業やユーザーの方々に利用いただいているSansanプロダクトの歩みを止めるわけにはいきません。よりパワーアップさせていくために、UXリサーチセンターが提供するデータが必要不可欠と言われる日を目指して、これからも走り続けたいと思っています。

最後に

余談ですが、準備期間を含めると、UXリサーチセンターが始動してもう1年が経ちました。
当初の案件数は四半期で6件、現在は30件を超えるまでになってきました。それだけメンバーも案件も増えたのだなと、しみじみ感じる今日この頃です。

さて、私のお話はここまでとなります。
まだまだUXリサーチセンターのメンバーが語るブログは続きますので、是非楽しみにお待ちいただけますと幸いです!
お読みいただき、ありがとうございました。

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