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【神山通信vol.2】神山ラボの薪ストーブで暖まろう!薪着火を覚えるの巻

こんにちは。 技術本部研究開発部の高橋寛治です。

サテライト拠点の神山ラボには、薪ストーブが設置されています。 薪ストーブで暖を取ったり、揺らぐ炎を見てコーディングしたりしてみたくないですか?してみたいですよね。

ということで、今回は神山ラボの薪ストーブと覚えたばかりの薪着火について紹介します。 いろいろ教わりながら勉強しているところですので、間違っているところがあれば、こっそりご連絡ください。

神山ラボに置かれている薪ストーブ

薪ストーブとは、薪を燃料とする暖房器具です。

神山ラボに置かれている薪ストーブは、燃料に薪とペレットの両方が使えます*1。 本記事では薪を使う方法について触れています*2

薪ストーブ

薪ストーブを使う前に

薪ストーブには注意点が多く、把握するのが大変です。

火事を防ぐことと、ストーブを壊さないことを考えたときに、特に気をつけないといけないと思ったことは以下です。

  • 設備について、定期的な点検がされていること
    • 煙突が詰まっていると燃えなかったり、火事の原因になったりするらしいです
  • 火が残っている時に扉を開けたまま、その場を離れない
    • 火は炉内に閉じ込めておかないと、燃え移りから火事の原因になるらしいです
  • 炉内の温度を上げすぎない
    • 本体が割れるそうです
  • 窓の温度を急変させない
    • 窓が割れるそうです

また作業の際には、必ず手袋をはき、火ばさみなど器具を適切に使いましょう。

薪着火してみる

薪着火に挑戦しましょう。 失敗しても再着火すればいいので、気軽にやっていきます。

ポイントは、火と空気のバランスと、空気の流れです。

窓をきれいにする

ぞうきんを使って、窓をきれいに拭きます。 落ちない汚れは、ガラスクリーナーも併用します。ただし、ガラスクリーナーを使う場合は、窓が完全に冷めている状態であることを確認してください。

ガラスクリーナー

映り込みがはっきり見られるほど、ピカピカになりました。

ピカピカの窓

また、ストーブの周りに落ちている灰や木くずも掃除しましょう。 灰入れに捨てます。

空気を取り入れられるようにする

炉内の吸気の穴が塞がれていないように灰を調整します。特に下からの空気穴が見えるように灰を落としましょう。 灰は積もり過ぎると捨てますが、ある程度あったほうが炉に良いらしいです。 灰受に灰が積もりすぎていれば、ならすか少し捨てます。

下からの空気穴

下からの空気調整弁は、着火時に備えて全開(右端)にします。 着火後に大きな木に火がついたら、全閉もしくは少し開きます。

下部の空気調整弁

本体上部の空気調整弁は、薪利用時には全開にします。

本体上部の空気調整弁

本体背面の空気調整弁は、薪利用時には全開にします。

本体背面の空気調整弁

これで薪着火のための空気が取り入れられるようになりました。

薪を組む

上から着火するために、火が上から下に落ちていくイメージをしながら、薪を組みます。

下に行くほど大きな薪になるように組みます。 土台となる薪が空気穴を塞がないようにします。

各段を二本ずつくらいで、煙突近くまで積み上げます。 上は小割の針葉樹だと火がつけやすいです。 最上段は、三角で組んでいます。

煙突近くまで積み上げるのは、煙突のドラフト(煙突内部を暖め、外気との温度差により気圧差を作り、吸い上げる力)を作るためです。

薪を組む

着火する

着火剤を組んだ薪の上に置き、着火します。

着火

少しずつ火が強くなっていきます。 着火後、空気をより多く送り、火を安定させるために、扉を5mmほど開けておきます。扉開けた状態で、ロック機構をロックにし本体に当てると、いい感じに開きます。

着火後1

さらに火が強くなってきます。 おおよそこの時点で、扉はしっかり閉めます。

着火後2

安定してきました。 ここまで燃えたら、下の空気調整弁は1段階もしくは全閉します。

これで燃え続けていれば、着火は完了です。 火が弱ければ、下部の空気調整弁を開けて調整します。

着火後3

火がついたあとは

温度計を確認します。 OPTIMALの範囲内(炉に面する表面温度が約200~300度。天板は炉に面さないので使えない。)を維持できるように、燃料の追加や、下部の空気調整弁と背面の空気調整弁を調整します。 下部を閉め、それでも足りない場合は背面を閉めます。 適切な温度で燃えていると、煙が最小限となります*3

温度計

燃料の追加は簡単です。 扉を開ける際には、1cmほど開けて炉内が安定し、かつ上昇気流が安定していることを確認してから徐々に開けます。 そうすると煙が部屋に来ませんし、火の粉も飛んできません。

炉内の温度が高く、炭が底にあるため、新しい燃料にすぐに着火します。 追加の際は、細い薪を入れ、その上に太い薪を入れます。 薪は2~3本常に燃えているイメージです。

炭になってきている

普段使っていないものを使うのは面白い

薪ストーブは使ったことがありませんでした。 使ったことのない器具を使えるようになる、という過程は純粋に面白いです。

教えてもらった際に、マニュアルに起こすのは難しいと言われました。 確かに書いてみると難しいと感じます。 書き切れていないことはたくさんありますし、何より目の前の状況に臨機応変に対応しないといけないです。

失敗しながら覚えるものかと思いますが、神山ラボ合宿のような1週間程度の短期滞在だと難しいかと思います。 この記事が、今後神山ラボや他のどこかで薪ストーブに触れることになった時に、少しでも役立てばと思います。

前回の記事は以下となります。

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執筆者プロフィール

高橋寛治 Sansan株式会社 技術本部 研究開発部 Data Analysisグループ

阿南工業高等専門学校卒業後に、長岡技術科学大学に編入学。同大学大学院電気電子情報工学専攻修了。在学中は、自然言語処理の研究に取り組み、解析ツールの開発や機械翻訳に関連する研究を行う。大学院を卒業後、2017年にSansan株式会社に入社。キーワード抽出など自然言語処理を生かした研究に取り組む。

*1:ストーブは、アンヴィクタのアキミックスかと思います。

*2:ペレットは扱いや注意点が異なるため、別の機会に紹介できればと思います。

*3:二次燃焼などの概念を覚える必要があります

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