Sansan Builders Box

Sansanのものづくりを支える技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

問いを疑え -本当の課題と解にたどりつく問いとは- Sansan Builders Box 2018

Sansan プロダクトマネージャーの尾部絵里子です。
Sansan Builders Box 2018 ではプロダクトマネジメントのセッションで問いの重要性とセンスの良い立て方について話しました。
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問いを疑え -本当の課題と解にたどりつく問いとは-

私のプレゼンで使ったスライドはこちら。
speakerdeck.comspeakerdeck.com





プロダクトマネジメントにご興味のある方が多いようで、一番集まったブースでした。
最初に皆さんに挙手いただいた結果はこちら。

  • プロダクトを持つ会社の方 6割
  • プロダクトマネジメント、UXデザインの職種 4割
  • プロダクトマネージャーという職種がある会社の方 1割

プロダクトマネージャーはまだまだ少ないみたいですね。

その後15名と名刺交換しましたが、「ちょうど当社も悩んでいまして…」というタイムリーなコンテンツだったようです。先日のPM Conferenceの参加者の感想も「もっとユーザを知ろうと思いました」という方が多かったので、旬なのかもしれません。
また、『ジョブ理論』からの学びと検証結果もご興味いただいたようで、皆さん「読んでみる」と宣言されていましたよ。私のバイブルなんで心からおすすめします!
 
 
 
私からお話ししたことの詳細はスライドをお読みください。
内容を少しだけご紹介。

<お伝えしたかったこと>

インタビューのような「能動的な問い」がとっても大事。
そして、その問いが間違うと課題の特定も解決方法も間違うよ。

<話したこと>

0. BtoBにはつきもの。ユーザさんのキャズム。「能動的な問い」の必要性
1. 思考を左右しても「能動的な問い」は漏れやすい
2. 顧客対応者、創り手が協力しても「能動的な問い」は漏れやすい
3. 「能動的な問い」と言ってもセンスが必要。ジョブ理論から学ぶ「問い」

スライドのネタバレ

<本題の前に>

Sansanは全社(社内全員)で使っていただいてこそ価値が最大化される。しかしBtoCと違い、エンドユーザが導入を決めたわけではないのでニーズがなくて当たり前。キャズム理論と同じで、何もしなくても価値に気づいて自主的に使うユーザもいれば、気づかなくて使えないユーザもいる。

全社で使ってこそ価値が最大化されるなら、後者を救うことも私の大事な仕事。そして、それには「能動的な問い」が最重要なのだ。

<1.いろいろやっても問わないと足りない>

「能動的な問い」はなぜ必要なのか。

企業が得られる情報、例えばアクティビティなどのデータや要望、喜びの声は、「今使ってくださるユーザ」の情報なのだ。もし「今使っていないユーザ」に価値を届けたいのなら、「能動的な問い」でしか救えない。

<2.職務にまじめでも問わないと足りない>

「能動的な問い」は抜け落ちやすいのだ。

顧客対応者はユーザに近いがゆえの思考の偏り。創り手はユーザに遠いがゆえの思考の偏りがある。組織間で協力するとだいたいのことは補い合える。ただ「能動的な問い」だけは、どちらのポジションでも埋められない。つまり、意図的に「能動的な問い」をすることが必要なのだ。

<3.センスの良い問いとは>

「能動的な問い」をするとして、その問いは何でもいいのか。違う。問いを間違えると、何の価値にもならない課題とアイデアが生まれる。

『ジョブ理論』に見る「センスの良い問い」。解決方法はこんなに変わる。Sansan でもやってみた。問いの仮説検証をしてみてたどり着いたのは例えばこういうもの。

続きはスライドでどうぞ。

 
『ジョブ理論』分厚いのでKindleで買ったほうが良いよ。

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イベント後記(ここからは独り言です)

はじめて知った、同僚のエモさ。

エンジニア向け、デザイナ向け、プロダクトマネージャー向け、研究者向けのイベントはよくあるが、それらの職種が混在するものはお見かけしない。

Sansanの社員として、他の社員のプレゼンを見て感じたことは
「あぁ、この人たち、本気で世界を変えに行く気なんだ…」ってこと。

DSOCには世界クラスの研究者達が居る。
「出会いが人生を変えることがある。転職だってそう。そんな出会いを科学して、人生を変える出会いをレコメンドできたらいいと思わない?」
「イノベーションのポテンシャルが高い日本なんだから、人や企業をコネクトできたら、本当にイノベーションが生めるかもしれない。それをやる。」



たとえ同僚でもこれだけの数の社員がいたら、「想い」がわからない。
ひたすら賢い人達だと思っていたけど、ひたすらエモいというのは初めて知った。こんな人たちと仕事をしていたんだ私。

会場スタッフの募集も直前だったにも関わらず有志が簡単に集まるのも凄い。「じぶんごと」にできる社員が多くて誇りに思うし、みんなそれを楽しんでいて控室はまるで学祭のようだった。

創業時の熱さを忘れず、でもあの時代よりチャレンジのレベルが上がっている。なんと面白い時に居れるんだろう。

来場者の皆さんも楽しんで頂いたようですし、社員も幸せそうにしていたので、私も嬉しくなっちゃった。



最後に宣伝

私はプロダクトマネージャーの仕事が大好きで、プライベートでもコミュニティや勉強会を開いています。ご興味ある方はいらしてくださいね。

Product Manager Cafe (現役PMが課題や試したいことなどのテーマを持ち寄りカフェのような雰囲気で話す場)
pdmcafe.connpass.com

Product Manager API 勉強会(API as a Product と言われる昨今、プロダクトマネジメントとしてAPIと向き合う学び場)
apipm.connpass.com

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