Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

【つながりに効く、ネットワーク研究小話】vol.18 マルチレベルネットワークについての簡単な解説

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Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第18回です。

今年も様々なゲームを遊びましたが、PS4ラストイヤーということもあり、『THE LAST OF US II』『FINAL FANTASY VII REMAKE』『Ghost of Tsushima』などのビッグタイトルが数多く発売され、大豊作の年となりました。

10月末時点までは個人的Game of the Yearは『Ghost of Tsushima』で、これを超える作品はしばらく現れないだろうなと思っていたのですが、ここへ来て『天穂のサクナヒメ』が猛追してきました。農業シミュレーション×二次元スクロールアクションというこれまでなかったジャンルの組み合わせは、まさにイノベーションのお手本と言えるでしょう。

さて、今回は社会ネットワーク研究の世界で近年流行している「マルチレベルネットワーク」について、簡単に紹介しようかと思います。マルチレベルネットワークは、個人と個人、組織と組織、そして個人と組織の間の相互依存性を表現します。

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オンラインイベントにおけるクリエイティブ

世間では「鬼滅の刃」ブームで盛り上がってますが、アニメはロボット系しか興味がなく...時代に若干乗り遅れているディレクターの横山です。

私が所属しているのはマーケティング部なので普段はイベントクリエイティブ全般やWebサイト、その他資料系などマーケティング活動におけるクリエイティブを幅広くディレクションしています。

今回は先日オンラインで開催した、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」のユーザー向けカンファレンス「Sansan Innovation Summit 2020(以下SIS2020)」のクリエイティブについて少しお話させていただきます。
sin.sansan.com

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【ML Tech RPT. 】第20回 構造に関連する機械学習を学ぶ (6) ~グラフ その2~

f:id:ssatsuki040508:20181210005017p:plain DSOC研究員の吉村です. 最近はオーザックのバーベキュー味にハマってます. 気づいたら買って食べているので恐ろしい限りです.

今回も引き続き, グラフ構造に関連する機械学習の話をしていきます. まずは, グラフの種類の話から始めて, 次に深層学習に依らない手法に触れていきます. なお, 今回のブログでの記法は基本的に前回のものを踏襲します. 前回のものをまだご覧になっていない方は, まずはこちらをご覧ください.

buildersbox.corp-sansan.com

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iOS14 勉強会参加レポート

こんにちは。Twitter に流れてくる PS5 当選Tweet を見て嫉妬にかられている iOS チームの髙橋佑一朗です。 今回は 11/06 の金曜に行われた「アプリ開発に強みを持つ3社がiOS14の開発事情を語る」 に参加してきましたので、その内容をレポートにまとめてみました!

アプリ開発に強みを持つ3社がiOS14の開発事情を語る について

今回の勉強会はつい最近リリースされた iOS14 へのアプリ対応の取り組みについて 株式会社Mobility Technologies、株式会社ゆめみ、Sansan株式会社の3社の iOS エンジニアが登壇し、どのような開発を行っているか、どんな部分に苦労したかお話ししていただきました!

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【組織の道も一歩から】vol.3 お互いを讃え合う場を作ろう「超総決起集会」

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こんにちは。Sansan事業部 プロダクト開発部 岡部と申します。いつもはアシスタントとして開発を陰ながら支える立場で仕事をしています。
また1年半前に発足した組織デザイングループの一員でもあり、エンジニア、デザイナ、プロダクトマネージャーといった異なる役割のメンバーが100名以上所属し、外国籍メンバー、地方拠点勤務者もいる多様性に富んだ組織を運営していくために様々な取り組みをしています。

今回は組織デザイングループの活動の中で、昨年の11月より半年に1度企画し開催している「超総決起集会」についてお伝えいたします。

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歴史をたどってディープラーニングを学ぶ第十二回 Global Average Poolingでついにパーセプトロンの面影をすべて失ったディープラーニングを学ぶ

こんにちは、ニューラルネット老人こと糟谷勇児です。

今回はGlobal Average Poolingを学んでいきます。
Global Average Pooling層を入れると全結合層が要らないらしいぞと聞いて、思いは複雑です。
というのも、私が学生の頃に学んだバックプロパゲーションを用いたパーセプトロンは全結合層をSigmoid関数でつないだものでした。今や、SigmoidはReLUとSoftmaxになり、全結合層はコンボリューション層とPooling層だけになりと、ついに当時の面影がゼロになってしまうからです。とはいえ、当時のパーセプトロンは精度がそんなに良くなかったので、全結合層がなくなると、まあ精度も上がるんだろうななんて思ってしまうのもやはり複雑な思いです。
そのうち、バックプロパゲーションもなくなるのかもしれないですね。

ところでバックプロパゲーションを誤差逆伝搬法と日本語で言うのはなんでなんですかね。
微分の計算式が一つ上の層の漸化式で書けるというだけで誤差自体が伝搬しているわけではないと思うんですが。

まあ、それは置いておいて、Global Average Poolingを学んでいきます。

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【仕様を読み解く】第1回 Advanced Message Queuing Protocol (1) ~Types~

初めまして、プロダクト開発部 Data Hub プロダクトグループの秋田です。20卒で入社して半年が過ぎ、月日があっという間に過ぎ去る恐ろしさを肌で実感する今日この頃です。

本連載では様々なプロトコルやシステムの仕様を読み解いていくことで、それらに込められた意思と意図を考えていこうと思います。
第1回は Data Hub で使用している Azure Service Bus で採用されている Advanced Message Queuing Protocol 1.0 (AMQP 1.0) の仕様を読み解いていきたいと思います。

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