Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

ひよこで変えるチームの働き方

こんにちは。Eightでデザイナーをしている三松です。
もう少し詳しく説明すると、PM(プロジェクトマネージャー)と組んでプロダクトの様々な施策のUI/UXデザインを担当しています。
今回はチーム内から出た働き方の問題点を、ある方法で解消したお話をしようと思います。

Backlogをまとめたはいいけど…

これからやる施策はまとめてスプレッドシートに記入し、Backlogとして活用しています。
そこにデザインのURLや、工数、担当者、諸々のチェック項目などを記入し、ひと目でその施策の状態がわかるような状態にしていた…のですが、ある時エンジニアの方からこんな意見が。

いつも施策の進捗が分かりづらく、いきなり開発に着手するように感じ、心理的負担がある。

なるほど。
では、明確にわかるように共有しよう!ということで施策のデザインがどんな状態を明記する列を増やしました。

整理はこうです。

  • Planning 未着手
  • Refining デザイン、仕様考え中
  • Dev. Ready 開発OK
  • Developing 開発中
  • Done リリース

この運用で施策を進めていたのですが、ある時またエンジニアの方からこんな意見が。

Dev. Readyの状態だったから開発着手したのに手戻りが多い。
Dev. Readyが自分の期待していた状態ではない

そうなのか!
私はDev. Readyの状態を「仕様は決定し、開発はできる状態だが文言等は変更できる」と認識していたのですが、エンジニアは「仕様も文言も全て揃って完璧な状態」という認識だったのです。

ひよこ、じゃないか

これはまずい、各ステータスの共通認識を合わせよう!という話の中で浮かんできたのが「ひよこ🐥」でした。
ステータスを英語で表記するよりも、絵文字のひよこでステータス状況を表し、その状態の認識をみんなで合わせました。

整理はこうです。

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施策の状況をひよこで表す図

殺伐としたスプレッドシートに現れたひよこの大軍

ステータスをひよこにしてから、認識の齟齬がなくなり、「これ殻外せる?」「出荷するぞ!」「やっとひよこにできるね!」などチーム内の共通言語となり、コミュニケーションの活性化に一役かってくれる結果となりました。
単純な解決方法ではありますが、これで一年ほどスムーズにBacklog運用できています。


ひよこの良かった点をまとめると

  • 絵文字だとスプレッドシートで使用でき、色がついていると目立って視認性が向上した。
  • 完全に新規のツールを持ち込むことにより、強制的にチーム全体での共通認識を合わせられた。
  • ひよこの絵文字が4種類しかなく、そこまで細分化できなかったが、結果として記憶コスト・記載コスト削減できた。
  • 単純にひよこがかわいい。

です。いいこと尽くめですね🐥
働く上でのいろんな問題は、新しい技術やサービスでなく、もっと簡単な方法で解決できるのかもしれません。
ひよこ運用がそんな一例として心にとめてもらえたら嬉しいです。



buildersbox.corp-sansan.com
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