Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

【組織の道も一歩から】vol.2 組織活性化のための布石

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こんにちは、Netflixで「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を一気見して、早く映画を見に行きたいとソワソワしているSansan事業部 プロダクト開発部のエンジニアの岡野です。

早いものでSansanに入社して2年が経ち、最近、開発業務以外に組織運営を専門にしている「組織デザイングループ」というグループの活動も兼務するようになりました。
今回は、そのグループ活動の一部を紹介します。

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新卒が思う趣味と仕事のプログラミングの違い

新規事業開発室 新卒1年目の山邊です。新規事業開発室のエンジニアが多く集まる関西支店(大阪)でBill One | あらゆる請求書をオンラインで受け取るを開発しています。

私は学生時代に趣味としてプログラミングをしていました。仕事としてプログラミングをしていく中で思った、趣味のプログラミングと仕事としてのプログラミングの違いを書いてきたいと思います。

コードの保守性

趣味でも仕事でもリーダブルコードで書くことは大事だと思います。ただ、個人の開発や趣味のプログラミングであれば、ある程度早くかけて正常に動いていれば OK な場合も多くあるでしょう。 しかし、仕事としての開発では、それと同じぐらい保守性が重要です。数年後に入ってきたエンジニアや数年後の自分がコードだけを見て、意図を理解できるように書く必要があります。

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【ML Tech RPT. 】第19回 構造に関連する機械学習を学ぶ (5) ~グラフ その1~

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DSOC研究員の吉村です. 最近はコンビニスイーツにハマってます. この時期 (執筆時点で10月ごろ) になると, 芋, 南瓜, 栗系の物を探しては色々試しています.

さて, 前回からしばらく空いてしまいましたが今回は「グラフ」についてです. 近年では GCN や, GraphSAGE などのグラフ学習手法が有名ですが, 今回はもう少し別の観点から「グラフ」と機械学習について見ていきたいと思います.

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【つながりに効く、ネットワーク研究小話】vol.17 ネットワークは経済発展の映し鏡か?

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Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第17回です。すっかり秋も深まってきました。この季節はちょうどヒヨドリの渡りのシーズンなので、住宅街でも「ヒーッ、ヒーッ」という声を耳にするかと思います。ヒヨドリはスズメよりも一回り大きく、赤みがかった頬がとてもチャーミングな鳥です。出勤中に騒がしい鳴き声が聞こえたら、ぜひ姿を探してみてはいかがでしょうか。

さて今回は、社会ネットワークと経済の関連性について書きます。このトピックは、計算社会科学の発展に伴い、現在特に研究が進んでいる領域です。

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▲The Prism of Creativity ▽ vol.9 Creative Cliff Illusion [経営学編]

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さて、長らく間が空いてしまった連載ですが、今回は経営学編と題して、Creative Cliff Illusionという現象についてご紹介します。

Creative Cliff Illusionとは、アイデアの思考過程において人は徐々にクリエイティブではなくなっていると感じてしまうが、実際にはその過程を通じてクリエイティブなアイデアを考え出せている(もしくは、初期と変わらずクリエイティビティを維持できている)という現象のことです。

みなさんも一人でアイデアを考えているときに行き詰まり、全然いいアイデアが思いつかないなーと感じてしまうことはないでしょうか?そんなとき、実際はクリエイティブなアイデアが思いついているのかどうかを検証した研究(Lucas et al (2020) "The Creative Cliff Illusion”*1)をご紹介します。

*1:Lucas, B. J., & Nordgren, L. F. (2020). The creative cliff illusion. Proceedings of the National Academy of Sciences, 117(33), 19830-19836.

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iOSDC Japan 2020 & After iOSDC Japan 2020 に登壇しました

こんにちは。 Sansan 事業部プロダクト開発部で iOS アプリエンジニアをしている中川です。
今回は iOS 関連技術をコアのテーマにした技術者向けのカンファレンスである iOSDC Japan 2020 と その振り返りイベントである After iOSDC Japan 2020 に登壇の機会をもらい、登壇をしてきたので、それぞれの登壇についての感想だったり、新たな発見だったりを共有できればと思い、筆を執ります。

iosdc.jp

zozotech-inc.connpass.com

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歴史をたどってディープラーニングを学ぶ 第十一回 VGGをC#で実装して学ぶ

こんにちは、ニューラルネット老人こと糟谷勇児です。
今回はVGGを自作して学ぼうと思います。しかし、ニューラルネットガチ勢からすると、ディープラーニングのフレームワークでいいですし、ゆるふわ勢もフレームワークでいいので、自作はどういう層に響くのでしょうか。
まあ、あまり気にせず今回もやっていきましょう。

VGG概要

VGGはオックスフォード大学のVGG(Visual Geometry Group)というチームが開発したニューラルネットです。

VGGは2014年のこちらの論文にて紹介されています。
https://arxiv.org/pdf/1409.1556.pdf

2014年ということは、もう現代と6年差ですね。いくらDogYearと言っても、6歳と言ったら犬でも散歩大好きな年齢です。老人でもなくなってきました。
実際VGGは現在でも結構使われています。先日オンライン参加した2020年5月のPRMUの研究会でもいくつかの発表でVGG16の学習済みモデルを使用していました。
VGGというとVGG16,19の学習済みモデルがよく使用されているのですが、元の論文では11層のA、13層のBも紹介されています。
11層ならなんか作れそうですよね。

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