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イベント『エンジニアのための多様な「リモートワーク」の形を3社の事例から考える』を開催しました

人事部の高橋洸です。
10/10(木)にイベント『エンジニアのための多様な「リモートワーク」の形を3社の事例から考える』を開催しました。

sansan.connpass.com

今回はGMOペパボさん、ヌーラボさんにご協力いただきました。

会場は福岡天神のEngineer Cafeさん。
赤煉瓦文化館(文化財名称「旧日本生命保険株式会社九州支店」)という福岡市の施設で、今年で110周年の歴史をもつ文化財です。

engineercafe.jp

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コワーキングスペースとしても利用可能で、個人での利用なら、なんと電源とWiFiが使えて無料!

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手書きのイベントサインをご用意くださいました

GMOペパボ 内村さん 池田さん: リモートワークの今と未来〜鹿児島・福岡・東京3拠点物語〜

お二人による対談形式の発表でした。なかなか珍しいスタイルでしたが、まるでラジオの公開収録のようで、ライブ感あって楽しかったです!
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GMOペパボさんは今年2月に鹿児島オフィスを立ち上げ、各拠点をリモートでつなぎプロダクト開発に取り組んでいるそう。リモートワークのために便利なツールと運用の紹介、Tipsなどをお話いただきました。

利用しているツールは Google Hangouts Meet、Drone、Notion、HachMD、Scrapbox、などが挙げられていました。 Google Hangouts Meet は Sansan でも利用していて、全くストレスを感じずにビデオチャットができるので、もはや空気のような存在として重宝しています。ドキュメント共有のプロダクトを複数利用されている点も印象的で、情報共有の重要性を強調されていました。 リモートのための改善をすることでドキュメンテーションが捗り、結果的に属人化が減る という点が非常に興味深かったです。 Drone は CI ツールです。意外と議論になりにくいところですが、リリースまわりの作業もリモートで困難があります。その課題を課題であると認識し、改善に取り組むことが大事であると感じました。

リモートワークの課題としては「会話の間がわかりづらい」「雑談が生まれない」などが挙げられていました。リモートワークに取り組むことによって、改めてリアルなコミュニケーションの良さが見えてくるというところも面白いですね。
また興味深かったのが、開発環境としてDockerが便利、という話。いつだってDockerは便利なのですが、物理環境が離れていることで改めてその真価を実感されたとのこと。

今後の取り組みとしては、人に依存しない (頑張らなくても回る) 環境をいかに作るか、ということ。これは、リモートのためというところもそうですが、リアルの開発もさらに効率化されるというメリットがありそうですね。

株式会社ヌーラボ 五十川さん: ヌーラボの、「まだまだ改善途中!」なリモートワーク事情

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cacoo.com


五十川さん、通称メギーさんの発表。ヌーラボさんは、日本 (福岡、東京、京都) 以外にもニューヨーク、シンガポール、アムステルダムにも拠点を持ちます。しかも、ヌーラボさんの各サービスは単独の拠点で開発することはなく、いずれも国を横断したチーム編成になっているそうです。 あえてチームでリモートの機会を増やすことで、会社全体としてリモートの知見が溜まる & 理解が深まるというメリットもあるかもしれません*1。ただし、やはりGMOペパボさんと同様に相手のテンションがわかりづらい、情報量に偏りが生まれるといった難しさを感じているとのこと。とくに MTG など同期的コミュニケーションの際は、時差の問題(時間を合わせるのが大変、チャットのレイテンシで会話のリズムが合わない)は手ごわいそうです。

外部からは「ヌーラボはリモート推奨でノマド的に自由に働ける!」というように見られがちだということですが、実際には「リモートワークはあくまで選択肢のひとつ」という考え方であるとのこと。Sansanも、成果を出すための手段としてリモートワークの制度を採用しているのでとても共感しました。

そして、やはりリアルの場を大事にしていて、年に1度は全社総会の場で全員の顔を合わせる機会を用意しているそうです。これはリモートワークを世界に広めていることでよく知られる 37signals の「強いチームはオフィスを捨てる」でも語られていた手法ですね。

今後の取り組みとしては、リモートワークにおいて自社サービスをドッグフーディングしていくこと、リモートワークの取り組みを社内外に発信していくこと、などを挙げられていました。

Sansan株式会社 大西: リモート拠点を立ち上げる楽しさと苦労

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speakerdeck.com

トリは、当社の関西支店で勤務する大西による発表です。リモートワークの話のみならず、地方リモート拠点立ち上げの経験から得られる、エンジニアとしての市場価値について話が及びました。大西は当初、東京で1年間研修したのち大阪に戻って拠点立ち上げに取り組むつもりでしたが、東京で周囲から信頼を得る & エンジニアとしてプレゼンスを発揮することの難しさから、自信を失った時期があったとのこと。その後、自身の強みと組織が求めるものに改めて向き合い、組織改善やコミュニケーションといった面で活躍し成果を上げることに成功。晴れて大阪拠点立ち上げに取り組むことになりました。

地方拠点は本社と比べて人数も少ないことから、より幅広い役割を担うことになります。そこで活躍できれば大きく成長できます。加えて大西は、地方拠点立ち上げは自身で会社を興すよりもはるかにリスクが小さいと言います。ローリスク・ハイリターンなチャレンジなのです。これは個人的には非常に示唆深いと思いました。

リモートワークのTipsについても、疎外感を減らすために常時接続の iPad を用意する、MTGのファシリテーションはリモート側が行う、などを挙げ、参加者からは「明日から真似したい」などの反響が多くありました。

懇親会

発表が終わるとピザとビールで懇親会! リモートワークにすでに取り組んでいる方やこれから取り組もうとしている方、また非エンジニアの方など様々な属性の方々がいらっしゃり、それぞれの立場で意見交換が行われていました。また、福岡の現地コミュニティで顔見知り同士の方々もいらっしゃって、非常に和やかな空気で会が盛り上がりました。

終わりに

みなさんいずれも「リモートワークはやっぱり大変」という点が一致していました。同時に、複数拠点で協働したい、好きな土地で働きたい、という意志も強く感じました。それを実現するためのテクノロジー、運用、マインドセットなど様々な情報交換ができ、非常に有意義な会になったと思います。福岡でのイベント、また継続的に実施したいですね。

さて、当社は福岡拠点立ち上げのメンバーを探しています。気になる方はぜひメールでお問い合わせください!

hrmos.co

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*1:Sansan は対照的に、できるだけひとつの拠点に同一チームを編成するようにしています。

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