Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

取扱説明書の魅力 - 取説を「楽しむ」ために

こんにちは、ブランドコミュニケーション部・テクニカルライターの五味春香です。
新卒で取扱説明書の制作会社に入り、いろいろなメーカーの取扱説明書を作っていました。
現在はSansan株式会社で、クラウド名刺管理サービス「Sansan」のヘルプページの編集や校正に取り組んでいます。


さて、最近は直感的な操作ですぐに使える家電製品が多くなりましたが、皆さんはその取扱説明書って読んでいますか?
(これ以降、特記がない限り、ハードウエアとソフトウエアの両方を指して「製品」、紙の取扱説明書とウェブやアプリのヘルプページの両方を指して「取説」と呼びます)

私は取説が大好きで、ハードウエア・ソフトウエアに限らずどんな製品でもだいたい取説には目を通してしまいます。
でも読まずに捨ててしまう人や必要ないと感じている人も多いようで、日陰の存在になっているのを残念に思っています。
今日はあまり省みられることのない取説について、その魅力と楽しみ方をご紹介します。

続きを読む

Go × WebAssemblyで電卓のWebアプリを作ってみた

はじめに

こんにちは。プロダクト開発部のWebエンジニアの荒川です。部内では最年少のエンジニアで、普段はSansanスマートフォン向けアプリのサーバサイドエンジニアをやっています。

今回は業務とは関係ない技術の話をします! 普段はC#を書いてますが、今回はGoを使って何かアプリを作りたいと思いました。 また以前からWebAssemblyの技術に興味を持っており、単純に面白そうなので試したいなと!

そこでGoとWebAssemblyを使って、シンプルなWebアプリ(電卓)を開発します。*1

f:id:ad-sho-loko:20190207235943j:plain

ソースコードはこちらからどうぞ。 github.com

*1:電卓にした意味は特にない

続きを読む

▲The Prism of Creativity ▽ vol.2 開放性というバロメーター[心理学編]

f:id:sansan_nissy:20190107153214j:plain
こんにちは、DSOC研究員の西田です!

最近、COMME des GARCONS の2019SSのバラ柄のカットソー&レギンスがお気に入りで、ヘビロテしています。でも、それがはたから見るとタトゥーに見えるらしく、社内の人からは「タトゥー入れたんですか?」とか「タトゥーに見えますね!」と声をかけられますが、タトゥーは入れたくない派です。


さて、前回のブログの通り、本ブログでは心理学、経済学、社会学・経営学、機械学習の4つの切り口から、クリエイティビティの研究について紹介します。今回は心理学編として、どういったパーソナリティがクリエイティビティの発揮につながるのかについて研究をご紹介したいと思います。

続きを読む

技術 Podcast はじめます

高橋 洸です。近日 Sansan の非公式 *1 Podcast を公開します。

始めることにした背景などは Podcast 内でも話すつもりですが、主に以下の 2 つです。

  • 楽しそう
  • 技術的な広報ができそう

社内メンバー数名に声をかけたところ、面白そうじゃん!と盛り上がり、早速企画することになりました。

内容は、技術のこと、技術と関係ないことを好き勝手に話すというものです。 Sansan エンジニアはもちろん、いずれは非エンジニア職の方や非 Sansan 社員の方にも出演いただくかも......?

トークテーマとしては以下のようなものを検討中です。

  • 新規サービスのアーキテクチャの話
  • 社外イベントに登壇した話
  • PostgreSQL の実装の話
  • エンジニアのキャリアの話
  • 技術スキルを効率的に身につける話
  • 好きなラジオの話

また、非公式と言いながらもせっかくなのでロゴとか作りたいよねということで、社内のデザイナーさんにお願いしたところ、最小工数で最高品質のものを作っていただきました!ぜひ公開をお楽しみに。


......というわけで「Podcast はじめます」エントリでしたが、当初の予定だと「Podcast はじめました」エントリになる、はず、でした。

数週間前、我々は意気揚々と第1回を収録し、編集したものを聞いてみました。そしたら、なんとまあ衝撃的な滑舌の悪さとテンションの低さと内容のグダグダっぷり。

こいつは世に出していい代物じゃない。我々はそう判断しました。

そんな苦い経験を経て、真の第1回の収録を先日おこないました。果たしてその質は我々を満足させられるのか。第1回は本当に配信されるのか。乞うご期待。

*1:公式ブログで非公式の話をするのも不思議ですが......

【つながりに効く、ネットワーク研究小話】vol.7 セレンディピティと社会ネットワーク

f:id:s_yuka:20181211105445j:plain

Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第7回です。

ネットワーク研究の世界で最も興味深い研究トピックの一つが、「社会ネットワークがイノベーションやアイデアの創出に対して与える影響」です。例えば、異なる集団を仲介する人ほど、革新的なアイデアを思いつく傾向にあるという研究(Burt 2004)や、創造性にとって、集団"間"の橋渡しと同時に集団"内"の結束も重要である、といった研究(Uzzi and Spiro 2005)は有名です。

セレンディピティ

ところで、皆さんは「セレンディピティ」という言葉をご存知でしょうか。セレンディピティとは、様々な説明の仕方があると思いますが、「思いがけない偶然に出会ったり、探しているものとは別の重要なものに出会うこと、またはその能力のこと」です。科学史上で重要な発見には、多くの場合セレンディピティが関与していると言われています。

例えば、古代ギリシアの数学者アルキメデスは、複雑な形状をした黄金の王冠の体積をどう測るか?という問いに悩んでいたところ、入浴中たまたま風呂桶から水があふれる様子を見て、王冠を水に沈めた時に増えた水の体積をもとに王冠の体積を測るというアイデアを思いついた、という逸話が広く知られています。

続きを読む

行ってきました re:Invent 2018 (Day 3 Keynoteすごすぎてお腹いっぱい編)

お久しぶりです id:matetsu です。大変お待たせしております。間が空きすぎてもはや自然消滅なのではと思われていた方もいるかと思いますが、しぶとく書き続けていきます。(使命感と編集部の圧)

皆様は1月をどう過ごされましたか? 私はよくわからないうちに1ヶ月が終わっていました。といった、本題とは関係のないことは最後おまけとしてお話するとして、さっそく re:Invent を振り返っていきましょう。

布団は友達

前日の飲みは健全な時間には終わりましたが、少々疲れが出ていて予定よりも多くアラームのスヌーズをやり過ごした朝。

この日は皆様お待ちかねのAWSのCEOである Andy Jassy によるKeynote #1。朝食をとっている余裕なんてないくらいの時間だったので急いで身支度を整え、空腹のままKeynote会場のオープンを待つ行列へ向かう。 開始の1時間以上前だというのに結構出遅れた感満載の大行列でテンションだだ下がり。

続きを読む

re:Invent 2018 に参加して実感したもの

CTO の 藤倉 です。

かなり時間が経ってしまいましたが、昨年に参加した AWS re:Invent 2018 の記事を書いておこうと思います。

圧倒的

re:Invent に参加することによって、大いなるやる気をもらうことができました。

参加を申し込んだときから、その規模は頭では理解しているつもりでしたが、実際に現地で体験したそれは、想像の何倍もすごいものでした。次々に発表される新しい技術にわくわくし、多くの方との出会いもあり、お祭り騒ぎも十分に楽しむことができました。それらも非常に素晴らしい記憶ですが、イベントが終わってもっとも頭に残っていたのは、イベントの莫大な規模感と、自分たちとの歴然とした差の実感でした。

自分もこういうものを主催する側にいたいと思う気持ちを強くしました。

f:id:sigemoto:20190129131936j:plain
基調講演会場に入るところ

続きを読む

© Sansan, Inc.