Sansan Builders Box

Sansanのものづくりを支える技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

2019 年の挑戦

新年明けましておめでとうございます。
CTO の 藤倉 です。

年明け最初の記事ということで、新年の抱負というか、2019 年に挑戦したいことを書いておきたいと思います。

今年の末、この挑戦の結果が果たしてどうなっているか。それは一年後に改めて振り返りたいと思いますが、情けない振り返りにしないためにも、今年も気合を入れてやっていきたいと思います。

2018 年を振り返って

私は 2018 年 6 月に Sansan の CTO に就任しました。

就任当時に思っていたのは、Sansan 全社の開発チームが持つ技術力やチームワーク、その情熱を社外の方々にもっと広く知ってほしいということでした。私たちは Sansan や Eight というプロダクトや、事業に日々向き合っています。Sansan という会社が実現しようとしていることを、ものづくりの技術で形にしています。そんな社内のエネルギーを誇りを持って発信したかったのです。同じような立場で頑張っている方々と知識を交流させて、お互いに刺激しあえれば、私たちももっと先に進めると思うのです。

そんな思いを持って、このサイトを立ち上げました。
buildersbox.corp-sansan.com

Sansan Builders Box という同名のものづくりのカンファレンスも企画しました。
buildersbox.corp-sansan.com

社外でお会いする方々から、これらの活動についてコメントをいただく機会も多く、改めてやってよかったなと思っています。この活動は、今年もさらに発展しながら続いていきます。

これからの取り組み

2019 年、私たち Sansan の開発チームは進化します。今年は、Sansan が持っている技術力をさらに高めていくことに集中します。

アーキテクチャ刷新や新技術への取り組み、開発マネジメントの向上など、やるべきことはたくさんあります。一年という時間は長いようで短いものです。あらゆることを最速で進めなければ、これらのことを一年間で形にすることはできません。気を緩めることなく一気に突っ走っていきたいと思います。

開発プロジェクトの変革

まず最初に取り組みたいのは、開発プロジェクトの立ち上げプロセスの変革です。

一般的に、ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、適切な技術的挑戦に取り組める場合とそうでない場合があります。私は、この違いは開発プロジェクトの立ち上げプロセスにあると考えています。どんな目的で、どのようなものを、どのくらいのスピード感で作り上げたいのか。どれくらいの事業的価値を見込んでいるのか。取り組むべきプロジェクトの検討と、技術的取り組みの検討が別々のタイミングに行われてしまうと、開発において取りうる技術的選択肢は狭まります。すでに定義されたプロジェクトの成功から逆算した技術戦略しか組み立てられないからです。一方で、プロジェクト立ち上げと同時に技術要素が汲みされたプロセスを設計しておくと、選択の幅は広がります。Sansan におけるものづくりのプロセスを進化させ、これまで以上に技術的選択肢を広げる。まさに事業成長を加速させるサービス開発を実現していきます。

アーキテクチャ刷新

システムアーキテクチャも進化させていきます。

コンウェイの法則 として古くから知られるように、システムアーキテクチャと開発組織は表裏一体の関係にあります。Sansan では急速に組織が拡大しているので、これまでのように部門全体で一つのシステムを開発するという方法ではスピードが出しにくい規模になってきました。開発チームをさらに成長させるためにも、システムアーキテクチャもそれと同時に成長させていきます。

新規技術への取り組み

開発プロジェクトの中で適切な技術的取り組みができる仕組みができて、システムアーキテクチャを進化させる方針が決まれば、あとは挑戦するのみです。一方で、現在の Web サービス開発のための技術は、本当に目が回るほどに激しく変化しています。どの技術を選択するべきか、選択するべきでないのか。じっくりと考えている暇なんてありません。技術の流れを理解し、果敢に挑戦しながら流れが変われば軌道修正する。このサイクルを素早く実行することが、サービス開発のスピードを維持・向上するためには重要です。そして、このサイクルは何となく実行できるようなものではありません。組織における技術選択のための役割分担と意思決定のプロセスを明らかにして、超高速な PDCA を実現する仕組みにしていきたいと思っています。

グローバルな開発体制

Sansan の事業はいま、グローバル市場に向けて展開し始めています。日本発のサービスとして世界市場で戦う。これは私個人が絶対に成し遂げたいと思っていることの一つです。Sansan の開発レベルだけではなく、開発文化もグローバルで通用するレベルに引き上げていきます。

新規事業の開発支援

Sansan では、Sansan / Eight の主力サービス以外にも、様々な新規事業の開発に取り組んでいます。Sansan という会社が取り組むものである以上は、ソフトウェア開発が切っても切り離せないものです。新規事業のプロダクト開発の難しさは、開発時点ではそのサービスがどのようになっていくかが読めないところです。PoC (Proof of Concept) として最速で作りきるべきなのか、ある程度は運用フェーズのことを見据えた作りにしておくべきなのか。独立した事業として成立させられるのか、既存事業の拡張となるべきなのか。これまでの取り組みから考え方をフレームワークとして整理しながら、時事刻々と変化する状況に追随できるような姿勢を保っておくことが重要であると考えています。

新規事業開発は、Sansan という会社の、さらなるもう一段の成長の加速のためには不可欠なものです。それを実現するための開発方法論を形にしていこうと思います。

変化を楽しみたい

やるべきことを挙げていったら止まらなくなりました。先述したように、一年という時間は短いです。あまり欲張って全てが中途半端になっても仕方がないので、一旦このくらいで止めておこうと思います。

Sansan 開発チームのこれまでのやり方を変え、これまで以上の開発を行う。これは、私の CTO としての務めの最もやるべきことの一つです。これまで一定の成果を出すことができていたやり方を変えていくのは大変なものですが、この変化を開発チーム全員で楽しんでいきたいと思います。

ここに挙げたことが一年後どのような形で実現できているのかを考えると、今から楽しみでしかたありません。

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