こんにちは、研究開発部の糟谷勇児です。
前回に引き続き、研究開発成果やそのプロセスについて発表するイベント「Sansan R&D TECH SHOWCASE2023」の紹介をさせてください。
研究開発については、その「テーマ」も気になると思いますが、どうやってテーマを見つけて推進していくのか、実用化するためにどのような苦労があるのか、という仕事のプロセス面も気になるところではないでしょうか。
今回のイベントでは結果だけではなく、普段なかなか目にすることのない研究開発プロセスについてもご紹介します。また、担当研究員が常駐していますので、その場で気軽に質問していただくこともできます。この機会にぜひ足をお運びください。
開催:2023年 6月2日(金)15:00〜20:00
場所:Sansan株式会社 表参道本社
イベントページ:https://sansan.connpass.com/event/280317/
申し込み方法:イベントページよりお申し込みください。
さて、今回は画像処理関係の技術についての発表を紹介します。
▽前回の記事はこちら
buildersbox.corp-sansan.com
名刺作成におけるOCR等を利用したデザイナー支援技術(本田 悠太郎 / 宮本 優一)
複数の認識技術による名刺テンプレートの作成
Sansanは名刺を作成するサービスも行っています。企業が名刺の元データを持っておらず、現物の名刺や画像から名刺のテンプレート(氏名や部署、役職などの情報を入れると印刷元画像を作成できるデータ)を作る必要がある場合が少なくありません。そこで、複数の認識技術を組み合わせて画像からテンプレートを作成する技術を開発しています。本発表ではレイアウト認識・デザイン認識・フォント推定の3つの技術について紹介します。
NineOCR - 名刺に特化した文字認識エンジン - (内田 奏)
独自のOCRエンジンの開発と改善、今後の展開について
長年名刺データの認識を研究してきた集大成として、名刺に特化したOCRの技術があり、社内の基盤技術となっています。NineOCRを名刺に記載される全項目へ展開する取り組みやMLOpsによる継続的なモデル改善などについても紹介します。
名刺画像の品質改善に関する取り組み(今井 海人)
取り込まれる名刺画像におけるホワイトニング技術
営業DXサービス「Sansan」やキャリアプロフィール「Eight」において、携帯のカメラで撮影され取り込まれた名刺画像を、元の印象に近い画質に変換するホワイトニング技術とその評価方法について紹介します。
本記事では「Sansan R&D TECH SHOWCASE2023」の発表の中から、画像処理関係の技術にまつわるものを紹介しました。
当日は、11件のポスター発表を予定しており、研究開発を担当した研究員がその場で質問にお答えするなどインタラクティブなコミュニケーションを取れるイベントになっています。また、ポスターをまとめた冊子や、学生の方向けのオフィスツアーもご用意しています。ぜひ、ご友人もお誘い合わせのうえご参加ください。
▽イベントのお申し込み
sansan.connpass.com