Sansan Tech Blog

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行ってきました re:Invent 2018 (Day 1 セッションだけが re:Invent じゃない編)

こんにちは id:matetsu です。Day 0編に引き続き、レポートDay 1編をお届けします。
気持ち的にはデイリーレポートとしたいのですが、気持ちが折れたら2,3日マージされる可能性もありますこと、予めご了承ください。

セッション内容などについても触れますが、詳細は公式ブログやセッション動画などを見ていただくのが確実だとは思いますので、雰囲気として感じ取っていただければと思います。

泥のように寝た朝は

前日にがっつり寝て、時差ボケによる頭痛も引いてきた朝。乾燥はしているものの、良い目覚め。
身支度を整え、メンバー3人で待ち合わせをして、いざ朝食会場へ。

「朝食は明日からやで!今日はランチからやで!(in English)」

Oh...そんなこともありますよね。

困ったときのフードコート。
コーヒーとベーコンエッグマフィン的なもので$10以上!日本でこんな高い朝食を食べることはほとんど無いですね。旅ということと、目の前のカジノで取り返せる可能性もあるということで、ひとまず許容します。(写真は撮り忘れました😭)

それぞれの道へ

朝食後はメンバー全員興味のあるものが違うので、それぞれの会場へ。

ちなみに、re:Invent の会場はラスベガスのストリップ通りにある7つのホテルをまたいで行われているため、別会場でのセッションなどをスケジュールするとかなりの距離を移動する必要があります。そのために、各会場にはシャトルバスが用意されていて、わざわざ歩かなくてもいいようになっています。

各会場の位置関係はこのようになっています。アメリカンな縮尺なので、日本の地図の感覚だとやられます。
reinvent.awsevents.com


ただ、私は歩くのが好きなので、一切シャトルバスを使うことなく徒歩移動のみでやり過ごしました。

この日の朝一はARIAというホテルで開催されたセッションだったので、余裕を持って移動。

当日、歩いてみての感想をSlackに投げていたので、参考までに。

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VENETIAN - ARIA間を移動して

朝から乾いた風の中を25分間歩き続けたのでそこそこ汗ばんだものの、それほど不快指数は高くならずに冷房のきいたセッション会場へと。

[CON310] Chaos Engineering for Moden Applications on AWS

www.slideshare.net

最初に聞いたセッションはこちら。コンテナの運用でもChaos Engineeringで突然の障害に備えましょう。クラウドネイティブなAWS + Kubernetes + Gremlinでしっかりテストや備えをしておきましょう。といった内容をGremlinのデモを交えつつ紹介されました。

Gremlinは、Chaos Engineeringを提唱したNetflix出身者がCEOで、Chaos Testingのためのサービスを提供しています。資料内では「Failure as a service」というある意味キャッチーですが、恐ろしい言葉で説明されています。

クラウド、さらにはコンテナ化されたシステムであれば、Chaos Testingを実施したり、その障害における耐久性を高めるための手は打ちやすいとは思います。ただ、実際に環境を構築すること自体への手間を考えてなかなか実施できていないところが多いのではないでしょうか。

あってほしくはないですが、日本の自然災害の状況等を考えると、いつ何時Availability Zoneが一つ潰れるかもわかりません。そんな中でも生き残ったZoneだけで正しくサービスは稼働し続けられるのか、キャパシティは大丈夫なのかといったテストを普段から行っておくということは非常に重要です。

そこまで大きな事態でないにしろ、システムの半分が急にアクセスできなくなったり、パケットロスの発生率が高まったりといったことは起きうる問題です。これらをツールによって事前にテストできるようにしておく、さらにはそれに耐えうる環境を構築しておけるのが理想ですね。

ちなみに、セッション会場の雰囲気はこんな感じです。

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セッション会場

ランチタイム

「ランチ会場はこっちやでー!ランチボックスもあるでー!(in English)」の声に誘われてランチ会場へ。と思ったら出口側に行ってしまったようで、注意されてしまいました。

なんとか会場に潜入すると、山積みのランチボックスとビュッフェ形式のランチが選択できるようになっていました。会場外で食べるにも場所の確保が不安だったので、私は迷わずビュッフェで。

昨日の夜もメキシカンだったーーー!!!と思いながらも、それなりにしっかり。おいしゅうございました。

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メキシカンランチ at ARIA

散歩で運動不足解消

ランチ後、次に参加したいWorkshopまでは時間があったので、これまた歩いて移動です。余裕があったので、街並みの写真も取りつつ、完全に観光客です。

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ARIAからBELLAGIOに行くつもりが何故かVENETIANへ。

気持ちよさと、写真を撮ることに夢中になっていて、次のWorkshop会場である BELLAGIO を大きく超えて、宿泊している VENETIAN 付近まで歩いていってしまいましたw

無事 BELLAGIO に到着し、Workshopの待ち行列へ。
と思ったら、まだ時間が早く誰も当日枠の待ち行列には並んでいませんでした!ラッキー。

[SEC333] Catching Fraud in the Cloud

(公開資料がないようです。終わったあとに聞いたら公開されると言っていた気がするのですが。。。)

Workshop形式に参加するのは初めてで、英語力の足りない私としては、もしかしてペアやチームを組んで協力しながら進めるんだったらどうしようと不安に思っていましたが、特にそういったことはなく、一人でモクモクする会でした。もちろん、周りの人たちと談笑や相談をしながらという人もいました。

内容は、Amazon.comのサインアップ時の登録情報をもとに不正な登録がないかをAmazon SageMakerを使って検出するための仕組みを構築してみようというものでした。インフラ担当であれば、ログや登録内容からの不正検知といったことはできたらやりたいことなので、「もしかしてすごい良いヒントがあるのでは!」と思って参加してみました。

だがしかし!
機械学習のベース知識がほとんどなく、SageMakerも初めて使う私にとって、このworkshopはなかなか手ごわいものとなりました。

このWorkshopではCloudFormationをつかって出来合いの環境を構築した上で、SageMaker上のJupyterNotebookにあるNoteをポチポチ実行していくだけという、3分クッキング方式でチャキチャキ進行されてしまい、全然理解が追いつかないまま終わってしまうという結果になりました。

あとで復習しようと思ってはいますが、まだできていません😫

お金?心配ご無用

Workshopに参加する場合は自前のAWSアカウントが必要になります。ですが、費用の心配は入りません。終了後に$25のクレジットチケットをいただけるので、それをマネージメントコンソールから登録すれば全然カバーできます。

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Workshop Credits

ちょっとブレイク

次はVENETIANのWorkshopに乗り込もうと息巻いて会場に向かいましたが、あまりの行列の長さに心が折れてしまい、休憩時間(という名の日本の仕事タイム)としました。

メールや社内SNSの処理をゆるゆるとこなすステキな昼下がり。re:Inventという少し夢のような時間・空間から一気に現実へと引き戻されるこの感覚、たまりませんね。

ちなみにですが、やはりグローバルな方々は大変おおらかな方が多いですね。通路の廊下に座り込むことなんて気にしないような方が多く見られました。
というのも、休憩所のような場所がそれほど多くなく、座れる場所がすごく限られているため、セッションなどからあぶれてしまった人は、行き場を失いやすいのです。

そんな私も行き場を失い、時間を持て余したブレイクタイムではジベタリアン(古)してました。

[CTD407] Build Workflows with Amazon CloudFront, Amazon Route 53, & Lambda@Edge

www.slideshare.net

続いては Chalk Talkなるものに参加してみました。
Chalk Talkとは、講義形式で話者が一方的に話すのではなく、テーマについて話者がプレゼンをし、それについて参加者含めて議論するという形式です。

このChalk Talkでは、マルチオリジンでフォールトトレラントなシステムの構築や自分の一番近い場所からコンテンツを配信する低遅延なウェブサイトを構築するにはどうしたらよいかといった内容についての議論が行われました。

取り上げられたAWSサービスとしては、CloudFront、Route 53、Lambda@Edgeと、上記キーワードを含んだシステムを構築する場合には欠かせないサービスですね。

CloudFrontによるキャッシュや近いEdgeからのレスポンス、Route 53による地理的ルーティング/レイテンシベースルーティングやヘルスチェックによるDNSフェイルオーバ、Lambda@EdgeによるEdge Locationなどのヘッダに基づくオリジンのルーティングなど、様々考えられることがあります。これらを組み合わせてどのようにシステムを構築するのが良いかと言うのが議論の内容。

プレゼンの内容は良かったのですが、はい、私、英語が得意ではないので早口で進む議論に全くついていけず、無事死亡しました。(「CloudFrontが落ちたときはどうすんだ?」みたいな質問が聞こえてすごく面白そうだと思いましたが、、、英語!!!!)

爪痕をより濃く

前日に爪痕を残してきたお絵かきスペースですが、他の方々が周りにどんどん書いていくため、消え入りそうなEightロゴになってしまっていました。負けず嫌いな私がそんなことを許すはずもなく、消えかかっていたロゴを復活させてきました!
(隣のは少し消しちゃうことになりましたが、お互い様ですよね)

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Eightの爪痕 rev.1

EXPO会場はお土産の宝庫

無事死亡した気持ちを盛り上げるために、EXPO会場を回ってみることにしました。

EXPO会場では、スポンサー企業の方たちやAWSのブースがたくさん出ています。ここでもらえるステッカーやTシャツをもらってお土産にしている人も多いのではないでしょうか。

この日は夕方に訪れたので、お酒やおつまみも振る舞われながらの自由な雰囲気でした。こういうのもいいですね。
AWSのRoboticsブースのところには新サービスのRobo Makerで作られたと思われる謎のロボもいましたが、ちょっと顔が怖かったですw

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EXPO会場の夕方の雰囲気

月曜からパーリナイ

初日の夜は Monday Night Liveということで、夜のキーノート(いやらしい意味じゃないですよ)的な新機能発表祭が開催されていました。
通常のキーノートとは違い、お酒が振る舞われてゆるゆるとした雰囲気もありながらも、コアなサービスについての発表が多くありました。

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会場の雰囲気

Global AcceleratorやTransit Gatewayは実際に使うシーンなども想像でき、大変気になりました。その他にも、まさかのA1インスタンスでプロセッサの発表までされて、すべてを自分たちで作ろうとしているのではないかというワクワク感と少し恐ろしさも感じつつ、楽しい夜を過ごしました。

aws.amazon.com
https://aws.amazon.com/jp/transit-gateway/aws.amazon.com


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新機能/サービス続々

re:Inventといえば!?

Monday Night Liveに食事があることを期待しつつ行ったのですが、お酒だけしかなく、空腹に耐えかねて途中で食事へと。

re:Invent期間中に日本人が最も集まる店と言っても過言ではないかもしれないチャイニーズレストラン、Noodle Asia

この日はMr. CTOは世界中のCTO(相当)の方たちとのディナーがあるとのことで、一緒に行った岩下と二人での食事でした。
麺とビールで一日の疲れを癒やす、幸せなひとときですね。

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伝説のNoodle Asia

こうして、1日目がおわっていくのでした。

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