こんにちは,DSOC 研究開発部 インターン生の内田です. タイトルにありますように,3/30でDSOCでの長期インターンシップを卒業し,4月から新卒として羽ばたきます. 本エントリはそんな私の 「公式退職エントリ」 となります.自分語りにお付き合いいただけると幸いです.
Sansanとの出会い
「それ,早く言ってよぉ〜」
お馴染みのCMのおかげでSansanの存在はかねてより認知しておりました*1. また,個人的にSIGNATE(当時はDataAnalytics)を利用する機会があり,そこでSansanもコンペティションを開催しているのを目にしていました*2. 当時「名刺データでの研究開発って面白そう」と思った記憶があります.
そんな折,修士1年次のサマーインターンシップを探す時期となり,就活サービスでDSOCのサマーインターンシップを見つけました. 動き出すのが遅かったため期限ギリギリでしたが,上述の興味からすぐ応募しました. 応募した側ではありますが,色々な形で外にアピールすることが 「出会い」 を生み出す上で大切と感じましたし,その考えは現在私の指針にもなっています.
サマーインターンシップ
当時私が参加したサマーインターンの募集は次のような感じです.
思いっきりデータ分析っぽいですし,実際にデータ分析です. 専門が画像処理の私は圧倒的門外漢ですので,まず参加できるのかという不安がありましたが,何とか滑り込むことができました*3.
サマーインターンの進め方は,全員が共通のデータを利用し,与えられたデータでどのような研究開発が行えるかブレストを行い,個々人が設定したテーマについて2週間分析・考察するというものでした. 1週間ごとに中間発表と最終発表があり,メンターをはじめR&Dメンバーと議論しながら,発表に向けて結果をまとめていきます.インターンの雰囲気は下記からご覧になれます.
jp.corp-sansan.com jp.corp-sansan.com
あっという間の2週間でしたが,ここでの経験は私にとってとても大きいものでした.具体的には次のような感じです.
- R&Dメンバーの専門性が多様で,発表時に色々な視点から意見が飛んでくる
- 同世代に青天井に優秀な人がいて,意外にも身近に存在している*4
- Slackで技術的な質問をすればすぐに返答が返ってくる
- ランチ(小声)
どれも所属研究室では味わえないことで,「こんな世界があるのか…」と思いました.私はここで完全にアテられたと思ってます*5.
長期インターンシップ
サマーインターンシップでは主にテーブルデータを扱っていたのに対し,画像関係のインターンシップを探していました. そんな矢先,別途参加したSansanの勉強会でお声がけいただき,今度は画像系のタスクで長期インターンシップをさせてもらうことになりました. 期間中本当に多くの経験をさせてもらいました.全ては書ききれませんが,いくつかのトピックについて以下に記します.
メインの業務について
長期インターンの間私が担当したタスクは,名刺画像の超解像と白色化です. 前者は画像を拡大する技術であり,低解像度名刺を超解像することで光学文字認識の精度を向上させるタスクです. 後者はカメラで撮影した名刺から影や照明の影響を除き,スキャナで撮影した画像のようにするタスクです. どちらもモデルの作成から評価,API化まで,いろんな方に助けてもらいながら行いました. 本番環境でのリリースができなかったのが心残りです.
業務中に体験したこと・考えたことは主に次のような感じです.
- クラウド上での開発
開発は基本的にEC2上で行っており,適宜AWSのサービスやGCPを利用しました. ろくにポートフォワードもしたことのないズブの素人でしたが,クラウドなしには生きられない身体になりました. - リモートワーク
私自身は表参道のオフィスにいますが,画像系のメンバーは皆さん地方のラボに勤務しているので,ほぼリモートワークのような状態で勤務していました. コミュニケーションは基本的にSlackやテレビ電話などで行っていて,特に不都合なく過ごせました*6. - システムに組み込むということ
Sansanで画像系に携わることはすなわちデータ化に関わると言っても過言ではありません. データ化フローに組み込むにあたって,利用可能なデータやレイテンシ,後続の処理への影響を考えることが山ほどありました. かといって考えすぎて手が動かないのもダメなので,バランス感覚を身につけたいと感じました. - 権限周りの難しさ
どこの企業のインターンでも同じだと思いますが,見られるデータには制限があります.常にこれらの権限周りを整理しておくことが重要だと感じました.
オフィス移転
インターン開始直後,DSOCのオフィスは本社から5分ほど離れたSansan ONEに移動しました.
今は人数の増加に伴い内装が変わっていますが,移転当時はカフェやオープンスペースがあり,よくそこで作業している時期もありました. 何より執務室が電動昇降デスクになったのに感動しました.感動しすぎて自宅にも導入してしまいました.
ブログ連載
「Intern CV Report」というタイトルでブログ連載を持たせてもらっていました. Sansan Builders Boxは,毎営業日更新という頭のおかしさ(褒め言葉)ですが,それゆえ結構な数の読者さんがいて,たまに受ける「読みました」というお言葉がモチベーションになっていました.
京都出張&勉強会登壇
昨年5月に勉強会登壇のため京都のSansan Innovation Labに出張をさせてもらいました. 京都の町屋を改造した激ヤバオフィス(これも褒め言葉)ですが,畳の間での作業は結構捗るものだなと感じました. 勉強会でも京都周辺からの参加者の方々とお話しできて良かったです.またいつか訪れたい.
上場
昨年6月にSansan株式会社は東証マザーズに上場しました. 上場のタイミングに立ち会うこともなかなかないと思うので,貴重な体験だったと思います. 多分一生分のコチョウランを見た気がします.
まとめ
以上,インターンの思い出を長々と述べました. とても楽しい1年半だったので,関係者の皆様には改めて感謝申し上げます.
また,コロナの収束後になってしまいますが,研究開発部としては継続して長期インターンを募集しています. 興味のある方はぜひご一考ください.
余談
明日より新社会人となるわけですが,権藤権藤雨権藤ばりの中一日でSansan株式会社に入社します. 「インターン生の内田」から「Sansanの内田」にモデルチェンジできるよう精進します💪
*1:ご存じない方は一気にご覧ください - https://jp.sansan.com/special/
*2:Sansan 名刺の項目予測 - https://signate.jp/competitions/26
*3:面接時発熱がありヘロヘロだったため,通ったのは奇跡に近いです.
*4:これは長期インターン中も常に感じていました.仲間にとても恵まれていたと思います.
*5:もちろん良い意味です.
*6:コミュ力がお世辞にも高くないので,テキストベースの方が楽と言うのはあります.