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EightのエンジニアでRubyKaigi 2024に参加してきました!

はいさい!名刺アプリ「Eight」でエンジニアをしている鳥山(@pvcresin)です。

沖縄で行われたRubyKaigi 2024に、Eightのエンジニアメンバーで参加してきました!

Eightロゴのポーズをする参加メンバー
Eightロゴのポーズをする参加メンバー

今回は、それぞれの視点からRubyKaigiの感想や印象に残ったセッションについてまとめた記事をお送りします。

目次

鳥山(@pvcresin

RubyKaigiへの思い

RubyKaigiは今回が初参加です。Eightと同じようにRuby on Railsを採用している企業の方々に、アーキテクチャの課題や取り組みなどをヒアリングしたいと思い、参加しました。 ちなみに個人的にはRubyの型やWebAssembly活用に興味があるので、セッションはその辺りを中心に聞いてきました。

気になったセッション

Let's use LLMs from Ruby 〜 Refine RBS types using LLM 〜

昨今話題のLLMをRBSの型改善に用いたRBS Gooseというツールの開発と評価の話でした。 RBSを推論させて生成する方法としてrbs prototypeなどがありますが、その型をLLMで補強するというアプローチはとても面白いと思いました。 モデル別の評価の中には、発表されたばかりのGPT-4oも含まれていて、その性能には驚きました。

Ruby Mixology 101: adding shots of PHP, Elixir, and more

さまざまな言語の文法をRubyに適用したらどうなるかを、実際に動くデモを用いて解説されていて面白かったです。プロトタイプ実装に使われていたRuby Nextの存在自体を知らなかったので、非常に勉強になりました。

全体の感想

Rubyという言語を、作っている側の視点で深く知れたのは非常に大きな収穫でした。 また、多くの企業やエンジニアの方と知り合うことができ、有意義な議論ができたと思います。 沖縄のご飯も最高でした。

沖縄の料理たち

大久保(@kotaohkubo

RubyKaigiへの思い

RubyKaigiは2022年に初めて参加し、今回が2回目です。 エンジニアは普段出張が少ないため、カンファレンスに参加することで気持ちをリセットし、新たな視点を得る良い機会になります。 観光地で楽しみながら、業務に役立つトピックを学び、他のエンジニアと交流できるため、とても有意義な経験だと感じています。

気になったセッション

Embedding it into Ruby code

RBSをプロダクションコード内に書くアプローチが面白かったです。 RBSファイルが分かれていると、同期やレビューで辛い点があるので、共感しました。

RuboCop: LSP and Prism

エディタ上でRuboCop LSP使えてなかったので、使おうと思いました。 Ruby 3.3以上からPrism対応しているので、RuboCopの実行速度もあがるようです。 Ruby 3.3にあげるモチベーションになりました。

全体の感想

初めて参加したときよりも、自身の知識が増えたことや、たまたま業務で取り組もうとしているトピックが話されて学びが多かったです。沖縄も満喫できたので最高でした!

坂田

RubyKaigiへの思い

今回が2回目です! 沖縄に行くのは初めてなので、そこも楽しまねば。という思いはありました(笑)。 セッションはYJITに関連するものを中心に聞いてきました!

気になったセッション

Breaking the Ruby Performance Barrier

native libraryに依存したgemをpure-Rubyに書き直すことで、Native gemsと同程度、あるいはより速くできる、というのはとても驚きました。 ネイティブに依存するとどうしても保守が大変になるので、全てがpure-Ruby gemsにできるかもしれない未来を想像してワクワクしました!YJITすごい!

Good first issues of TypeProf

TypeProfにコミットするために必要なアーキテクチャの全体像についてや最初に取り組むと良い課題についての紹介でした! TypeProfがどの様に静的に型を見つけているのかの全体像が分かったのはとても良かったです。 データフロー解析という手法自体知らなかったので勉強になりました。

全体の感想

Rubyを生み出した、磨き続けるすごいエンジニアたちの人柄と知識を身近に感じられて、自分自身の開発へのモチベーションが高まりました! まだYJITを導入できていないので、有効化を進めます!

井上

RubyKaigiへの思い

オンラインのRubyKaigiにしか参加したことがなかったので、実質初参加です。 Eightの今後のアーキテクチャを考えたりしているので、モジュラモノリスを導入している企業の方と交流したく参加することにしました。 セッションはYJITとRBSあたりを中心に聞いてきました。

気になったセッション

Namespace, What and Why

隔離したNameSpaceでアプリケーションやgemを読み込めるようになるので、規模の大きくなったRailsで役立ちそうに思いました。 最後のMatzさんの話でもこれが実現できたらRuby 4.0かもと言っていたので、今後にめちゃくちゃ期待しています!

Ruby Committers and the World

Rubyコミッターが今後のRubyに何を入れる/入れないかを話し合っていました。 途中アンケートもあったり、Rubyの開発に参加している感があって楽しい時間でした!

壇上に集まった Rubyコミッターの皆さん

全体の感想

Rubyコミッターが向き合っている苦労と工夫を直接聞けて、よりRubyに愛着と期待を持てるようになったなと思います。 ブースでもカジュアルにCTOやテックリードの方と話ができ、各企業の事例を詳しく説明していただけてとても勉強になりました。 エンジニア同士の交流は大事だなと改めて思ったRubyKaigiでした!

まとめ

エンジニアメンバーの皆がRubyKaigiを楽しめたようで良かったです。
次回はMatzさんを山につれて行こう!ということで、愛媛の松山で開催のようですね。

次回の開催地を表すスライド

次回も参加できるよう、改めてEightの開発を頑張ろうと思いました。

最後に、EightではRubyが好きなエンジニアを募集中です。
カジュアル面談、お待ちしております!

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