Sansan Tech Blog

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私を福岡支店に導いた背景と2つの理由

こんにちは、技術本部 Sansan Engineering Unit 名刺メーカーDevグループの佐藤です。
私は今までの人生を通じて、ほぼ東京のみに住み、働いてきました。
しかし、今年の2/1から福岡に移住し、弊社の福岡支店で働くことを決めました。
なぜその決断に至ったのか?そしてその決め手となった2つのポイントをお伝えします。

私を福岡支店に導いた背景

人が何か決断を下したり、行動する背景には、通常さまざまな要因が存在します。
また、それらの要因が実際に1つの決断や行動に至るのは、時宜に適い、すべてが噛み合ったときのみです。 *1
私が移住したのも、まさにこれらのすべてが噛み合った結果といえます。

そもそも私は長らく、どこかのタイミングで引っ越したいと考えていました。
東京郊外に20年以上住んでいましたが、通勤にかかる時間や、住環境そのものなど、引っ越しで改善できる生活環境が少なくないと感じていたためです。
特に通勤時間に関して、旧居から東京本社までの通勤には、合計1時間半以上かかっていました。
また、東京近郊以外の場所に住み、働いてみたかったという、単純な好奇心もありました。

一方で、弊社は東京本社のほかにも、複数の拠点を構えています。
エンジニアが主に働いている場所として、福岡支店のほか、関西支店(大阪)、中部支店(名古屋)、Sansan Innovation Lab.(京都)が挙げられます。

これらの支店で働く人々は、実際に多く存在します。
1つのチームが複数の支店のメンバーから構成されることも、全く珍しくありません。
私がこれまで属した部署では、特に関西支店とSansan Innovation Lab. で働く人が極めて多く、半数以上を占めることもしばしばありました。
地方拠点で働く大きなデメリットはなく、むしろ多くのメリットを享受し得ることを、彼らとの仕事や会話を通じて知りました。

そんな中、弊社の出社頻度に変更が加わるとの知らせがありました。
元々エンジニアやデザイナーなどの職種は、週に出社する日数の下限を、1回または3回から選べました。
此度の変更では、1回の選択肢がなくなり、最低でも週に3日の出社が必要になります。
先述の通り、通勤時間が比較的長い私は、この変更から特に大きな影響を受けます。

変化を味方に付けられるかどうかは、この世界を生き抜き、楽しめるかどうかを分ける、大きなファクターの1つです。
この時私が閃いたのは、「この際だから、会社の近くに引っ越せばいいじゃん?」というものでした。
これに先述の好奇心と、さらには東京本社付近に住んだ際の経済的負担を考えると、可能なら是非地方に移住し、地方拠点で働きたいという結論に至りました。
それ以来、「ではどこにするか」を決めるための情報収集が始まりました。
実際に現地にも赴いた結果、最終的に私の理性と直感が選んだのは、福岡でした。

一方で、一般的な会社で個人が好き勝手に働く支社を変えるのは不可能であり、弊社も基本的にはそれに当てはまります。
今回私がそれを叶えられた理由は、大きく3つあると考えます。
まず、弊社は考えや体制が比較的柔軟であり、かつ相当に個人の「意思と意図をもった判断」を尊重してくれる点です。
本件に限らず、「仕事に向き合い、情熱を注」いだ上での「やりたいこと」は、基本的にできる環境にあります。
次に、会社が地方拠点やその採用強化に本腰を入れ始めたという当時の情勢も、かなり私の追い風になったと想像します。
結果的に、私の申し出と前後して、地方拠点での採用強化に向けたエンジニアの募集が、全社的に行われたりもしました。
最後に、私の上司である名刺メーカーDevグループ GrMの岩下が、私のやりたいことに大きな理解を示し、許可や交渉をしてくれたことが挙げられます。
これが私の福岡支店への移動を決める上で、決定的な後押しとなりました。
この場を借りて、彼には大きな感謝を述べたいです。ありがとうございました。
彼をはじめとして、Sansan株式会社には理解ある人々が多く在籍すると、誇りを持って言えます。

福岡支店を選んだ2つの理由

とにかく住みやすい街、福岡市

以上を踏まえた上で、私が福岡を選んだ大きな理由の1つは、その住みやすさです。
福岡支店が位置し、私も実際に住んでいる福岡市は、誰にとってもとにかく住みやすい街だと断言できます。
これを最もよく示す一語は、ずばり「コンパクトシティ」です。
あらゆる目的地が距離的に近く、生活のほとんどを徒歩で完結できる地域が本当に多いです。
交通機関も東京都心に負けず劣らずの充実ぶりで、複数路線のバスや地下鉄に数分間隔で乗ることができます。
よく地方都市は車がなければ生活できないと言われます。
しかし、福岡は必ずしもそれに該当しません。

コンパクトというのは、単にすべてが近いだけではありません。
福岡を歩くと、さまざまな特色を持った地域が次々に現れ、その彩りを見せてくれます。
大きな駅もあれば、ビジネス街もあり、住宅地や商店街もある、心躍る町並みが魅力的です。
東京都心を知る方の中には、「ここは新宿で、ここは品川で…」というように、各地域と東京23区を照らす方もいました。

また、「あらゆる目的地」には人工物だけでなく、自然も含まれます。
福岡は大都会であると同時に、自然豊かでもあります。
例えば、オフィスの徒歩10分以内に大きな公園が4つもあります。
近くの海に流れ込む川が散在し、街中でもしばしば海自体が見渡せます。
また、街道も木々や花々が立ち並び、雑然とした息苦しさから開放された景色が広がります。
これには福岡市が主導する「一人一花運動」というものも一役買っています。

WeWorkという最高の労働環境

もう1つの大きな理由は、福岡支店がWeWorkというシェアオフィスを利用していることです。
実は私は、以前もWeWorkに入居する企業で働いていました。
その時の経験は素晴らしく、もし機会があるなら、是非またそこで働きたいと思っていました。
そこには、非常に瀟洒(しょうしゃ)で居心地が良く、かつ働きやすい空間が広がります。
気分良く働き、同時に生産性を上げられる、最高の環境だと確信しています。

住環境やスタッフの皆さまの温かさもさることながら、個人的にはさまざまなフリードリンクがあることも気に入っています。
コーヒーや複数種類の紅茶、各種ハーブティーを取り揃えており、毎日来るのに飽きない一因となっています。
残念ながら私は飲みませんが、夕方以降はビールも無料で飲むことができます。
就業後は弊社社員も時折フロアに集まり、お酒を片手に談笑する姿を見かけます。
このような光景は、「オフィス・セントリック」を掲げ、対面のコミュニケーションや「出会い」を重視する、弊社の在り方を体現しているのではないでしょうか。

さいごに

福岡市の素晴らしさ、そしてその熱気は、数字にも現れています。
日本全体の人口が減少する中、近年では最も人口増加数の多い市区の1つに数えられています。
ビジネスも非常に活発で、11年連続で50社以上の企業誘致が行われたという結果も出ています。

そんな今日本で最も熱い地域の1つである福岡を愛する方、これから愛するかもしれない方を、Sansan株式会社はお待ちしております。
ぜひ一緒に働きましょう!

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Sansan技術本部では中途の方向けにカジュアル面談を実施しています。Sansan技術本部での働き方、仕事の魅力について、現役エンジニアの視点からお話しします。「実際に働く人の話を直接聞きたい」「どんな人が働いているのかを事前に知っておきたい」とお考えの方は、ぜひエントリーをご検討ください。

*1:社会学には「スミーザーの付加価値理論」というものがあります。これは、なぜ社会のある時期にある行動が集中するのか、つまり「さまざまな要因が時宜に適い、噛み合って何かが起こる」背景を体系的に説明する理論の1つです。 この理論は、多くの個人の行動を説明するのにも役立ちます。以降の背景の説明も、実はこれに沿っています。

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