Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

新卒11年目のモバイルエンジニアが、東京から引っ越して「福岡で」採用強化をがんばるぞっという話

こんにちは。SansanでAndroidアプリを開発している、 技術本部 Sansan Engineering Unit Mobile Applicationグループの原田拓眞(@teufelium)です。
もともとは東京本社で働いていましたが、今年4月頭頃に福岡へ引っ越していて、現在は福岡市博多区中洲にあるSansan株式会社福岡支店で勤務しています。
中洲といえば日本三大歓楽街であったり、福岡名物の屋台で有名ですね。歓楽街の方はまだ未体験です。


実は原田は2014年にSansan株式会社へ新卒入社しており、今年で11年目になります。
「新卒から11年間同じ会社で働き続けている人間」は我ながら珍しい部類かと思いますが、同じく11年目の新卒同期は私以外にまだ2人居て、一代上の先輩もセキュリティ部門で活躍しているなど、Sansanでは意外と居ます。


そんな新卒11年目のエンジニアが、今、なぜ東京を離れ「福岡」で働こうと思ったのか、福岡で何を為そうとしているのかについてお話しできたらと思います。よろしければお付き合いくださいませ。



なぜ福岡で働こうと思ったのか

キーワードは「チャンスとチャレンジ」です。思えば10年近く東京で働いていました。
このまま東京で働き続けても良いのかも知れないですが、最近、少し東京に飽きてきたなと思っていました。ほぼ10年間表参道(前オフィス所在地)に通い続け、先日、本社が渋谷へ移転しましたが、通勤経路としてはあまり変わらない印象です。

また、車とバイクを持っていて、週末はあちこち出掛けるのが好きなタイプです。10年ほど居ると千葉、茨城、栃木、群馬、埼玉、山梨、静岡…あたりの東京近県はある程度行き尽くしてしまっていて、道も場所もよく知っているんですよね。


これまでの人生を振り返ってみると、今回のように「飽きてきたな」と感じた時は、何かしらの変化を引き当てていました。飽きるというのは私にとって変化を求め始めているタイミングであり、そうすると日々の目線も変わって、変化が起こせそうなチャレンジに対してより目が向きやすくなると考えています。
そういえば、みんな大好きフリードリヒ・ニーチェも「飽きるのは成長が止まっているから」と言っていたらしいですね*1。つまり何かしら成長のチャンスなのだと思います。
 

チャンスとチャレンジの具体的なエピソードとして、私は今Androidエンジニアですが、Sansanに入社した当時はWebエンジニアでした(SansanのWeb開発ではC#, .NET Frameworkを使ってます)。入社して5年になるくらいの時、Web以外の仕事もやってみたいなと思い始めていました。
そしてちょうどその頃、社内でAndroidエンジニアを急ぎで用意しなければならない事態があり、中途採用もしつつ社内にいるAndroid以外のエンジニアのコンバートも含めて人員を掻き集めていました。

iOSの開発経験は学生時代に多少あったとはいえ、当時Androidは未経験でした。未経験ながら飛び込みました。個人としても会社としても、なかなかチャレンジな判断だと思います。そこから、中途採用で入社されたAndroidエンジニアと原田の二人でSansanのAndroidアプリの開発に携わっていくことになります。この話の続きは長くなりそうなので、興味がある人は是非お会いした時に聞いてみてください。


時は現在に戻り、東京で働くのに飽きてきたと感じ始めている私の前に、「地方拠点強化のため、現地で採用強化を行うエンジニアを募集する」という、VPoEの大西*2からのアナウンスがありました。再びチャンスです。
もともと採用業務には関わっており、カジュアル面談や一次面接官としての業務も行っています。特にカジュアル面談に訪れてくれるエンジニアとお話をするのが好きで、この活動をもっと広げられないかとも考えていました。

Sansanには、東京の本社以外にも支店が3つ*3、関西支店(大阪)、中部支店(名古屋)、そして我らが福岡支店があります。今回は特に中部と福岡のエンジニアの採用を強化したい、という会社としての意向です。


採用の文脈での活動を広げたい私と、福岡での採用を強化したい会社の思惑がちょうどいいタイミングで合致しました。
早速名乗りを上げて大西との面談を経て、福岡への異動と福岡のエンジニア採用強化の道が始まる事となります*4

東京本社から見る渋谷スクランブル交差点の眺め。
本社からの眺め。見慣れた景色。



【閑話】福岡への移動について - 物理的な話 -

僕はパートナーと愛犬のフレンチブルドッグ、二人と一匹で暮らしています。
おまけに車とバイクも持っているので、移動経路として飛行機は使えません。車とバイクは当然飛行機には乗らないですし、フレンチブルドッグなど短頭種と呼ばれる犬種は死亡事故のリスクがあり飛行機自体に乗せることができません。

空が駄目なので選択肢としては陸路か海路となります。車で自走も一瞬考えましたが、引っ越しのスケジュールと愛犬の体調面を考慮して今回は海路を選択しました。
神奈川の横須賀港から北九州の新門司港まで直通のフェリーが出ています。フェリーに車で乗り込み、人間二人と犬一匹も一緒に移動します*5

22:30頃に出発して、翌日の21:50頃に到着する、ほぼ丸1日の船旅です。
1便につき2組まで愛犬と一緒に船室で過ごせるペット同伴ルームもあります。今回はそちらを利用しました。思いのほか快適でしたし、それぞれ良い思い出になりました。

船着き場で海を眺めている愛犬のフレンチブルドッグ。
船着き場から海を眺める。




福岡で何を為そうとしているのか

前述の通り、福岡異動のきっかけは場所に対する変化を求めたことで、目的は地方拠点のエンジニア採用の強化です。

東京本社では多くのモバイルエンジニアの採用に関わってきました。彼らが活躍してたくさんのプロダクト系の企画が進んでいたり、リソースが足りず長年返したくても先送りになっていた技術負債も次々に解消されていたり、そうして数年前の何倍もの生産量を誇るチームへ成長している様子を見ていると、エンジニア採用への強いモチベーションになります。これを福岡でも推し進めていきたいと感じています。


現在福岡支店には私1名しかモバイルエンジニアがいないので、まずは一緒に働くモバイルエンジニアを増やしていくのが目標です。
東京勤務の時に福岡出張して開催した勉強会で触れ合ったエンジニアの方々からは、福岡に対する強い思い入れを感じ、郷土愛のある方々で魅力的だなと感じました*6。そういった人達を集めていきたいと思ってます。
その先に、九州イチ大きなエンジニア組織を築けたらかっこいいですね!


そもそも福岡にSansan株式会社のエンジニア拠点がある事自体あまり知られていない*7ので、このような発信を通じ「知ってもらう」という活動もどんどん進めていきます。
具体的にはブログ執筆のほかにもエンジニア勉強会を定期的に開催したりといった活動を進めています。他企業・組織・コミュニティとの共催での開催もどんどん行っていきたいので、この記事を読んでご興味持たれた方はぜひお気軽にお声がけください。喜んで飛びつきます!


もちろん福岡で共に働くエンジニアを大大大募集しております。
今回はモバイルエンジニアとしての記事でしたが、会社としてはモバイルエンジニア以外も積極採用中です。
私のエピソードのように、とても多くのチャレンジ、そしてチャンスがそこかしこに転がっている会社です。11年働いていますが今のところ辞め時が見つかっていません。

ちょっと話を聞いてみようかなというレベルでも大丈夫です、ぜひカジュアル面談しましょう。また、直接声をかけてもらっても大丈夫です!

募集中職種の一覧はこちら↓(エンジニア職・研究職 / 福岡 でフィルタリングしてみてください。)
jp.corp-sansan.com

福岡支店から、キャナルシティ方面を望む。
福岡支店からの眺め。まだ見ぬ景色に向けて。


*1:所謂[要出典]だが、ニーチェの言葉として書いてる記事が多い。ここでは言葉の内容自体を取り扱いたいので引用。ニーチェ、実際には言ってないことも言ったとされている説ありそう。

*2:Vice President of Engineeringの略…というのはご存知の通り。SansanにおけるVPoEは「技術本部」という全エンジニア所属組織に対し成長の責任を持つ。Sansanでは2018年頃に導入された役職で、当時は日本国内の役職名としての知名度はまだ低く、先見の明を感じる。大西は2024年から就任。4代目。

*3:サテライトオフィスも含めると神山(徳島)、長岡(新潟)、京都があったり、グループ会社も含めるとシンガポール、フィリピン、タイにもオフィスがあるが、情報量が多すぎるのでここでは割愛。

*4:中部支店を選択しなかったのは?というツッコミに対しては、福岡はパートナーの地元であることと、東京から1,000kmほど離れているのでより遠い地で活動したいと思ったから。

*5:一方バイクについては、東京 - 福岡の2周目をする余裕が今回はないのでバイク輸送サービスを利用。なお、原田は過去バイクで東京 - 和歌山は走ったことがある。

*6:原田は幼い頃関東を転々としていたので、あまり郷土愛っぽいのがないのもあって魅力的に写った。

*7:カジュアル面談で拠点の話をすると、だいたい「福岡にもあるんですね!」という反応が得られるくらいには知名度が低い。上げていきたい。

© Sansan, Inc.