【Dive, into, the, Economics, of, Networks】 の検索結果:
R&D研究員の小松です。本連載ではネットワーク経済学の近年の発展について、忘備録的に書かせてもらっています。 前回まではネットワークにおける相互依存関係を考慮したモデル ERGM のミクロ的基礎づけとその推定・応用について概観してきました。 buildersbox.corp-sansan.com 今回はその話題から離れ、dyadic regression、特にその standard error の計算方法について紹介します。
R&D 研究員の小松です。前回は Double Metropolis-Hastings 法による ERGM のパラメーター推定方法を確認し、それを R で実装してみました。 buildersbox.corp-sansan.com これまでは ERGM の理論的な話が続いていました。今回は ERGM の応用として、racial segregation を分析した Mele (2020) を紹介します。
Sansan R&D 研究員の小松です。前回までは、ネットワークをシミュレーションする際に発生する問題、およびその解決方法の1つについて議論してきました。 buildersbox.corp-sansan.com なぜこれらが重要かというと、効用関数のパラメーターを推定するためにネットワークをシミュレーションする必要があるからです。
Sansan R&D 研究員の小松です。ERGMの性質についてこれまで眺めています。前回の記事では以下を確認しました。 ERGM から生成されるネットワークの構造は、パラメーターが変わると極端に変化する(相転移)。 パラメーターの値が相転移の境界線にあるとき、ネットワークの分布は二峰性を示す。このとき、リンクを各ステップで1つずつアップデートするようにしてネットワークをシミュレーションすると、シードとなるネットワークによっては正しくないネットワークに収束することがある。 bu…
Sansan DSOC R&D 研究員の小松です。前回は、R で ERGM を扱うことに慣れることから始め、ERGM に関わる問題点をあげていきました。 buildersbox.corp-sansan.com そこであげた問題点は以下の通りでした。 難点その1: リンク間の相互依存関係を考慮する時、ERGM の尤度関数の分母が現実的な時間内に計算不可能である。 難点その2: ERGM から生成されるネットワークの構造は、パラメーターが変わると極端に変化する。 難点その3: 外…
Sansan DSOC R&D 研究員の小松です。前回の記事では、ネットワーク形成ゲームが Exponential Random Graph Model (ERGM) に収束する証明を確認しました。 buildersbox.corp-sansan.com ERGM を推定することで、効用関数のパラメーター (例えば、共通の友人の存在がある人同士のつながりやすさにどの程度影響を与えるか) を推定したり、推定したモデルからネットワークをシミュレーションしたりできます。ところが E…
Sansan DSOC R&D 研究員の小松です。前回の記事では、ネットワーク形成ゲームがポテンシャルゲームとして表せることをみました。本稿では、ポテンシャルゲームとして表せるネットワーク形成過程が Exponential Random Graph Model (ERGM) に収束することを確認します。ERGM とは、観察されたネットワークがどのようなメカニズムで形成されたかを描写するための統計モデルです。ネットワーク分析において非常に重要なモデルの1つといって差し支えないで…
Sansan DSOC R&D 研究員の小松です。 本題に入る前に、1つ告知です。 私が所属する DSOC R&D では、現在サマーインターンを募集中です。 私も関わります。 一緒にネットワークデータの海に潜りましょう。 www.wantedly.com さて本稿からは、ネットワーク形成の構造モデルを提案した Mele (2017) の内容に入っていきます。 Mele は内容が多岐に渡るので、数回に分けて内容を確認していきます。
Sansan DSOC R&D 研究員の小松です。本稿では、戦略的ネットワーク形成について理解するために重要な概念を抑えたいと思います。 前回の最後に"Econometrics of Interactions in Networks"に関連したトピックについて書くと言っていました。が、現在進めている共同研究が network formation に関連したものであり、直近はそれに関連したトピックについてブログを書いたほうが学習効果が高いため、予定を変更して network f…
Sansan DSOC研究員の小松です。本連載では、ネットワーク経済学、特にネットワーク計量経済学を中心に記事を書いていきます。*1 連載第1回目となる本稿では、ネットワーク経済学を学ぶモチベーションと本連載のロードマップを述べます。 *1:弊社研究員の黒木が、「ネットワークの統計解析」というテーマで連載を行っています。そちらもご覧ください。 buildersbox.corp-sansan.com ネットワーク統計分析とネットワーク計量経済学の何が違うのかという話は、いずれで…