みなさんこんにちは、CPO室でデータサイエンティストをやっている佐藤です。
CPO室に所属していると言うと、社内外から、どんな仕事をしてるの? と聞かれることが多いので、この機会に自分なりの解釈をお伝えできればと思います。この春入社したばかりで全てを理解しているわけではないかもしれませんが、CPO室について少しでもみなさんに知ってもらえれば幸いです。
そもそもCPOって何?と思われる方は、弊社CPOの大津が記事にしていますので参考までに。
buildersbox.corp-sansan.com
CPO室の仕事
CPO室の仕事は大きく分けて2種類あると考えています。一つ目は「プロダクトについて中長期目線で考え、あるべき姿を提案する」こと、二つ目は「あるべき姿が定まった時に、現状とのギャップを把握し、その差を埋める」ことです。
それぞれについて簡単に説明します。
プロダクトについて中長期目線で考え、あるべき姿を提案する
一つ目に関しては正直まだよくわかっていません。大学を卒業し、社会に出たばかりの自分は、プロダクトの将来像を描き切るほどの視座なんて持ち合わせていないからです。だからといって知りませんで終わるわけにもいかないので、思考整理ついでに現時点での解釈を言語化しようと思います。
「3年後にプロダクトがどうあるべきか」について思考を巡らせる人が一体どれ程いるでしょうか。「こうだったらいいなー」とか、「こうなってるかもねー」ぐらいは想像するかもしれませんが、「あるべき姿」を定義するのってめちゃくちゃ難しいと思いませんか。
その難しさは根拠の提示にあります。
「Sansanは3年後に10万社に導入されるべきです!」
「何で?」
「いや、、まあ、、、そんぐらいの会社に使ってもらえると嬉しくないですか、、?」
これでは議論になりません。
SansanはMissionに「出会いからイノベーションを生み出す」と掲げています。傍から見ると気持ち悪いかもしれませんが、隔週で全社員で唱和しているおかげで、この言葉自体は会社全体に浸透しています。しかし、その世界を創造できた結果を想像することのできる粒度が、視座の高さによって異なってくるのだと思います。CEOの寺田をはじめとする経営陣は、これをかなり鮮明にイメージしているのだと勝手に思っています。だからこそ、3年後のプロダクトのあるべき姿を議論することができるし、根拠もしっかり提示できるのだと思っています。(根拠さえあれば良いって話でもないのですが、根拠がないとそもそも話になりません。)
Sansanが「名刺管理」から「人脈管理」へ文脈をシフトさせていったのもこれらの議論を具現化した結果です。ここでは詳しく書けませんが、将来的にSansanは、さらなるビジネスプラットフォームとして進化していくでしょう。これらのプロセスに関われることは非常に魅力的で楽しいことです。
ただ先述したように、私には視座が足りません。この視座を手に入れるには経験しかないと感じています。恥ずかしがらずに思ったことを口に出し、意見をもらう事で自分には持ち得ない知見を得て、吸収していくしかないと思います。これをひたすら繰り返すことが、私の現在の仕事の一つです。
あるべき姿が定まった時に、現状とのギャップを把握し、その差を埋める
二つ目の話に行きましょう。こちらに関しては、最近ようやく形になってきたなと感じています。(新しいことが好きで慣れてしまうと急激に飽きてくる性格なので、良いのか悪いのかは置いておいて、、、)
プロダクトのあるべき姿が整理された時に、必ず現状とのギャップが生じます。そのギャップを埋める施策を考え、提案するのが二つ目の仕事です。曲がりなりにも私はデータサイエンティストなので、施策に対する根拠をデータに求めます。
「Sansanのユーザ数を〇〇人にするには△△すべきです!」
「何で?」
「これこれこういう事例があって、同様のインパクトがあると仮定するとここまで増えます!」
「よしやろう。」
こんなに簡単な話ではないですが、ざっくりと表せばこうです。もちろんボツになったネタは数知れず。冷静に考えるととんでもない提案をしていたこともありました。しかしながら別に後悔しているわけではなく、とりあえず発信してみることが重要かと思います。先にも述べましたが、恥ずかしがらずに意見や提案を口にする事は非常に重要です。馬鹿にされようとも、馬鹿だと自覚できないよりは幾分マシです。
他にも、NPSへの取り組みなど、日々向き合っている業務がありますが、長くなりそうなのでこの辺で。NPSの話についてはこれまた我らが大津氏の記事があるのでご参考までに。
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さいごに
いかがだったでしょうか。CPO室の仕事はstand alone complexだったりするので、人によっては全く違う解釈をするのかもしれません。
その中の一人の意見として、こんな事もやってるんだな〜と理解していただけたらと思います!