Sansan Builders Box

Sansanのものづくりを支える技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

本当にあった京都のSansan

DSOC R&Dグループの小林幸司です。

Sansanの京都にある開発拠点 Sansan Innovation Lab(以下SIL) で勤務しています。

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SIL執務室。もとは台所の土間を板間に改装しています。
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SILイベント用スペース。たまに座椅子に座って作業することも
SILができて一年が過ぎました。京都の寒い冬、熱い夏を克服し、開発者がここで成果を上げ続けることが可能であることを実証できました。 これまでのSansanと京都、この一年のSansanと京都という視点で振り返っていきたいと思います。

これまでのSansanと京都

京都ラボ

Sansanが京都ラボを開設したのは2014年10月でした。 関西で転職先を探していた私は京都にオフィスを開設することを前提として2014年7月Sansanに入社しました。三か月間東京で単身赴任後、新設された京都ラボに移りました。

このときのオフィスはコワーキングスペースである share KARASUMA(現FVC Mesh KYOTO)でした。

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当初は一人でしたが、約一年後にもう一人開発者が加わって、この10平米のスペースで約四年間開発業務を行っていました。このころ京都では市内にシェアオフィスの開設が相次ぎ、スタートアップ企業や個人事業主の働き方の一形態として認知されつつありました。

京都におけるSansan

2014年当時、Sansanは関東以外では認知度が低く、さらに京都に拠点があることを知る人は極めてまれでした。名刺を使う人が少ない学生にはことさら知られておらず、大学で会社説明会を開いても一人しか来てくれないなんて苦労もありました。 CM効果もあり年々Sansanの会社説明に必要な労力は減っていきましたが、そんなに前から京都に拠点があったということは意外に思われることが多々あります。

コワーキングスペース

2018年にコワーキングスペースからSILに移るわけですが、元のオフィスには全く不満はありませんでした。そこに四年間もいたのは居心地の良さに他なりません。コワーキングスペースにははっきりとした魅力があります。

  • 設備がそろっているため、PC一つ持ち込めばその日から仕事ができる(机、椅子、複合機、電話などなど)。
  • 共用スペースが充実(キッチン、会議室、オープンデスクなど)。
  • 自社スペース内では絶対得られない専門外の幅広い人脈ができる。

私にとっては総務部がすでに配置されているようなものでした。地方の技術者獲得のためにその土地でオフィスの開設を検討するのであれば、コワーキングスペースは有力な手段にまちがいありません。

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充実の共用スペースその1
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充実の共用スペースその2

リモートワーク

所属部署であるDSOCは東京にその機能の大部分があるため、私は基本的にリモートワークをしています。 働き方改革という文脈で語られがちなリモートワークですが、これが生産性の向上に寄与するのは難しいというのが私の見解です。満員電車で疲弊しなくていい、家族との時間を増やせる、いつもとは違った雰囲気で作業をする、という仕事への間接的ないい影響はありますが、仕事そのものが効率化されるとは思えません。むしろ生産性を落とさないようにするための努力が必要となります。しかもリモートで働く側、リモートで働かせている本社機能側、双方ともに高い意識を持つことが必要です。リモート側の目線で言えば、少し油断するとあっという間に置いて行かれます。

  • 情報格差ができないようにあらゆる情報の伝達経路を意識・整理する
  • 顔を合わせて会話する代替としてコミュニケーションツール(チャット、ビデオ通話など)の積極的な利用を周知する
  • 開発者のために積極的なクラウド環境の利用を推進する

おそらく一番大切なのは、とにかくいろいろ試すことです。そしてだめならすぐ戻すことです。コミュニケーションのためのクラウドツールは頻繁に新しいものが登場します。よさそうなものができたらとにかく試すことで、どういう機能が自分たちの生産性に寄与するのかという勘所が得られます。そうすることでベターな環境を随時更新していくという文化が醸成されます。

もし「とにかく試す」ということが難しい環境であれば、リモートワークはやめておくほうがいいと思います。この難易度はその企業の文化に依存していて、企業の文化を変えるというのは並大抵のことではないからです。

この一年のSansanと京都

SIL

SIL の詳細はリンク先をご覧ください。 満足のいくコワーキングスペースという拠点で開発する一方で、京都らしい拠点を作れないかと常に思っていました。そこに知り合いの知り合いの知り合いあたりから京町屋の素晴らしい物件情報が飛び込んできました。初めて見学に訪れたときは自分がここで働く姿を想像してワクワクしたのを覚えています。

時系列

SILができたときに複数のメディアで報道され、京都にSansanの開発拠点があるということが認識されるようになりました。 それにより京都の企業や自治体などからイベント登壇依頼が一気に増えました。 この一年で私が関わったイベントなどを時系列で追っていきます。

登壇依頼などは開発業の支障にならない程度に受けてきたつもりでしたが、結構あちこち足を運んだ一年でした。 このほかにも参加依頼を受けて出席したイベントもいくつかありました。 京都におけるSansanの認知度向上にSILが寄与していることがはっきり確認できた一年といえます。

IT系企業と京都

ここ1,2年はLINE社やマネーフォワード社のように京都に拠点を構えるIT系企業が増えてきています。京都という土地の魅力を優秀な技術者採用に繋げたいというのが一番の狙いと思われます。SansanのSILもこの流れの一環として見られることがありますが、実はSansanの京都進出は小林が関西で働きたかったというただのわがままのためでした。SILの開設は他企業の京都進出とたまたま同じ時期に魅力的な物件が見つかったというだけです。ただしかし、SILという拠点を得たからには有効活用しない手はありません。

  • 優秀な技術者採用につなげたい。 京都には有名な大学が多数あり、優秀な学生が数多くいます。情報系の学生は東京で働くしかないという認識が変わってほしいと思っています。
  • 京都の技術者の横の連携を広げたい。 東京に比べると関西では企業主催の勉強会というのがとても少なく、行われているという認知も低いです。勉強会は技術者交流のための貴重な機会でもあります。SILがそれを提供する場として機能し始めた一年といえます。

SILは今よりもっと効果的な活用が望めると思いますが、直近一年の成果は率直に次のように言えると考えています。

「Sansanの技術者が何か面白いことをやってるらしいぞ」と京都の人たちに思ってもらえてきた。

私には満足な成果といえます。


buildersbox.corp-sansan.com

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