Sansan Tech Blog

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Sansanエンジニアのおすすめ書籍 <プログラミング/コーディング編>

こんにちは。Sansan Tech Blog 編集部です。

社内制度「Geek Seek」*1を活用しながら日々多くの書籍を読んでいるSansanのエンジニアに、おすすめ本を3冊選んでもらう企画の第三弾をお届けします。

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今回は、フリーランスのiOSエンジニアから研究開発部 Architectグループマネジャーに就任した堤と、社内でも評判の読書家である Bill One Engineering Unit Smart 受領グループの原によるおすすめ本を紹介します。

おすすめ本

A Philosophy of Software Design


Amazon | A Philosophy of Software Design | Ousterhout, John | Programming

研究開発部 Architectグループマネジャー 堤より
ソフトウェアの複雑性にどう立ち向かうか、がテーマの本。洋書ですがDeepLパワーを借りて100%日本語で読みました。設計系の本は分野が違うとピンと来ない話も多いのですが、本書は「未知の未知」「Deep Module」「戦略的プログラミング」等々どんな分野の人にも参考になる内容が多いと感じました。


こんな人に読んでほしい
・コードを書く人

GPUを支える技術 超並列ハードウェアの快進撃 [技術基礎]


[増補改訂]GPUを支える技術 ――超並列ハードウェアの快進撃[技術基礎]:書籍案内|技術評論社

研究開発部 Architectグループマネジャー 堤より
iOS/macOSのMetalについて学ぶ前にまずはGPUについて知ろうと思い読んだ本。MetalのAPIはハードウェアレイヤーは意識させないようになっていますが、結局はGPUの気持ちを知りながら実装する必要があります。本書でそもそもGPUとは何なのかから学ぶことで、やっとMetalと仲良くなれた気がしました。


こんな人に読んでほしい
・GPUの気持ちを理解したプログラミングをしたい

人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学


人に頼む技術 - 徳間書店

研究開発部 Architectグループマネジャー 堤より
エンジニアからマネージャーに転身した私が最初にぶつかった壁は「人に頼む」こと。タスクを依頼するどころか、1on1すら申し訳なく思ってしまう。本書はそんな人に頼むことを気まずく思ってしまう認知モデルを正して、気持ちよく頼んで、相手も気持ちよく助けられるような考え方の枠組みと方法を学べる本です。


こんな人に読んでほしい
・人に頼み事をする/助けを求めることに苦手意識がある

.NETのエンタープライズアプリケーションアーキテクチャ 第2版 ~.NETを例にしたアプリケーション設計原則


.NETのエンタープライズアプリケーションアーキテクチャ 第2版 | 日経BOOKプラス

Bill One Engineering Unit Smart 受領グループ 原より
広く知られた手法について、それらの手法がなぜあるのか、どのように活かせるのかを学ぶことができる本です。.NETに限定されない汎用的な考え方なので、普段別の技術を使っている人にもおすすめできます。


こんな人に読んでほしい
・コーディングの指針となる考え方を持ちたい人

Domain Modeling Made Functional: Tackle Software Complexity with Domain-Driven Design and F#


Domain Modeling Made Functional: | Pragmatic Bookshelf

Bill One Engineering Unit Smart 受領グループ 原より
システム化したい業務プロセスから、ドメインモデルを作ってそれをコードとして実現していく手法が具体例とともに紹介されています。自分の考えを型として表現することの恩恵を実際に肌で感じることができます。


こんな人に読んでほしい
・頭の中にあるモデルをコードに変換する方法を学びたい人

世界標準の経営理論


世界標準の経営理論 | 書籍 | ダイヤモンド社

Bill One Engineering Unit Smart 受領グループ 原より
経営理論の本なので当然ですが、自社の経営方針を理解するのに役立ちます。それ以外にも組織論やリーダーシップ論など、開発組織について考えるヒントがこれでもかというほど散りばめられた本です。


こんな人に読んでほしい
・開発組織のあり方について理論的に考える手がかりがほしい人

今回おすすめ本を聞いたメンバー

堤 修一
研究開発部 Architectグループ マネジャー(Twitter:@shu223
フリーランスのiOSエンジニアからSansanに入社し研究開発部のマネージャーへと大きくキャリアチェンジ。コミュニティ運営で得た知見から、メンバーが働きやすい状況・環境を整えていくことにも尽力。
「Sansan Innovation Lab」にて勤務。現在は拠点やプロダクトを跨いで、約30名のエンジニアリングマネージャーを担う。


原 草平
Bill One Engineering Unit Smart 受領グループ
大学時代は文学部で科学哲学を専攻していた。Sansanへは2021年に入社し、インボイス管理サービス「Bill One」の開発に従事。社内でもたくさん本を読んでいると評判。

おわりに

全三回でお送りした「Sansanエンジニアのおすすめ書籍3選」はいかがでしたでしょうか。さまざまな強み・経歴を持つメンバーからのおすすめ本がみなさんの参考になれば幸いです。

Sansanの技術本部が丸ごとわかる資料を公開しましたので、Sansanにご興味をいただいた方はぜひこちらもご覧ください。
speakerdeck.com


※11/14改稿

*1:【Geek Seek】エンジニアやデザイナーなど専門的な技術・知識を必要とするメンバーの学習を支援する制度。書籍やツール、勉強会などの費用が補助される(対象ごとに上限金額を設定)。

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