Sansan Tech Blog

Sansanのものづくりを支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信

EightのエンジニアでRubyKaigi 2026に参加してきました!

こんにちは。名刺アプリ「Eight」でエンジニアをしている鳥山(@pvcresin)です。
4月に函館で行われたRubyKaigi 2026に、Eightのエンジニア数名で参加してきました!

参加したメンバー

今回は、それぞれの視点から感想や印象に残ったセッションをご紹介します。

目次

鳥山

RubyKaigiへの思い

RubyKaigi参加は、沖縄・松山に続き今回で3回目です。Rubyの今後の方向性や最新トレンドを多角的に学びたいと思い、参加しました。特にRubyの型やRailsのView層、WebAssemblyに関心があるため、関連トークを中心に聴いてきました。

気になったセッション

Blazing-fast Code Indexing for Smarter Ruby Tools

RubyのLSPやドキュメント生成、型チェックツールなどがそれぞれ持つ「コード理解の仕組み」を統一的に扱うために、RubydexというCode Indexerを開発したという話でした。既にRuby LSPやTapioca、Spoomとの統合で高速化やメモリ削減の成果が出ており、パフォーマンスやメンテナンスの観点でとてもよいツールだと思いました。EightでもRuby LSPやSorbetを利用しているため、開発者体験が良くなりそうでうれしいです。

HTML-Aware ERB: The Path to Reactive Rendering

HTML用のERBを単なる文字列生成ではなく、構造を持ったテンプレートとして扱うという話でした。その上で、リアクティブなレンダリングや開発支援を提供するReActionViewというツールが紹介されました。ベースとなっているのは同じ作者のHerbというHTML用のERBパーサーで、フォーマッターやリンターの機能も備えている万能なツールなので、以前から注目していました。今回の発表ではReactのような画面の差分更新を実現する仕組みの説明やデモもあり、Rails Viewの新しい開発スタイルを感じさせる内容でワクワクしました。

全体の感想

RubyKaigiに参加して、Rubyのエコシステムがどんどん前進していくのを肌で感じました。個人的には、ここ最近コミットしていたTypeProfという型推論ツールに関するトークで、作者のmameさんに発表の中で褒めていただいたことがとてもうれしかったです。また、海外の開発者ともツールの仕様や今後の動向について議論ができたことに少しだけ自身の成長を感じられました。そのほかの時間も、温泉や桜が満開の五稜郭など、函館を満喫できてよかったです。

タワーから眺めた五稜郭

平石

RubyKaigiへの思い

昨年に続き、今年で3回目の参加でした。RubyKaigiの一番の楽しみは、さまざまなエンジニアの方々と交流できることです。今回は、普段の業務に持ち帰れそうな学びを中心にセッションを聴いてきました。

気になったセッション

Back to the roots of date

Rubyのdateライブラリは、長らくメンテナンス体制が不安定で、timeライブラリへの統合案も議論されてきました。そんな中で、dateライブラリをPure Rubyで書き換え、持続可能にしていく取り組みについての発表でした。Cで書かれた実装をRubyに置き換えていく過程で、AIの活用についても触れられていました。特に印象に残ったのが、「AIは強力なパートナーではあるが、我々の主ではない。我々は構築したものに対して責任を持ち続けなければいけない」という言葉でした。AIが急速に進化する今、たとえAIが優れたコードを生成できたとしても、それが長期的に保守できるかを判断し、責任を負うのは人間のエンジニアだと改めて感じました。

Matz Keynote

毎年恒例のMatz Keynoteですが、今年はMatzさんがAIをフル活用して、作りたいものを次々に作っているという話が印象的でした。中でもSpinelというRubyのAOTコンパイラの話が中心でした。最近は、どのカンファレンスでも「AI時代のエンジニアの働き方」に関する発表が多い印象があります。そんな中で、Matzさんが本当に楽しそうに作ったものを披露していたのがとても印象的でした。「この人はものづくりが大好きなんだな」と感じると同時に、自分もAIをうまく活用して、作りたいものを形にしていきたいと思いました。

全体の感想

毎年のことですが、今年も改めてRubyコミュニティーの熱量に触れ、大いに刺激を受けた3日間でした。企業ブースや本編後のDrinkupで、各社のエンジニアの方々と意見交換できるのもRubyKaigiの良さだなと改めて思いました。また3日間とも天気に恵まれ、桜や夜景、海鮮など函館も満喫できたのがとても良かったです!

函館山からの夜景

間瀬

RubyKaigiへの思い

今回が初参加です。普段はインフラ/SRE寄りの領域を軸にしつつ、チームのマネジメントにも関わっています。昨年のKaigi on Railsに続いて、Rubyコミュニティーの熱量を肌で感じたいと思い参加しました。Ruby言語そのもののカンファレンスと聞いていたので、会場の雰囲気やセッションのレベル感を知りたいと思っていました。

気になったセッション

The Journey of Box Building

Ruby 4.0で導入された実験的機能であるRuby::Boxについて紹介するキーノートでした。仕組みの概要だけでなく、アイデアが形になるまでの経緯もあわせて語られていて、全体像が掴みやすかったです。特に「なぜ今この仕組みが必要なのか/どんな場面で役立ちそうか」といった背景まで触れられていたのが印象に残りました。

Pure Ruby Apache Arrow reader/writer

Apache Arrowのreader/writerをPure Rubyで実装する取り組みの発表です。導入のハードルを下げつつ、Rubyでも扱えるデータ入出力の選択肢を増やしていく、という狙いが分かりやすく面白かったです。ちなみに、登壇者のSutouさん目当てで聴いたセッションでもあります。

全体の感想

RubyKaigiはセッション(本編)と、Drinkupなどのコミュニティー活動がセットになっていて、全体として体験の密度が高いイベントだと感じました。学びと交流のバランスがよく、参加して良かったです。

美味しかった塩ラーメン

まとめ

桜の咲いている函館、最高でした。
来年は宮崎での開催ということで、今年よりも暖かそうですね。

来年の会場が発表される様子

より深い議論ができるようにこれからもRubyやRailsを追いかけていきたいと思います!

Sansan技術本部ではカジュアル面談を実施しています

Sansan技術本部では中途の方向けにカジュアル面談を実施しています。Sansan技術本部での働き方、仕事の魅力について、現役エンジニアの視点からお話しします。「実際に働く人の話を直接聞きたい」「どんな人が働いているのかを事前に知っておきたい」とお考えの方は、ぜひエントリーをご検討ください。

© Sansan, Inc.