【つながりに効く、ネットワーク研究小話】 の検索結果:
R&D 研究員の小松です。前回は Double Metropolis-Hastings 法による ERGM のパラメーター推定方法を確認し、それを R で実装してみました。 buildersbox.corp-sansan.com これまでは ERGM の理論的な話が続いていました。今回は ERGM の応用として、racial segregation を分析した Mele (2020) を紹介します。
soundcloud.com こんにちは、Sansan DSOC R&D研究員の前嶋です。 この度、DSOCメンバーでポッドキャストを始めたので、その宣伝をさせてください。
Sansan DSOC研究員の小松です。本連載では、ネットワーク経済学、特にネットワーク計量経済学を中心に記事を書いていきます。*1 連載第1回目となる本稿では、ネットワーク経済学を学ぶモチベーションと本連載のロードマップを述べます。 *1:弊社研究員の黒木が、「ネットワークの統計解析」というテーマで連載を行っています。そちらもご覧ください。 buildersbox.corp-sansan.com ネットワーク統計分析とネットワーク計量経済学の何が違うのかという話は、いずれで…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第19回です。寒いですね。寒さのせいか近所の猫の姿も見られず、物寂しい日々が続きます。オイルヒーター頼りの生活を送っているので、電気代に戦々恐々とする毎日です。 はじめに 今回は趣味についてのお話です。みなさまの趣味はなんでしょうか。私の趣味は野鳥撮影、料理、けん玉、ゲーム(スプラトゥーン)、海外ドラマ鑑賞、旅行、スノーボード、ボードゲーム、ダーツ、自転車、深夜ラジオ、猫カフェ、散歩などです。も…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第18回です。 今年も様々なゲームを遊びましたが、PS4ラストイヤーということもあり、『THE LAST OF US II』『FINAL FANTASY VII REMAKE』『Ghost of Tsushima』などのビッグタイトルが数多く発売され、大豊作の年となりました。 10月末時点までは個人的Game of the Yearは『Ghost of Tsushima』で、これを超える作品はし…
DSOC研究員の吉村です. 最近はコンビニスイーツにハマってます. この時期 (執筆時点で10月ごろ) になると, 芋, 南瓜, 栗系の物を探しては色々試しています.さて, 前回からしばらく空いてしまいましたが今回は「グラフ」についてです. 近年では GCN や, GraphSAGE などのグラフ学習手法が有名ですが, 今回はもう少し別の観点から「グラフ」と機械学習について見ていきたいと思います.
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第17回です。すっかり秋も深まってきました。この季節はちょうどヒヨドリの渡りのシーズンなので、住宅街でも「ヒーッ、ヒーッ」という声を耳にするかと思います。ヒヨドリはスズメよりも一回り大きく、赤みがかった頬がとてもチャーミングな鳥です。出勤中に騒がしい鳴き声が聞こえたら、ぜひ姿を探してみてはいかがでしょうか。 さて今回は、社会ネットワークと経済の関連性について書きます。このトピックは、計算社会科学…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第16回です。休日に野鳥を撮るのが趣味なのですが、さすがに今年の夏の暑さには堪えまして、代わりに涼しい猫カフェで猫の写真を撮りながら、論文を読んだり書いたりしています。 ホモフィリーとは この連載の第4回では「ホモフィリー」について解説しました。ホモフィリーとは、「類似した人々の間の接触は、類似していない人々の間の接触よりも、高確率で発生するという原理」(McPherson et al. 200…
こんにちは. Sansan DSOC 研究開発部の黒木です.今年の春に新卒社員として入社しました. 専門は統計解析で,特に時系列データやネットワークデータの分析を行ってきました.最近では,タイピングゲーム「寿司打」のやりすぎで左手中指の第2関節が少し痛みます. こちらの連載では,自分の勉強・復習も兼ねて,古典的な手法からより発展的な話題まで,ネットワークデータにまつわる統計解析を紹介していこうと思います. ネットワークとは,主体となるノード,それらのつながりであるエッジから構…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第15回です。 このブログ連載で様々な研究を紹介していると、「一番好きな社会学の論文は何ですか?」と聞かれることが多々あるのですが、毎回答えに迷ってしまいます。というのも、同じくらい好きな論文が2本あるからです。そのうち片方は、かの有名な「弱い紐帯の強さ」論文ですが、今回の記事では、もう片方の論文についてその内容を紹介します。 2004年に出版された、その論文の名前は、"Chains of Af…
反対意見を知れば分かりあえるのか?偏った集団でも正しい決定ができるのか?フェイクニュースほど広まりやすいのか?良好な人間関係はパフォーマンスを向上させるのか?研究者が束になってかかれば、社会的現象を予測できるのか? こんにちは、Sansan DSOC R&D研究員の前嶋です。普段はつながりに効く、ネットワーク研究小話という連載を書いていますが、今回はここ2,3年の計算社会科学の潮流を紹介したいと思います。 計算社会科学(Computational Social Science…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第14回です。本来は今頃、夏鳥を観察しに戸隠高原に遠征する予定だったのですが、新型コロナウイルス禍の中で、自宅待機を余儀なくされています。 ソーシャル・ディスタンシング このような先行きの見えない状況の中、バズワードになっているのが「社会的距離」です。「社会的距離(戦略)」とは、「ソーシャル・ディスタンシング」とも呼ばれ、ウイルスの感染を防ぐために、他者との距離を一定程度確保することを指します。…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。随分とご無沙汰してしまいました。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第13回です。先日、新宿御苑に独りで散歩に出かけたのですが、早咲きの桜の木に野鳥が集まっていました。双眼鏡でよく観察してみると、ヒヨドリのくちばしに黄色の花粉がついており、とても愛くるしかったです。 今回の記事では、「噂と社会ネットワーク」について書きます。あなたが最近聞いた噂は、どのようなものでしょうか。「あの人はどうやら株で大損したらしい」「あの人の父親はどう…
初めまして。あけましておめでとうございます。 DSOC R&D アーキテクトの鈴木賢志です。 Sansan Labs*1 では、新しい働き方の実現を目指し実験的な機能を一部公開しています。私は普段、それらの開発を中心に、R&D から生まれるサービスの品質改善などに取り組んでいます。 今回は、Sansan Labs で活用している Terraform のディレクトリ構成と、どのような理由でこの形になっていったかを紹介したいと思います。 Terraformのディレクトリ構成 Sa…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第12回です。静電気が怖いので、オフィスでは放電のために靴を履かずに過ごしているのですが、気を抜くとすぐに”””バチッ”””ときます。とても悲しいです。おすすめの対策法があれば教えてください。 この連載の第1回目「切れやすいつながりの見つけ方」では、「橋渡し的なつながりは消失しやすい」という研究を紹介しましたが、今回は逆に、「強いつながりとは何か?」という問いに対して、現在のネットワーク研究で分…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第11回です。真夏のピークが去ったように感じられますが、天気予報士によれば、まだまだ厳しい残暑が続きそうとのことです。 今回は、「社会的孤立化」について書きます。私たちの生きる現代社会は、ますます孤立化を深め……おっと、このような紋切り型の話をするつもりはありません。この記事の目的は、アメリカの社会学界で起きた「社会的孤立化」をめぐる"騒動"を通して、「つながり」を測定することの難しさと面白さを…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第10回です。 最近、すみだ水族館の年間パスポートを購入しました。気が向いたときにクラゲや金魚の写真を撮りに出かけています。たまにペンギンの赤ちゃんを見ることもできるので、とてもおすすめです。 闇のネットワークに対する防衛術 さて、前回は「闇のネットワーク(dark network)」の概要を説明しました。簡単におさらいしておきましょう。 「闇のネットワーク」とは、麻薬の売人のネットワークやテロ…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第9回です。梅雨入りして気分が塞ぎがちですが、そんな時は近所の公園まで紫陽花の写真を撮りに行くと、少しだけ気分が晴れやかになりますね。 さて、今回は、「闇のネットワーク」を題材に、社会ネットワーク分析の応用に関する話をします。
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第8回です。 4月も終わりに差し掛かり、新しく出会った人たちとの「よそよそしさ」も抜けてきて、代わりに「親しみ」が顔を覗かせる頃ではないでしょうか。 はじめに:社会関係資本とは 親密な関係性はある種の利益をもたらします。社会関係資本(social capital)とは、信頼や互酬性の規範、ネットワークのことです。その定義は論者によって様々ですが、「人々の関係性から何らかの利益が創発する」という共…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第7回です。ネットワーク研究の世界で最も興味深い研究トピックの一つが、「社会ネットワークがイノベーションやアイデアの創出に対して与える影響」です。例えば、異なる集団を仲介する人ほど、革新的なアイデアを思いつく傾向にあるという研究(Burt 2004)や、創造性にとって、集団"間"の橋渡しと同時に集団"内"の結束も重要である、といった研究(Uzzi and Spiro 2005)は有名です。 セレ…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第6回です。 「ともだち100人」は可能か? 突然ですが、皆さんは「一年生になったら」という歌をご存知でしょうか。幼稚園の卒園式などでよく歌われている童謡です。以下に1番の歌詞を引用します。 一年生になったら 一年生になったら ともだち100人 できるかな 富士山の上で おにぎりを パックン パックン パックンと (出典:まど・みちお作詞/山本直純作曲「一年生になったら」)さて、ここで無粋な問い…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第5回です。社会ネットワークと転職についての研究は数多く、この領域は「キング・オブ・ネットワーク研究」と言っても過言ではありません。というのも、様々な社会現象の中で、転職は特に社会ネットワークから受ける影響が大きいためです。 平成24年の労働経済白書によれば、転職の経路のうち「知人・友人の紹介」の割合は23.4%にのぼるそうです(厚生労働省 2012)。多種多様な情報ソースが利用可能になった現代…
Sansan DSOC研究員の 前嶋 です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第4回です。 これまで解説してきた通り、ネットワーク理論の特徴は、私たちのつながりの構造的な側面を捉えるという点にあります。しかし、時として「どのような人がどのような人とつながっているか」というような質的・属性的な側面を考えることもあります。今回の記事では、その一例として「ホモフィリー(homophily)」という現象を紹介します。 ホモフィリーという概念 ホモフィリーとは、「類似した人々の…
Sansan DSOC研究員の前嶋です。「つながりに効く、ネットワーク研究小話」の第3回です。前回まではmimiブログで連載していましたが、今回からはSansan Builders Boxに移ります。本連載は直接的に技術を解説するものではないですが、「人と人とのつながりに対してテクノロジーはどう関われるか」を考える上で、有益な知識を提供できるのではないかと思っていますので、引き続きお付き合いいただけると幸いです。第1回「切れやすいつながりの見つけ方」 第2回「つながりと性格の…